河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

走り梅雨

2007-05-25 15:36:38 | Weblog
万緑に恵みの雨や走り梅雨
葉桜の濡れて緑の傘を挿し
苦瓜の蔓伸び始む五月雨
走り梅雨しとどに濡れて並木道
梅雨寒むやカレーうどんの湯気嬉し

今日は隣接の吹田市と箕面市へそれぞれ、歯科と眼科の病院通い。朝から本降りで難儀した。診察の結果はむしろ良好だったが車の乗り降りでたっぷり濡れて寒い。
「来週5/28~31 都合により投句、コメントとも休みます。」

5.16 バラ園

2007-05-16 21:45:25 | Weblog
薔薇園のシンボル今もピースかな
忘れざる名前の多き薔薇の園
薄むらさきに薔薇咲き出でし月のごと
チャールストンとは薔薇の名前なり
薔薇の園散歩するひと休むひと
杖突きて薔薇の香りに包まれる

あいにくの曇り空だったが、思い立って夕刻、近くの(市営)薔薇園へ行ってみる。ちょうどピースが満開で、その他マリアカラス、プリンセスミチコ、ブルームーンなどおなじみの品種や、真っ赤な蔓サラバンドのアーチなども。一番良い時期に行き合わせて幸いだった。

5.11 夏来る

2007-05-11 21:10:01 | Weblog
銘柄を選びビールの夏来る
風薫るビールを買いに出かけたり
ジャスミンの花高く咲き風光る
若楓風に揺れては空を掃く
たくさんの実をつけよトマトの支柱立て
あやめ先ず紫色から咲き出づる
黄色から紅に変われる庭の薔薇
池の鮒めだかも元気夏迎え

市立病院でPSAの定期検診。5→7で上がっているが、従来どおり半年に1回でよいという。やれやれ。
友人の最長老A氏から、腰が痛くて日曜日の放談会に行けぬとの電話。O君,H君、Mさん、当家のマダムを入れて4人。久しぶりに愉しみにしていたのにがっかり。

水煙7月号投句(控)

2007-05-11 16:24:32 | Weblog
海遠き峠のさくら爛漫と
蒲公英の絮ふと浮び空の詩
さくら散る下をGパン颯爽と
フルートの音色冴えおり花冷える
木犀の芽吹きあまねく樹を覆い
柿若葉実のなる頃が待たれいる
少年よ志をもて楠若葉
苺苗小さく白き花いくつ
つち降れば見知らぬ国を想いけり
下萌もところ主張し庭の春

5.06 新緑/雨

2007-05-06 16:55:06 | Weblog
新緑や濡れてどこまで豊かなる
さまざまな緑の濡れて美しき
伸び出し椿新芽や親を超え
惜春の吾ひと桁のジェネレーション
雨避けて牡丹は藤の傘の下
森の雨みどりの色に染まりたり

雨の止み間に車のオイル交換に同行。年々大きくなったケヤキ並木の濡れた美しさ。
玄関横の小さな椿の木の新芽が殊のほか艶やかに見える。どこへ行っても、何を見ても「美しき国日本」だ。
  朝、藤原正彦のテレビ放談を聞く。「明治維新、敗戦、バブル崩壊、何かあると日本人はそれまでの良いものをみな捨ててしまう」という。同感!

5.02新緑ドライブ

2007-05-02 14:26:07 | Weblog
若緑小さく芽吹く山路かな
新緑の山路もときに対向車
山桜大樹もありてドライブ路
新緑の木々竹林と共に揺れ
手さばきは人それぞれに山笑う
緑なすドライブ往復三百円
この先に展望台や風光る

月曜日、あまりの好天気に意見が一致、はじめて家内のハンドルで池田の五月山ドライブウエイに繰り出す。ナビゲーターの出る幕はほとんどなく、助手席で手に汗握るのみ。Uターンの仕方でもめて、2人ともムッツリと帰宅。
  山道は舗装路以外たいへん路面が悪くて、杖突き歩くことも出来ず,スケッチの場所を探して移動するなど、とても。