河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

4.30藤の花

2008-04-30 13:32:57 | Weblog
ハイカーの集いて山の藤の花
藤棚の穂先にそっと触れてみる

重ね厚く咲きて嬉しき牡丹かな

窓越しに歌流れきて鯉幟(Ⅱ)~4/26

藤が今ちょうど見頃。公園の藤棚のほか、塀際にたくさん垂らしている家もある。
家内は昨日の運転適性検査で歳相応の得点。隣席の72歳の男性と同じだったと言う。
庭隅で枯れかけていた牡丹が1株復活し、ボタン色の大輪の花を咲かせてくれた。馬酔木の新芽が綺麗だ。

4.29昭和の日

2008-04-29 09:51:39 | Weblog
聖火無事世はこともなく昭和の日
食料難来るらし昭和の日思う
朝採りのさや豌豆や散らし寿司

沖縄のはらから思い昭和の日
昭和の日運転講習妻出かけ
 
柿若葉すでに陰さす時季となり
藤棚の下にて思う母のことr

久しぶりの留守番で気楽な日。連休中は新聞の厚みも広告の分量も少なめだ。パソコンで朝日、日経、読売の3誌の概要が見られるので購読の必要性はだんだん低下してゆくのだろう。前期高齢者の家内は運転免許更新前講習会に。

4.27春大根

2008-04-27 19:11:48 | Weblog
肌ま白葉の青々と春大根
春大根すっぽり抜けば野の香り
春大根抜きて少年笑顔かな

若葉光るなかを縫い行く信貴生駒
峪若葉大きく伸びし楓かな
ハイカーの集う山麓若葉萌ゆ

信貴生駒遠く望みて柿若葉

今日は絶好の日和。生駒の浩宅から信貴生駒スカイラインを下り、大勢の人出で賑わっていた「健やか農場」とやらへ家族ドライブ。椎茸狩り、大根堀りなどを楽しむ。

4.24木の芽

2008-04-24 08:32:55 | Weblog
木の芽張る湖畔に立ちて深呼吸
若葉みな光を放つ頃となり
陽光を少し遮り若葉かな

チューリップ仕事を終えて散りにけり
 
落葉樹の葉はたおやかに、常緑樹の葉はきらきらと、新緑の候がやってきた。気温も上がって来て、やっと床暖を止められる。
テレビの情報に基づいて「ぐうたら農法」につき弟たちに質問メールを送ったところ、1人をのぞいて全員から返事ががきた。図書館に参考書があるも知れない。

4.22柿若葉

2008-04-23 10:12:58 | Weblog
柿若葉頭上に刷ける緑色
嫋かに南天の芽の伸び出て
風受けてそよぐ窓辺の若楓

木の芽張る湖畔に立ちて深呼吸

熊本産の筍は上新田産よりも味が薄いことを知った。近畿はやはり名産地ということか。  
 コメント謝辞:真っ直ぐに伸び筍の若さかな(選Ⅱ)臼井氏 4/23現在
        筍の天を目指して大地割る 国武氏
        窓越しに歌の聞こえて鯉幟 竹内氏

4.21鯉幟

2008-04-22 22:46:22 | Weblog
窓越しに歌聞こえ来る鯉幟
デイの窓小さき鯉の並びおり
木犀の新芽ゆかしく庭先に

小さな棒につけた小さな3匹の鯉幟、何処で見かけたか、印象に残っっているが句にならない。アリスで童謡を合唱する。「鯉のぼり」が耳に残って、何とか出来上がった次第。日曜日、千里中央でウロウロして草臥れた。

4.19筍

2008-04-19 23:00:19 | Weblog
筍を貰いて今宵若竹煮
筍の天を目指して大地割る
真っ直ぐに伸び筍の若さかな

八重桜ぼやん桜と見て行きぬ
はなみずき街に二つの色を添え

デイで筍の茹で方が話題になった。なんと言っても「後期高齢者」が詳しく、「現役世代」は自信がない感じだ。
横浜の泰介から一歩自信を深めたメールが来る。愉快!

4.17暮れの春

2008-04-17 20:09:52 | Weblog
暮れの春葉の色いつか濃くなりて
せせらぎの音も高くて暮れの春
うどん打つ鄙の暮らしや春は行く

フィリピン、エジプトなどで米不足が深刻化しているそうな。小麦、大豆、とうもろこし等輸入食料も既に価格高騰が始まっている。世界的な食糧危機が迫っているという話。農業の再生が急がれるが、昨今の少子高齢化では大変だ。米粉からパンやパスタもできるということだが、欧米風に偏ってきた我々の食生活も父祖の時代のそれにに少し戻してみてはどうだろうか? 夕食の焼津産鰹のたたきがうまかった。

4.15さみどり

2008-04-15 18:36:14 | Weblog
さみどりに霞みて銀杏並木かな
葉桜に残れる色香頼もしき
吉野山人も桜もこき混ぜて

うすみどり銀杏芽吹きのとばりかな
陽に映えて全木萌ゆる楠大樹

温かな好天気。車中縦方向から見る銀杏並木が素晴らしい。葉桜の葉と花の入れ替わりが見られて興味深かった。
評判悪い「後期高齢者保険」の「年金天引き」が始まる日。家内が確認に行ったが、まだ何も引かれてなかった由。計算が間に合わなかったのだろう。ともかく「混乱」が多い。

4.13当季雜詠r

2008-04-14 15:01:25 | Weblog
雨を得て全木燃える楠大樹
吉野山吟行すれば花の雨
街路樹も薄緑なり新入生
これからの長き道のり新入生
入学式写真は直立不動にて

春昼の庭に遊べる紋白蝶

T氏が来て例の如く碁を囲む。つい面白く攻めすぎて逆転負け3連敗! 庭のチューリップが真っ盛りで褒めてもらう。横浜の孫たちの写真が葉書で送られてくる。