河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

10.07.31夏帽子

2010-07-31 17:22:21 | Weblog
夏帽子娘の見立てたる若さかな
登山帽使わずありて夏深し*飯島氏
パナマ帽昔語りの翁かな

朝の蝉の声は頭中にきんきんとつきささるようだった。昨日の疲れか?具子は腰の調子も幸い大したことないようだ
Aでのんびりと週刊誌を読みながら、歳時記を開いて句作のヒントを考える。今日は背中の筋が左右とも張っている、とマッサージのK君。

文春:阿川/半藤一利の対談がG。日本の一番長い日のことなど。
同:土屋賢二。教養は知識ではない。もののみかたの柔軟性と広さにある。自分の考えが多くのものの見方の中の一つにすぎないことを承知し、どれだけ多様な状況に対応できるか、であろうという。

10.07.30夏の川

2010-07-30 17:44:01 | Weblog
夏の川水きらきらと朝が来る
両岸に万緑抱え大河かな
夏川の水光りつつ流れけり

京都市美術館へ”ボストン美術館展”を見に。モノレール、阪急を乗り継いで河原町からタクシー。最初混んでいたが、ほどなくかなりすいてきて。4時半ごろ帰りつく。シスレー。ピサロ、モネの風景がよかった。
シスレー(英)サン・マメスの曇りの日--運河の景 モネジベルニ近郊のセーヌ川の朝

10.07.28浜木綿

2010-07-28 17:19:07 | Weblog
活けられて浜木綿白き香を放つ
一番花二番花と浜木綿咲き出し
南国の夢もかくやと浜木綿咲く

庭の浜木綿がつぎつぎに咲いてくる。伐って狭い玄関に活けると良い香りが漂う。
昨日よりは風が出てすこし涼しいか?


10.07.27露草

2010-07-27 17:26:18 | Weblog
夏の朝露草咲くや紫に
山の辺にうす紅刷いて合歓咲いて
青空に向かいほほえむ花芙蓉

朝は風もあってさわやかだったが昼からは暑くなる。
露草は秋の季語だが、当家の庭では初夏からムラサキツユクサが咲いている。生物学の実習で染色体分裂を観たことなどを想い出しながら無理やり作句--。

正子先生の句をさる詩人が評しているそうな。先生の句も見事だが、中上氏の句評もさすが詩人。

★菖蒲束ざんぶと投げて湯が青む
(一句目。菖蒲の香りではなく「湯が青む」と言ったところが新鮮。)
★葉桜の蔭は家居のごと安し
(二句目。そうなのか。一度葉桜の蔭にじっとすわってみたくなる句。)
★ただ一人来て木苺の熟れており
(3句目。昔、渓流釣りに行って、木苺の藪に遭遇し、魚を釣らず、リュックいっぱい木苺をつんで帰ったことがあった。熟した木苺はひときわ人を興奮させるものがあるようだ。ただ、この句の場合は孤独の象徴になっていると思う。)

※中上哲夫氏は、たぶん、1939年生まれの詩人。花冠会員の方は掲載句を別の読み方をされるかもしれない。



10.07.26天神祭

2010-07-26 08:49:41 | Weblog
境内に掛け声勇む天神祭
古き友鍋を囲みて祭りの夜
船の列橋から眺め夏祭り

天神祭の以前の記憶からいくつか作句は可能だが、とても古田氏の祇園祭のようには詩情のある句は出来ぬ。年季の差で仕方ないが。

10.07.25青揚羽

2010-07-25 11:09:46 | Weblog
柿の葉の青葉の下に青揚羽
かみきりの妖しき艶の黒々と
丑の日や今宵いつもの鰻飯

暑い。世界的に猛暑、豪雨、極寒だそうな。朝から36度。泰介にメール出す。瑛子ちゃんは今月いっぱい試験、来月はyサークルの催しで大忙しの由。
また花冠ブログへの投句(御礼)が送信できてない。要注意。丑の日は明日だった。凡ミスが多い。
99歳のおばあちゃんが詩をつくって、詩集が出版されよく売れているそうな。最初は一人息子に勧められて。新川和江さんに見出されて。2,30万部売れてるとか。

貴女にできないからって/くじけてはだめ/わたしだって/99年間できなかったことは/いっぱいある

10.07.24涼

2010-07-24 17:42:50 | Weblog
幼子の寝ざめすこやか夕涼に ○
涼風は小川に沿いて下りて来る
さわやかに色取り合わせ夏料理 *小口氏

デイAにTさんという女性が初めての利用。いろいろお話をする。kさん外出先で転んで怪我をされた由。今日も暑い! エコもなにも忘れ、クーラーを付けまくる。
すなおなよみがよかったか、砂日傘の句が23日の秀句に!その時スケッチを試みた景でもあり、印象が強かったのが基礎になったか。

10.07.23涼し

2010-07-23 12:08:35 | Weblog
せせらぎに沿うて涼しき風の道
片蔭を杖突き往きてまた帰る
砂日傘並び浜辺の色涼し  ◎

京は休日。箕面プラージュへ散髪に。駐車場から川に沿って歩く。暑い!山の風はしかしすずしいようだ。
ところで花冠ブログへの昨日22日夕刻の投句が出ていない?! 何かで消えることがあるのだろうか?
この自分のブログには「夏料理」の控えが残っているのにも関わらずだ!コピーだけクリックして、投句を完了させてなかったのだろうか?

10.07.22夏料理

2010-07-22 19:35:11 | Weblog
涼やかに色取り合わせ夏料理
心太つるりと滑り光るかな
鱧肉に梅肉のせてご馳走に

暑い日が続く。デイRの昼食はバイキングとかで色彩も豊かな料理が出てくる。冬瓜のエビあんかけと名付けた一品が涼やかな色彩で美しかった。鱧のてんぷらなど初めて出合った。
作句を試みるも、季重ねになって難しい。