河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

4.28 行く春

2007-04-28 20:01:27 | Weblog
瀬戸内の波茫漠と春は行く
行く春やアイリスの花風に揺れ
しゅうまいの湯気柔らかに春は行く
あまどころ花の光りて春過ぎて
春すでに過ぐ一桁の世代かな

少年よ志をもて楠若葉

今日はすばらしい天気だった。四月もほぼ終わり。樹木の若葉はどれもが薄緑や茜色に光って見飽きない。季節としてこれほど若い力に満ちた、愉しい時期はあるまいと想う。

昨日は危うく忘れる所であったが、結婚記念日だった。やがて金婚式も祝えるよう、お互い健康に気をつけてがんばりましょう(とささやく).

).



4.23 当季雑詠

2007-04-23 21:24:46 | Weblog
遠山に日の沈みたる春田かな
行く春や枝に小さき梅の実の
御堂筋銀杏並木の芽吹き頃

クリスマスローズ春はもう終わり

千里タウンのはずれにちょっとした里桜(牡丹桜)並木の名所がある。手入れが行き届き、品種名を書いた名札も立っている。先週土曜日が見ごろだった。
これで桜は終わり緑の季節に。選挙も終わり(参院補選は1:1だったが、実質は与党が有利か)。フランス大統領選は決選投票に。欧州でもこれ以上アメリカ式は広めてもらいたくないが--。
庭のクリスマスローズはいつまで咲きつづけるのやら。

4.18 山葵

2007-04-18 14:13:42 | Weblog
-テレビで山葵田の映像を見て-
 山葵漬け帰省土産の常となり
 山葵田の棚田流れる岩清水
 山葵田やきらきら青し水の音
 白き根の長さも辛き山葵かな

昨日に引き続きパソコンのレスポンスは気まぐれ。カーソル位置を指定するとひらかな入力のツールバーが消えてしまう。出来るときもダメなときも。やむなく試行錯誤のくりかえし、ATOKにかえてみたり--。

4.17若葉

2007-04-17 20:20:35 | Weblog
送迎車さまざまな若葉窓のそと
楠若葉萌出る色のそれぞれに
公孫樹すくと緑の枝伸ばし
マンションの影にも淡く蓮華草
芝桜れんげと彩を競いおり
花びらを両手に掬い女の児

桜が散って若葉の時期。今日はデイケアへの送迎車から季節の風情を堪能できた。
しかし昨日来、ブログのコメント欄に日本語入力が出来なくなって大困惑。
先生方、皆様、コメントやお礼が遅れたら御免なさい。

4.13 庭の春

2007-04-13 10:00:10 | Weblog
われ先に芽吹く庭木の騒がしさ
下萌もなわ張りを主張し庭の春
柿若葉実のなる頃が待たれいる
木犀の芽吹きあまねく樹を覆い
チューリップにも残る色香の愉しくて
花韮の小さき十字輪になって

昨日は家内の検診結果が判明。一応OKでホッとする。
今日は近所のコーナンへ季節の草花苗を買いに行くことに。
朝のテレビで吉野山の山桜の遠景を見る。春霞の中でなんとも美しく平和な眺め。

4.08 さくら-2

2007-04-08 23:17:58 | Weblog
爛漫と湖水に映えて桜花かな
桜道春酣の香りあり
さくらちる下をGパン颯爽と
花冷えやフルートの音色冴えており
校庭の隅に桜の大樹かな

府議選投票の帰途、千里タウン北部の桜をサッと見て廻る。絶好の花見日和、車窓から満開の桜を堪能できた。京、大阪の名所には比べるべくもないが--。
ソメイヨシノの寿命は約50年と聞くので、今一番良いときかもしれない。

黄砂

2007-04-04 10:33:22 | Weblog
埋もれし歴史を残し黄砂飛ぶ
土降りて見知らぬ国を思いけり
遥けくも旅し黄砂はわが門に

蒲公英の種ふわと浮き空の詩
きらきらと緑ちりばめ公孫樹

昨日はボランティア仲間の同級会があり、心斎橋までタクシーで往復。御堂筋のいちょう並木は芽吹きが始まった樹、これからの樹など様々。
 黄砂は相変らず。ゆかりなく中学(旧制)の校歌を思い出す。♪「黄塵はるか隔てたるここ城南の別天地--」 今は昔。