河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

09.11.29冬銀河

2009-11-29 10:05:13 | Weblog
白波の荒磯に砕け海つばめ
冬霧の朝日を包み沖遠し
冬銀河幾光年の耀きに

寒い朝だが,食堂にちょうど朝日があたり,暖かい。8chで橋本府知事の政治姿勢が紹介されている。「皆さんは破産会社の従業員であることを忘れないで欲しい!」の第一声。なりふりかまわぬ財政再建への努力---。エライものだ。一方,国政の方では、民主党が生ぬるく,マニフェストに執着するエエカッコシイの政治手法。心配になってくる。

今日はTV映像1枚に依った虚の句作で押し通すことに。明日の添乗員,松清さんから電話あり,安心。、

09.11.28黄落

2009-11-28 19:44:56 | Weblog
一つ降りまた一つ降る落ち葉かな
落ち葉掻くそこに黄金のカーペット
黄落のグランド月の砂漠かな

午後から急に寒くなる。あと2、3日の天候が気懸かり。アリスの窓越しのイチョウの葉が1枚また1米と散ってゆく。
白鳳が琴光喜と力相撲で勝ち、優勝を決める。ガンバ大阪は鹿島に大敗した模様。優勝の目も当然消滅。
★束の間の夕日枯野を輝かす/黒谷光子(11/27)
短い冬の日であっても夕日は美しい。枯野に何とも言えない輝きをもたらしてくれる一瞬がある。素晴らしい句と思います。(河野啓一)

09.11.27今年酒

2009-11-27 21:29:57 | Weblog
今年酒購い帰る日暮れかな
二度ならず苗を求めて出かけたり
粧える山を遠くに町外れ

箕面のプラージュへいつものように散髪に。新御堂筋から箕面の山がようやく色付いてきたことが良く分かる。川はないが、写真で見る嵐山の感じに似てきた。コーナンへ寄って花苗を色々追加。


09.11.26錦秋

2009-11-26 20:35:22 | Weblog
野も山も街も錦に暮の秋 *渋谷氏
錦秋の森を遥かに鳥の群れ
葉先まで黄金色した銀杏かな

一日中良い天気で日差も暖かく、愛和会の窓から緑地の森が素晴らしかった。午後は一時間ごと位に周囲の色が変わってゆく面白さ。一度だけ黒い小さな鳥影が森の上を南へ飛んで行った。椋鳥あたりか?。帰途も街中が得も言われぬ色合い。銀杏はまだ殆んど散ってない.桜も頑張ってる所が多い。
朝青龍が日馬富士にいなされて一敗に!

09.11.24紅葉散る

2009-11-24 11:59:44 | Weblog
水音のなかに紅葉の散りゆきて-ゆける ○正子師添削)*小口氏
箕面山紅葉は谷になだれ落ち
穏やかな西日のなかに山眠る

国循から澤村医院へ。藤白台の楓はまだまだ見頃の感。
先生は話し好きで、まさに働き盛り。
昨夜はnhk立花隆 「思索ドキュメント‐がん」を見る。2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ時代。惜しまれて逝った戸塚洋二Prof.,筑紫哲也氏など立花氏の親友とのインタビューなどもあり大いに啓蒙される。人が生きてゆくこととがん化すなわち遺伝子のコピーミスとの非常に密接な、殆んど不可分の関係からして、簡単にがんを克服することはできそうもない。恐竜の化石にもがんの跡が認められるなど、生命の進化と関連する機序が多々考えられ、低酸素状態のがん細胞をサポートする転写因子HIF-1,低酸素誘導因子なるファクターが発見されていることや、マクロファージが本来の作用に反してがんの生存を助けるとか、iPS細胞もがん細胞と紙一重の性格(山中伸也Prof.)とか問題は複雑だ。
緩和ケアで有名な野の花ホスピスの訪問記録なども印象的。 人は誰でも死ぬ力を持っている。緩和ケアで家族と良い医師の中で過すのが人生の最良の終わり方のようだった。

09.11.23雜詠

2009-11-23 11:54:30 | Weblog
黄落の中に閃光天守立つ (三澤氏案)
落葉舞い町の灯りも寒々と
葉牡丹の苗を求めし冬支度

又音楽家の話。nhkでたまたまコソボとセルビアの演奏家を集めてオーケストラを組織し,日本公演を立ち上げた37歳の指揮者柳沢寿男氏のドキュメント。国境、人種、宗教を越えて音楽を演奏したいとの信念。妻子を日本に残して現地識者としてやっている由。
PM浩ら来。晩飯食って帰る。和也君と1局。全然やってない割に全く落ちてない。

09.11.22吹田市内の紅葉名所にて

2009-11-22 11:49:33 | Weblog
街行けば素晴らしきかな照紅葉
赤くして赤極まれる並木路
一年の営み果てて紅葉かな

昨夜のYさんのメールで"橘俳句賞”の受賞を知った! 出来過ぎも良い所。多分投句件数と、年齢も加味された上での師匠のご判断かと思う。黒谷氏、藤田氏,宮本しらの受賞句は何れもすばらしい。それとYさんの最近のコンクールでの金賞など、改めて思うすごい活躍ぶり。

昨日の投句を推敲して、3句追加する。具子は一水会展を見に出かけ、留守番。竹中さんが花苗を沢山持ってやってくる。夜は偶々nhkBSで全盲のピアニスト辻井信行君20歳の
プロ演奏家登竜門コンクール(USA)への挑戦記録を見る。予選、セミファイナル、ファイナルと、2w余に及ぶ苦しい戦いの結果、遂に一位入選。楽譜が読めず、識者のタクトが見えないのに、暗譜と息遣いで悟る鋭い聴覚。人間業とも思えない。驚きと感動の
ひとときだった。

09.11.21楓大樹

2009-11-21 18:49:20 | Weblog
楓大樹真っ赤に染まり天を指す
はらはらと放たれ紅葉散り敷きて
もみじ葉を盛りて煙を立てにけり

風の寒い日だったが、アリスからの紅葉狩りドライブで(箕面は交通渋予想)、街随一の紅葉の名所藤白台へ。絶好のタイミングで、殆んど初めてのような素晴らしい紅葉!

09.11.19桜紅葉 11.20雜詠

2009-11-19 22:11:18 | Weblog
散り初めて桜紅葉の惜しきかな
黄と茜交えて森の綾錦  *国武氏
秋送る桜紅葉の並木道

気温は低いが朝日が嬉しい。デイケアの2階の窓から向かいの森が良く見える。茜色のマスは桜紅葉らしい。黄色は雑木か或いは桐かも知れない。送迎途中の銀杏並木は一番良い頃になって来た。
11/20
寒空に寄り添い立てるコスモスよ ○ *宮本氏
病院の受付済ませ暖かし
時雨るるや森の径も静まりて