河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.12.30年越し

2011-12-30 13:48:07 | Weblog
★年越しの蜜柑は枝にぶら下がり
★古池やはっと飛び立つ鷺一羽
★陽だまりに群れ咲き初めぬ水仙花

8@ @voldenuit1931 好きな句★
粉入れて家庭温泉冬極楽 /小西宏 軽妙洒脱な詠みの中ら温かい湯気と香りが立ち上ってくるようです。啓一

今日から休みで朝寝する。昨日よりは少し暖かいようだ。ぶら下がッている夏ミカンの実を眺めつつ朝食。五木寛之の対談を民放でやっている。[下山の思想」、発売即ベストセラーとか、登山は登ッておりて完了するという。登りがあればくだりがあるのは当然、右肩上がりの成長の夢を見続けている、TPPや消費税でむやみに意気込んでいる政治家、お役人、経団連等に聞かせたいような話だった。人生も同じという。 具子がちょうど本を買ってきていたので早速読んでみよう。

11.12.29浜千鳥

2011-12-29 19:51:06 | Weblog
★餅つきの音響きおりデイの午後
★黄落の森を塒へ鳥の群れ
★須磨浦に潮満ち来れば浜千鳥

好きな句
★雪嶺となりて輝く遠き山/多田有花 比良山か伊吹山のような湖北の山を思い浮かべました。雪をかぶって綺麗でしょうね。

@ @keijifrt 好きな句★朝の陽に水輪交わる鴨の群れ/古田敬二 朝日に照らされて鴨が群れている。寒い中にも波がきらきらと光り、のどかで美しい景が目に浮かびます。「水輪交わる」の描写が秀逸と思いました。啓一

11.12.27年納め

2011-12-27 20:47:08 | Weblog
★年越すやひつじ田青きを保ちつつ
★餅搗きの済みてデイケア年納め
★斜め陽を透かし車窓に冬ぬくし

@ @kakan53 好きな句★冬麗や検査結果も利根川も小口泰與 何か検査を受けて気になっていたことがあり、冬麗の一日、利根川の悠々とした流れのごとく問題なしとの結果を得た心境を詠まれたものと思いました。来年も良いお歳になりますように。啓一  

尚子が来て夕食。オムロンイヤメイトが到着。尚子に組み立ててもらって試用。性能はGだがちょっと取り扱いが難しそう。

毎日新聞で政府事故調の中間報告を見る。大体想像していた通りのことらしかった。やはり起こるべくして起こった人災。やり人間は神ではないのだろう。
なお、朝日の社説は以下のように述べている
 検証委員会の委員長を務める工学者畑村洋太郎さんは、失敗学の提唱者だ。その核心は、小さな失敗を調べて大きな失敗を防ぐことにある。今回の原子力災害でも、その過程にあったとみられる数々の失敗を調べ、そこから教訓を得たい。あと半年の追い込みに期待する。

11.12.26年の瀬

2011-12-26 22:34:10 | Weblog
★年の瀬の待合室や人溢れ
★年末の挨拶交わす患者と医師
★雪花のしきりに散りて昼下がり

@ @kakan47 好きな句★レシートに餅と打たれてあり師走/川名ますみ 近頃はあえて餅をつかなくても、買ってきて十分用が足りるようになりました。そうした世相も軽妙に表現された季節感が素敵です。

寒い朝だが国循Fdr.の診察日。年末の月曜日とあって、待ちあいも採血室も患者で溢れかえっている。気になっていた尿の問題も良くあることのようで、一応安心して帰宅。
尚昨日は浩夫妻が真ちゃんを連れてやってきて、手巻き寿司で昼食、忘年会。テニスは県の3位、勉強はクラス15番とか、なかなかよくやってるようだ。免疫の話など少々聞かせておく。
オムロンの補聴器を発注。

11.12.23落葉掻き

2011-12-23 11:19:45 | Weblog
★部屋深く差し込む朝日冬至る
★日向ぼこ狭庭の蜜柑数えおり
★落葉掻き何処からしようか眺めてる


@ @voldenuit1931 好きな句★肩口に柚子触れる湯の柔らかし /小西宏 柚子湯の情緒を伸びやかに詠われたのに教えられました。肩口に柚子触れるの措辞がユニークで情感たっぷりです。啓一

@ @kakan53 お礼☆庭隅に一輪白き水仙花 をおとり上げくださり、素敵なコメントを有り難うございました。寒波の到来にもかかわらず、例年より少し早いような感じです。啓一

11.12.22冬至湯

2011-12-22 19:40:13 | Weblog
★冬至湯の湯の香の中に柚子浮かべ
★大寒波ジングルベルも凍りつき
★庭隅に一輪白き水仙花*

好きな句★送り来し柚子の形の定まらず /桑本栄太郎 
良く存じませんが、丸いのやでこぼこしたのや、柚子にはいろんな形があるようですね。田舎から送られてきた心づくしの柚子の「形が定まらず」というのが反ってそのリアルな姿を想像させてくれます。啓一

デイSの風呂が柚子湯になっている。ここはいつも菖蒲湯と柚子湯が準備されていて感心だ。ただ柚子の数が広い浴槽に5,6個だけ。午前と午後に分けている由。手元に浮いてきたのをポンと一つ湯の中に放ってみる。気分は良いが俳句にはしにくい。
Oさんがおいしいケーキを箱いっぱいに持ってきてくれたそうな。

食品中の放射性物質の基準値を来年四月から大きく変更するそうな。、新しい値は良いとしても、いままでが甘かったということか。また、週間朝日の記事によれば、山や森の除染は不可能だと。やはりそうだろうな。ホンマニエライコトヲシテクレタモノダ!、

11.13.21牡蠣鍋

2011-12-21 21:10:38 | Weblog
★朝焼けは生駒の山の向うから
★曇り空マフラー巻いて街の人
★牡蠣鍋の湯気を囲みて集まれる
好きな句★冬の薔薇咲かせて角の洗濯屋/多田有花 

街角の洗濯屋さんの店先に鉢植えにされたバラの樹が小さな花を咲かせている。何気ない下町情緒を感じる好きな句です。啓一

 今日もSのクリスマス会。さすが2日続きでは草臥れる。「鈴鳴らし五月丘にサンタ来る」




11.12.20クリスマス会

2011-12-20 21:39:19 | Weblog
★山茶花の根締めの紅く枯れ並木
★幼らの歌唱愛らしクリスマス会
★弁当に俳句を添えてジングルベル

好きな句★冬の陽を湛え播州平野かな/多田有花 
冬の陽は高度が低く万物を美しく照らします。「冬の陽を湛え」の措辞が、広い平野に一種の幻想的な感覚をもたらしてくれるように思いました。啓一

Sのクリスマス会。市内の保育園の年長組男女約20人がやってきてくれて唄を披露、プレゼント交換など素晴らしい企画。実に愛らしさの極み。賑やかで楽しい1日であった。

11.12.19グランドゴルフ

2011-12-19 11:17:25 | Weblog
投句★冬の朝グランドゴルフに風凪ぎて
★冬空は澄みて箕面の山青し
★山茶花に負けじとつぼみ寒椿

@ @voldenuit1931 好きな句 ★庭掃けば蕾みちたる冬椿 /小西宏 ほんとにその通りの様子を見かけますね。椿は園芸品種も多く、冬の季語でもいいいのかな?と思ったりします。啓一

お礼佃康水さま「寒林に朝日当たりて青い空」を好きな句におとり上げ頂き優しいコメントを頂戴して御礼申し上げます。朝陽に照らされた木の幹と青空がほんとにきれいでした。啓一

11.12.18寒林

2011-12-18 10:39:07 | Weblog
★寒林に朝日当たりて青い空
★朝食に冬日差し込む幸思う
★枯れ枝を透かし差し込む朝日かな

好きな句 ★一枚の葉もなき冬木天をつく/高橋秀之 一夜で散ってしまった並木の銀杏が目に浮かびます。勢いがあってすばらしい詠みですね。啓一 

Sさんが入院してると?聞いて国循に電話してみる。プライバシーの関係ででんわでは一切教えられないと云う。やむを得ず、昼から行ってみたが、入ってないということしかわからぬ。退院日も不明。個人情報保護法のせいで不便なこと。

昼、BS3で偶々、”匠の時代”内橋克也氏の「マネー資本主義と日本」というような対談を見る。まさに弱肉強食、一人勝ちの経済といえるようだ。日本の”頂点同調主義”による異端の排除と”熱狂的等質化現象”の弊害で、1990年初めバブルがはじけて以来、最近のリーマンショックまで、派遣労働法の弊害が充満して、というような話。労働分配率の低下、株主配当と内部留保の増加、マネーによる日本の一流企業の支配率の増加尚などの話。 この先、やりよう次第で農業と新エネルギーと介護医療(FEC)を日本の基幹産業になし得ると力説。氏はS7生まれ、日本技術の自信過剰と神話警鐘も。いちいちもっともで、こういう人を首相補佐官にできないか 、と思ッた次第。 

夜、nhkで福島原発事故の検証番組をみる。これまた考えさせられた。
①地震で送電線鉄塔倒壊②津波が建屋内に流れ込みディーゼル発電機故障③自動復水器の役割と機能強度が所員によく理解されてなかったうえ、現実に一度も使われたことがなかった④最も重視されていた水位計が水位が低下すると適切に作動しないタイプであった⑤対策本部が復水器の故障の重大性を認識できてなかった、などなど。ために何度かチャンスを逃がしてメルトスルーにいたった。やはり技術過信が根底にあった人災であると言える。何とも残念なことだ。