河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

12.09.30第15回(十五夜)FB句会投句&九月尽

2012-09-30 15:48:10 | Weblog
FB句会
★雨風も一興秋の句会かな
★月今宵甍の波も銀の色*○
★栗ご飯湯気もほのかに炊き上がる

投句★列島に雨の恵みや九月尽
★木々揺らす雨風の音無月かな
★大玉の梨を眺めて画紙を出す

好きな句) ☆列島に雨の恵みや九月尽/河野啓一☆九月の前半は猛烈な残暑に見舞われ、秋の彼岸と共に、急激に秋めいて来ました。漸く九月の終わりと同時に嬉しい秋の到来となりました。この台風は久し振りに恵みの雨にもなったようですね!!。 桑本



雨は少しずつ降り出し、3時ごろから時折の強風が窓を揺らす。数十年前の第2室戸台風のことを思い出す。台風17号は潮岬に近付いており、最大瞬間風速45~m、上陸の恐れもあるとTVは伝えている。多分東海方面への影響が最も大きいと思うが、
万一の停電などがもしあれば、と懸念して15夜句会の投句を済ませておく。

昨日のAでは、愉快なことにF氏に1勝、Tさんに3連勝。めったにないことが起こる。こんなこともあるのだ。
夜、M先生とA兄にメールと電話で連絡を取り、A君は転んで腰を痛めたので来阪は様子を見ないと決められない由。でも声は変わらず元気そうで安心。年上とは言え同窓生が少しずつ体調不良を訴える時期となったか--。 

12.09.29朝顔

2012-09-28 10:17:56 | Weblog
★朝顔の色ごとに種採り分けぬ◎
★秋うらら泰山木の照葉にも
★秋色の深まり来る池の端

@kakan53 好きな句 ★竜胆や晴れ渡りたる三国越え/泰與 群馬-新潟の三国峠に可憐な竜胆の花を配し、素晴らしい秋の景を見せて頂きました。澄み切った秋空が目に浮かびます。啓一

今日は午前午後とも降水確率ゼロ。その通り今朝も快晴、気温は少しずつ下がって23度。
10時半北町歯科へ。神田さんにトタン屋根のメンテを再度依頼する。

台風17号はやはり、日本上空の蛇行する西風に乗って列島を縦断しそうな気配。

★朝顔の色ごとに種採り分けぬ/河野啓一
朝顔の花が終わり、種ができた。来年のために、色ごとに分けて種をとる。どりどり咲いた夏の花を思い出し、また来年の花を楽しみとする。良い生活感覚だ。(高橋正子)

御礼 (河野啓一)
2012-10-08 16:20:45
高橋正子先生
★朝顔の色ごとに種採り分けぬ の句を今日の秀句におとり上げくださり、ご懇篤なうれしいご句評を賜りまして誠に有難うございました。朝顔の種は丸く乾いていて張りがあり、年ごとに収穫、保存を愉しんでおります。

12.09.27万代池

2012-09-27 20:21:08 | Weblog
★白い雲低きに並び秋高し
★風そよぐ万代池の秋の色***
★布団かぶりて寝たる夜更けや虫の声

好きな句 *風そよぐ万代池の秋の色/河野啓一 やわらかな風が池にそよぎ、池も薄紅葉の景色を映しだしとても美しい景を見せてくれていますね。小口泰與

(好きな句) ☆風そよぐ万代池の秋の色/河野啓一☆大阪住吉区の帝塚山にほど近い万代池は都会の真中にあって、小さな憩いの池公園ですね!。若いカップルや地域老人には憩いの場所であり大変親しまれています。小さな池の周りにも小さな秋の到来が見えて素敵です。桑本
*風そよぐ万代池の秋の色/河野啓一 万代池は自転車で行ける距離にあり、子どもころはよく遊びに行った場所です。同じ池でも啓一様のような見方ができるとまた、違った池に感じるので不思議です。 秀之


会@t_yuki0124御礼 高橋秀之さま「万代池」の近くに住んでおられたのですね。わたしは学生の頃、通学路に近く親しみのある場所でした。嬉しいコメントを頂き誠に有難うございました。啓一 


@kakan54 好きな句 ★虫の音の上に瞬く星座かな/有花 頭上の星座が空に瞬いて美しい夜、野には虫の音が満ちみちている。天と地を一体に詠まれた秋のロマンが素晴らしいと思いました。啓一
好きな句★台風の渦巻く中の孤島かな  /下地鉄 印象深く拝見しました。何時も台風の進路にあたられる沖縄地方の皆さまの大変さを想います。下地様ならではの闊達な詠みかと存じました。河野啓一



以下kurokawaさんのブログより転写
「強さ」と「弱さ」を認識する、日本は変われるのか

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20分 河野啓一 ‏@kakan52
@t_yuki0124御礼 高橋秀之さま「万代池」の近くに住んでおられたのですね。わたしは学生の頃、通学路に近く親しみのある場所でした。嬉しいコメントを頂き誠に有難うございました。啓一 

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3.11から1年半がたちました。

あの大災害で世界が見たものは、巨大津波で多くの親族を失い、生活をすっかり失ってしまったとてつもない被害にあった人たちが、大きな悲しみの中で黙々として、大きな騒動もなく、自分たちで助け合う美しい姿でした。

福島原発事故でも、「フクシマ70」と言われたような現場の人たちの、自己犠牲の献身的な活躍に、ある種の感動を共有したのでは、と思います。

でも、あの大事件から1年半の時間がたって日本には何か変化の兆しが見えているのでしょうか?

私は、国会事故調の始まるチョット前の12月1日に、一緒に仕事をしているHiromi MurakamiさんとJapan Timesに、 "Fukushima crisis fueling the third opening of Japan"という意見を投稿しました。ちょうどTTPが話題になっていた頃でした。「日本の第3の開国はボトムアップからだ」というタイトルです。3.11をきっかけに多くの若者たちが新しい社会構築に活躍をはじめていますが、これらが新しい日本の、「第3の開国」のきっかけになってほしい、という期待です。国全体としては、世界が変化しても、いろいろな利害関係者との利害が複雑に絡まって、TTPや近隣諸国との関係などについての、国の政策がほとんど動かなくなっているからです。

日本の政産官などのリーダーのひどい有様は「3.11」ですっかり世界に知られてしまい、国家の信用は大きく損なわれてしまいました。

このタイトル「Third Opening of Japan」が何人かの目を引いて、3.11の1周年にあたる今年の3月11日に出版されたReconstructing 3.11(amazon) というeBook本に"History: Japan's third opening rises from black waters"(by Hiromi Mukrakami and Kiyoshi Kurokawa)というエッセイを掲載していただきました。

しかし、大災害から1年半がたち、復興へ向けて、特にフクシマでは何が起こっているのでしょうか?この日本人の辛抱強さなどが、大きなうねりとなって動き始めているのでしょうか?却って、福島、岩手などの現地で黙々と日常的に働いている方たちを見ると胸が痛みます。政治も、行政も、この多くの被害にあわれた方々の、あきらめにも似た従順性を利用している、というか、少々甘く見て、対策が遅れているのではないかと思えるこの頃です。

そんな時に同じような意見がNew York Timesにも掲載されていました。日本語は「変わり始めた日本人」ですが、英語では“In Fukushima, Surreal Serenity”として掲載されています。クミコ・マキハラさんの記事です。

毎週金曜日午後6時の官邸前での粛々とした「反原発デモ」は、従来と違った自発的な行動のようですが、このような権力に対する意見が目に見える形で出始めたのは、日本人がちょっと変わり始めている一つの証左かもしれません。

しかし、メディアの報道などを見ていても、政治の世界は相も変わらず小粒の権力闘争ばかりで、国家の行方も見えず、変わり映えがしません。政治の力の弱いことをよいことに、各役所は自分たちの「仕事(というか利権の維持)」を粛々と進めながら、何も変えようとしない、既存勢力の恐ろしいほどの抵抗が、変わる世界の情勢の中で、「変われない日本」「漂流する日本」の底流にあるように見えます。

なぜでしょう、どうしたらよいのでしょう。

それは、マキハラさんの記事の最後にあるように、「この国が現在取り組まなければならない難しい課題、それは賞賛に値する日本の人々の忍耐力はそのままに、国家や組織に対する健全な批判精神をどう育てていくか、という事...」なのでしょう。



12.09.26秋澄む

2012-09-26 21:32:20 | Weblog
投句★秋澄むや綱取り終えし日馬富士
★天高く遥か下には信貴生駒
★秋の色差し来る朝日レース越し

好きな句★秋冷や少し色づく柿の色/栄太郎 朝夕の気温がぐっと下がってきました。それとともにこれまで青い色で葉陰に隠れていた柿の実が色付いて”柿の秋”が近づいてきたことが実感させられます。平明な季節感に共感しきりです。啓一


自民党総裁選が終わり、1,2位の石破/安部で決選投票。108対89で安部さんが総裁に。韓国辺りでは極右政権になると警戒されているようだが、振り子が左から右へ振れるのもある程度致しかたないのかも、と思ったりする。かなり引き伸ばされるだろうが解散総選挙でをして日本維新がどれだけ国政に発言権を持てるのかに注目してゆきたい。
足立美術館ツアを申し込んだと具子。

12.09.25栗

2012-09-25 22:03:42 | Weblog
投句★丹波栗いが付きしまま並べられ
★自転車を止めて拾える丹波栗
★栗の木に古代の暮らし想うかな

好きな句★森奥に白の群れ透く毒茸/宏 あえて毒キノコと指定された詠みに少し驚きました。毒キノコは赤いものだと何となく思い込んでいましたが、白く群れ透くというのが印象的です。啓一

Sから帰るや否やむやスキンクリニックへ。薬局で処方薬をもらうのと合わせて3時間ほどかかる。尚子から何処へ行ってたの?と電話がかかる。今日は絶好の天気、涼しい風。言うことなしの秋の一日だった。マンションの駐輪場で大きな栗を2個拾ったと持ってきた人がいて。色つやも申し分なし。それで今日の季題は[栗」にする。
ペダルを漕ぎながら考えていると幾通りもの句作が出来るが、絞ってゆくとやはり3句が限度だ。


印象句/コメント
好きな句 ☆群れて池巡るとんぼう秋澄めり/小川和子☆ 蜻蛉は暑い夏の頃から飛んでいるのですが、秋の季語に入れられているのはこのように澄んだ風情を届けてくれるからなのかもしれません。池の面を飛び交う清らかな蜻蛉の翅の姿。「秋澄めり」の結句が涼やかに響いています 宏

12.09.24 12月号原案&無花果

2012-09-24 10:35:37 | Weblog
8..04~9.21 9.24
小鳥来る二人の未来幸あれと◎
切通し越えて一望稔り田に**
さまざまな怖い顔して案山子どの**
バッタ跳んで青空は見ざるかな◎
庭草や何時しか虫の宿となり 
芋の露ころがり落ちて空青し***
秋刀魚焼く煙や子ら皆つつがなし**
秋草を淡く束ねて投げ入れぬ**
秋潮の静かに寄せて屋島浦*
秋灯し負け碁を独り並べおり**

投句9/24
★レース越し朝陽の温き彼岸過ぎ
★池の端に静かに咲ける藤袴
★無花果を割りてひとくち花を食ぶ


@kakan47 好きな句★天高く遠くの橋を往く車/ますみ 実際に見たことはないのですが、青空の下、有名な東京湾ベイブリッジを遥か海上に眺められた御句かなと思いました。リズムの良い詠みが印象的です。啓一

刈り込みの終わった庭に小鳥がさえずったのはきのうだったか。ガランとして今は何の気配もない。
季節遅れの虎の尾が群れ咲いて淡いピンクが愛らしい。背の低い藤袴がひっそりとたっている。
今朝の室温は22度。長そでシャツを着た。

12.09.23秋彼岸

2012-09-23 11:30:56 | Weblog
★刈り込みを終えし狭庭に小鳥来る*ogutisi
★雨上がり明るき朝の秋彼岸
★虫籠を置き忘れたる遠足に

ほとんど夜通しの雨が上がって明るい庭。昨日の植木屋さんはほんとにタイミングが良かった。小鳥もやってきてか高い声でひとしきりないて暮れる。機能の植木屋さんはほんとにタイミングが良かった。小鳥もやってきてかん高い声でひとしきり啼いてくれる。
水やりの手間が省けて家内も喜んでいる。無花果の木を植えたいと言い出して、この狭い庭の一体何処に植えるのだ。

昨日(土)       はT女史に先番1-1。6~7年にわたり世話になったY.Tさんが家庭の事情で大分に移り住むことになり、お別れの記念にと可愛らしい縫いぐるみのフクロウのマスコットをくれる。素敵だ。知らなかったが、お祭り用の“太陽の塔の縮尺模型も彼女が作ったのだそうだ。ほんとに得難い人材で、おしまれる。ゆくりなくも異色のジイサンSさんのことも思い出した。 

12.09.22秋の庭

2012-09-22 18:57:35 | Weblog
投★秋草を淡く束ねて投げ入れぬ**kuwamotosi小西氏
★刈り込まれ空の青さや秋の庭
★鱗雲流れ流れて丘を越え


@kakan54 好きな句 秋分や曼珠沙華のまだ咲かず/有花  当地でもまだ咲いていないのです。これまで彼岸の入りには必ず咲いていたのに? でも[咲かない」ということでも作句できるのですね。啓一

*(好きな句) ☆秋草を淡く束ねて投げ入れぬ/河野啓一☆秋の草は穂が出たり、色がうすくなっていて何処か寂しく儚げになります。その秋草を花瓶に投げ入れで活けて楽しむ・・・。焼き物の花瓶に投げ入れられている秋草がイメージされ、素晴らしく風流を感じます。(桑本)

*☆秋草を淡く束ねて投げ入れぬ/河野啓一☆ 生け花のこと何も知らないのですが、栄太郎さんの評を読んで合点がいきました。刈り取った秋草をそのまま花瓶に生ける。「淡く束ねて」に秋草に対する愛おしさが感じられ、これぞまさに秋の風情と感嘆いたします。 (宏)

12.09.21ばった

2012-09-21 09:06:10 | Weblog
★菜園を我が物顔のばったかな*kuwamotosi
★捉えたりもう跳ぶまいぞこのバッタ*konisisi
★バッタ飛んで青空は見ざるかな


<好きな句★入港の汽笛の響き秋の夕/光子 船の汽笛の音はどこで聞いてもしんみりと心に響きますね。秋の夕の季語と相俟って何とも言えない興趣を感じました。湖岸の船着き場の景も目に浮かぶようです。啓一

*好きな句 ☆捉えたりもう跳ぶまいぞこのバッタ/河野啓一☆ ようやく捕まえたバッタに向かって「もう跳んではいけないぞ」、と。その指先には、「何を言っているんですか」とばかり、必死にもがくバッタの動きが目に見えるようです。秋の菜園の光景がユーモラスに、そして優しく捉えられています。


12.09.20神鹿

2012-09-20 19:51:44 | Weblog
投★神鹿の草食む園の秋の色
★きらきらと揺れて並木は秋支度
★秋日和傘寿を超えしクラス会

好きな句 ★温め酒逢魔が刻となりにけり 泰與 温め酒が恋しい季節が来ました。黄昏時になると酒好きの方はたまらない気持がするのでしょうね。ちょっと寄り道をして--などと。”逢魔が刻”で風刺をきかせた自在の詠みに惹かれました。啓一


御礼 宏さま ☆鳥飛んで讃岐の里の稲の秋 をおとり上げくださり、意味深い素敵なコメントをお寄せくださり有り難うございました。讃岐出身の人と話をしていて、昔の記憶が甦ってまいりました。啓一