河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

08.9.30秋の雨-2

2008-09-30 17:05:52 | Weblog
郵便車まっ赤に濡らす秋の雨
秋の雨かいわれ大根ぐっと伸び
雨台風水撒きくれて豊の国

傘差して来る碁打ちや秋の雨

贈られし新米のつや比類なし 10/1用
新米の香につつまれて夕餉かな
柿の葉の濡れてよき色秋の雨

朝から雨、寒い。十一月中旬並の気温という。長袖を2枚重ね着して出かける。Yさんに白番中押し。昨日から割と好調。大塚先輩から句集の感想等書き送ってく下さる。80歳と仰るがさすがのもの。丁寧にみてくれている。具子は雨の中、中之島へ。

08.9.29鳥渡る

2008-09-29 11:17:07 | Weblog
信貴生駒ゆうやけ空を鳥渡る
静かなる狭庭の巣箱小鳥待ち
昆陽池や葦の葉蔭に鳥の群れ
(好きな句)
この島に生きる幸せ秋深し/宮本和美
秋の高い空を仰ぎ、美味しい秋果を味わって、紅葉ももう直ぐ其処まで。
台風の懸念は別として、世界でやがて問題になるであろう水不足の恐れもない、この恵まれた列島。秋は改めて幸せを感じる季節です。
柿の実が丸く大きく目に付くようになってきた。朝から雨、19℃。具子は朝からご機嫌斜め、中山大臣の放言ではないが、難しいものだ。

08.9.28箒草

2008-09-28 08:24:11 | Weblog
箒草星の雫を散りばめて
ほうき草うす化粧して箒かな
空澄みてさざめく庭の箒草

朝、室温20度、ぐっと秋冷の候が近付く。イラガの芋虫をやっつけるのにスプレーの竸強力なのが要るという。朝からコーナンへ随行する。

08.9.27天高し

2008-09-27 21:47:45 | Weblog
森の木々みなそれぞれに天高し★★★★
秋高し何処まで続くこの蒼さ★★★
並木道空の高きを待ち望み★★ 第5句会信之師

朝少し寒いくらいだったが、素晴らしい青空。たちまち2、3句浮ぶ。
向に座ったKさんU中K高専出の92歳。ポツダム伍長。人生は大体のところ運ですな、私は全て楽天的にやって来ました。考えてもそのとおりにはいきませんし--。隣で聞いていたYさん86歳、良い話を聞いたと喜ぶ。体操とゲームは子供じみていて面白くない。昼からは家に帰りたい、よいテレビ番組が幾つもあるという。阪神びいき。昔は諏訪ノ森に住んでいたとも。

08.9.26秋の雨

2008-09-26 10:28:59 | Weblog
秋雨や空を見上げて野の小道
秋の雨パリの帽子を着て出かけ
秋雨に濡れて野に立つ人ひとり

朝から弱い雨。NHKで五木寛之の対談を見る。同い年で、思想的には共感することの多かった作家。作詞、音楽入りの深夜放送なども。「人生は旅である」という。毛髪が黒く多い。何時でも何処でも原稿が書ける特技。8000回の連載も。夫人は精神科医。
日常の小さな喜びを短くの箇条書きする、「幸せノート」によって執筆スランプの時期を脱したとも言う。司馬遼太郎というより渡辺淳一ライクの才人とみた。親鸞の「他力」に共鳴、近句伝記を書く予定らしい。

08。9.25秋夕日

2008-09-25 20:41:43 | Weblog
コリウスを真っ赤に燃やす秋夕日
秋夕日彩り冴えて錦紫蘇
挿し芽され秋も咲くなり滑りひゆ

夕日浴び金襴紫蘇の秋冴ゆる
秋色や金襴紫蘇の陽に映えて

朝見送りに出たMさんの娘さんに句集のことで会釈されてびっくり。しかも可愛らしい雛人形のペンダントを貰う。ご主人は毎朝ネクタイを締めるときに一句浮かべておられた由。話を仕掛けると怒られました、とMさん。これだけ読んで喜んでもらえば作句者冥利に尽きる。矢野さんと句会のNo.等について話す。Dr.に黒番10目ほど負け。吉紀から末成りの野菜の写真など送ってくる。

08.9.24稲干す

2008-09-24 11:26:17 | Weblog
行きずりの路傍の田にも稲干され
豊かなる国の落穂や村雀
黄金なす稲穗のなかを泳ぎたし

朝の涼しさ、爽やかさ。花冠の会会員に登録されたが第何句会に出すべきか?よくわからぬ。 泰介にメール。

08.9.23秋彼岸

2008-09-23 10:38:21 | Weblog
秋彼岸花去りやらず蝶の舞う
秋彼岸空に一刷け白い雲
パトカーの 止まり静かな秋彼岸 パトカーの止れる道や秋彼岸(推敲)

水煙の「句会」の番号が何度か改廃されて戸惑うが、師匠には何かお考えがあるようだ。
写生、嘱目がなければ、川柳(又別の勉強が要るらしい)になってしまうという話も。軽妙なだけではダメということか。
昨夜岩井氏からTe。藤田さんが亡くなった。まだ80歳だったらしい。囲碁のエピドードも聞いた。
朝室内24度で、ようやく秋涼の季節。句集発送作業えお再開する。。昨日はまたTサンに3連敗。一方巨人はついに11連勝.何たることか。
茶番劇は終わる。麻生氏は軽いお坊ちゃまらしい。セレブ中のセレブで国民のことがわかるとは思えぬ。



08.9.21栗

2008-09-21 09:49:25 | Weblog
大粒の丹波の栗の売られおり
栗拾い嬉しき友の文来る
栗熟れて山の木の葉のさざめけり

「セセラギ」を読んで感想寄せてくれる方がボツボツ。大いに励みになる。今日から花冠第3句会に投句することに。
浩ら来。パソコンの置き換え。

08.9.18二百二十日

2008-09-18 21:51:34 | Weblog
知己逝くの報せ二百二十日にて
桐の葉の黄色くなりて森の中
東風さやか台風近き朝迎う

[好きな句」
朱の色の畦に悲しき曼珠沙華/桑本栄太郎
あぜ道を朱に染めて群生している曼珠沙華。なぜ曼珠沙華は悲しいのでしょう?と考えさせる所がこの句の魅力でしょうか。作者の思想はよくわかりませんが、多分、皆揃って上を向き、個として大勢の中に埋没してしまうことに、植物といえどもそこはかとなき哀愁を感じるのか、と解釈しました。

96歳で亡くなったSさんは、ベッドから落ちて不調になり、いくつかの病院をまわっていたそうな。気が若くてウイットに富む愉快な方だったが、急速に衰えがきたようだった。合掌