河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

3.3.花冷え

2008-03-30 13:49:00 | Weblog
花冷えやグランドに追う白い球
グランドの熱球冷ます花の雨
花冷えに石塀の苔も静かなる

水仙花大盃濡らす花の雨

電動アシスト車椅子で家内と北丘小学校近辺の桜を見に行く。まだ3~4分咲きといったところ。東京辺りに比べてかなり遅い。
小雨のなか、甲子園では1点を争う熱戦が続いている。今年は関西勢が強よそうだ。  

3.29さくら

2008-03-29 21:25:32 | Weblog
青空や朝日に躍る桜花
巡り行くデイの車や花盛り
土手沿いに去年想い出すさくらかな

爛漫とさくら並木のそのなかに
爛漫やさくら並木を見上げつつ

朝は肌寒い気候。この気温で桜の期間も少し延びるかもしれない。家内は「関水」の会友推挙にようやく手が届き、阿倍野での祝賀会に出て行った。1年間良く頑張ったものだ。

3.28初音

2008-03-28 17:45:39 | Weblog
初音聞く朝の冷気のその中に
植え込みのそよぐ辺りに初音かな
朝日照り花の素顔を浮き立たせ

清明や白雲なびく生駒山

小林病院へ出かけるべく表へ出ると、期待もしていなかった鶯のさえずりがかすかに聞こえるではないか!気温はやや低いが、昨日初花、今日初音と、一気に春がやってきた気分だ。 高校野球は平安-鹿児島工が大熱戦の末ひき分け再試合に。

3.27初桜

2008-03-27 21:07:54 | Weblog
初桜紅地に白くぽっかりと
けやき芽木赤く耀き萌近し
桜咲くバスの窓から振り返る

山つつじお地蔵様のベレー帽

デイへのバスの窓から桜の開花をやっと確認できた。欅の新芽も萌え出す寸前か。これから毎日目が離せないだろう。
久しぶりにN先生と烏鷺をたたかわせる。大望を抱かず、五分の別れで手を引くようにして先番中押し勝ち。少々悟るところがあった。



3.26春風

2008-03-26 16:00:43 | Weblog
春風に包まれ街の植木市
ベレー帽手で抑えゆく春の風
菜花みな揃いのリズム風に揺れ
浜や球春ここに甲子園

家内が友人Oさんの入院手術のお見舞いに行くとて出かけ、高校野球を見ながら留守番。郵便局から配達のオバサンが書留を持ってくる。

3.2春の茶会

2008-03-24 09:43:54 | Weblog
春風のそよぐ窓辺に茶釜架け
娘らの声着物姿も春めきて
そよ風を聞きて佇む詫び椿

デイサービスも年寄りを退屈させまいとて催しがいろいろ、土曜日には春のミニ茶会があった。若い職員の着物姿が所を得て活き活きとして見える。
昨日は長男一家が久しぶりにやってきて千中で食事。VTRとカラオケセットを冷やかして帰る。庭の路面を綺麗に均してくれたのでずいぶん歩き易くなった。


3.23花馬酔木

2008-03-23 11:05:17 | Weblog
一隅を照らして白し花馬酔木
碁は負けと黙し佇む馬酔木かな
そよ風を鎮めるごとく花馬酔木

紅椿おとめ椿と咲きにけり
黄水仙咲きて我が家に季節(とき)来る

小さな馬酔木の木が少しずつ大きくなり、良く咲くようになった。この花木の独特の風情を句作の題材にしたいと思いつつ果たせなかったが、まえかわをとじ氏の「風生まれ馬酔木の花の鳴り初める」を拝見して少し悟る所があった。
順教寺ご住職が彼岸のお参りにきてくださる。仏壇の前も賑やかに。

3.21春光

2008-03-21 20:22:14 | Weblog
春光の山越え野越え天に満つ
植木市春の陽気の吹き抜ける
雛罌粟のひらひらひらと陽を受けて

梅が枝を遠く菜花の耀ける
麗らかにひととき憩う菜の花に
菜花立つ純黄色の放射光

小林病院からの帰途、服部緑地公園へ寄る。ちょうど植木市もやっている。エニシダ、サンシュユ、伊予ミズキ、お多福ナンテン、アネモネ、ラナンキュラス等、花木、花苗がずらりと並ぶ。満開の梅林を遠くに見て雛罌粟の花壇や、菜花をポイントにした花壇など。すべてが耀いて見えた。

3.20春の雨

2008-03-20 11:42:53 | Weblog
白鳥の憩う湖畔や春の雨
春彼岸固きつぼみに甘露雨
春の雨小鳥も虫も物陰に

バラ苗を植えて待ちわび春の雨
春の雨山鎮まりて雲流る


きょうはA君が東京から戻って来たので、久しぶりにいつものメンバーで集まることに。しかしH君は明日から奥さんのお供をして8日間のパリ旅行とかで欠席。準備が忙しいからと奥さんのご意向らしい。生憎の雨模様で残念な日和。



3.18菜花

2008-03-18 14:54:37 | Weblog
花菜摘み三つ葉摘みして妻笑顔
菜花植え今年はさほど伸びざりき
一枝の菜花を活けて朝餉かな

門口を飾るうす紅八重椿
桃の花実生の咲きて季節告げ

病院へ行くのに少し時間待ち、と思ってパソコンの前に座る。そんなときのほうが句作もはかどるようだ? もっともも駄句迷句ばかりでは仕方ないが--。今日もすばらしく良い天気。