９.０９.２８富有柿

富有柿やまだまだ青き青年期
秋風を窓辺に聞くや烏鷺囲む
碁に負けて碁仇送る秋の暮れ

秋とは言え、暑い日。Tさんと熱戦、今日は三連敗。勝ちを勝ちきる難しさ。
富有柿はまだまだ青い。今年は大きいが数が少ないようだ。色付く頃には鴉との競争になるかも.

０９.０９.２７稲刈り

稲刈られ所在無げなる棚田かな
水澄みて藻の下をゆく金魚かな
秋深し深呼吸してパソコンに

０９.０９.２６蓑虫

とんぼうの狭庭に棲みて今年また *多田氏
蓑虫の如くぶらりと世を過し　　　*古田氏
畦道を子らの駆け行く彼岸過ぎ

０９.０９.２５桐の実

桐の実や朝日を返し森蔭に
銀杏の堅きをからから瓶に詰め　○Ⅱ、＊藤田氏
名産の栗売る店や遊歩道

午後叔父夫妻と天野裕君が何年かぶりに来訪。大いに懐かしく歓談。裕君もなにかとたいへんらしい。しかし彼は苦労人だ。教えられること多し。
箕面の滝道の入口に丹波名産の大きな栗を売っていて、評判がよい。行ってみたいが--。

０９.０９.２４高山

高山の里から能勢へ秋訪ね
稲架かけて棚田は既に刈られたり
はんなりと山の墓所のうすもみじ

昨日は箕面有料トンネルを抜け亀岡方面への標識を辿る。高山の里を抜けて北摂霊園へ。棚田の刈り取りは終わっていた。赤い葉の樹木が霊園から見えるが、名を知らず。

09.09.23秋彼岸

娘の生れし頃を思えり秋彼岸
孫も子も来たりよき日や敬老日
秋彼岸天地の恵み豊かなる

今年はもう終わりと思っていた紅芙蓉が又２つ咲いた。朝、鳩山総理の国連演説（の一部）を聞く。留学が長かっただけに上手な英語。内容も評価が高そう。比べて悪いけれど、タローさんとは随分な違い。一方前原大臣は八ツ場ダムで窮地に陥りそうな感じ。
　長男夫婦来る。usbメモリー7.5GBを買ってきてくれて、my document/image libraryを全部移してみる。２時間ほどかかるがこの間に北摂霊園にお参り。
「秋の」川に連続で◎が！

09.09.22秋声

街角に聴く秋声や中之島
土佐堀をそぞろ歩けば秋の色
秋灯パソコン叩く夜は更けて

今日は一転小雨の降りそうな天気。「秋の川」が又続いて◎に！
少しくらい奇妙（に感じられる）な表現でも、気持が出ておればよいということか？
午後、尚子がやってきて３人でコーナンへ。歩行２０分が大体の限度か？

09.09.21敬老日

敬老日図書券二枚届けられ
ある家の門にはんなり花槿
野の道に咲くやゆかしき白槿

一日中良い天気。デイの帰りに綺麗な槿がたくさん咲いているところを通り、一度句にしてみたいと思っていたが、さてどうだか？１９日の「ちちろ虫」が思いがけず◎に！
素朴に思ったままを詠むのが良いのかもしれない。
Tさんに先番2-1で今日はOK。

09.09.20秋の川

秋の川流れ豊かに水紺に　◎
桂宇治淀を合わせて秋の川
桐の実はあれぞと人に教えられ

岩崎千尋（画）と一茶の俳句の組み合わせ‐‐日曜美術館を見る。色々な組み合わせが試されていたようだ。
★秋の川流れ豊かに水紺に/河野啓一
「水紺に」ときっぱりと言い切って、これに感動が集約されているのがよい。秋川の水量豊かな流れが、印象深い。（高橋正子）

09.09.19朝寒

朝寒や何より嬉し陽の光
朝日さす庭や一途にちちろ虫　◎
◎秋麗の森蔭を行く空の青

★朝日さす庭や一途にちちろ虫/河野啓一
途切れなく「一途に」、地にぴったりとした感じで鳴くちちろ虫。朝日が差すおだやかで明るい庭、と一途な虫の音（ね）が、作者の心境をよく伝えている。秋も深まってきた。（高橋正子）