河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

1.29春近し

2008-01-29 19:52:17 | Weblog
隣家と同じ鉢花春近し
鈴生りの八朔映えて春を待ち
隣家と花色も同じ桜草
アネモネの球根埋めし庭の隅

この寒さのせいか太腿の痛みが頻発し、気分がすっきりしない。日曜日は粉雪の散る中を府知事選の投票に出かけたが、若さと馬力を誇示した橋下候補の圧勝に終わった。如何を問わず、後期高齢者の当方としては年寄りに優しい行政を望むのみだ。

1.23大寒

2008-01-23 15:27:55 | Weblog
大寒の息白くして杖三歩
大寒や手すり厳しく冷えており
氷雨の輪つぎつぎに庭の水溜まり
隣家の屋根に白きは雪ならず

雪だ雪だと天気予報に脅かされたが、今日までのところ氷雨が一時、という程度。箕面の山もほとんど積もっていなかった。
昨日は循環器病センターU医師の診察日。尿酸が少し高いですね--といつもながら先生大げさな。「ストレスも多いですからね。家内にも気を使わにゃならんし」と、ジョークを飛ばすとDr.共感しきり。

1.20冬の景-2

2008-01-20 16:53:49 | Weblog
湖西線雪掻き分けて北へ伸び
関ケ原雪降る下の古戦場
冬空の青きに雀ら集まれる
柿無くも来るめじろや四十雀

マフラーの手触り優し朝冴ゆる

寒空の下、中之島の国立近代美術館へ出かける。開館30周年記念展示だったが、どうも近代絵画というのは良く分からない。帰りはみぞれ混じりの雨模様。しかし道路が空いて家内の運転には好適だった。

20.1.19冬の景

2008-01-18 09:01:20 | Weblog
雪の比良遠く望みて彦根城
冬の瀬戸大橋の遠く見晴らして
瀬戸内のうどんの町は冬ぬくし

箕面連山鎮まりて冬の空
枯木立円く野の池囲みおり
粉雪の舞える野の池鳥遊ぶ
冬空や飛行船のような雲浮かび

風孕み蕾育てし水仙花
水仙の白きを見れば風の舞う

ついに寒い寒い冬がやってきた。おととい、昨日とNNHKスペシャル、プラネットアースを見る(去年の再放送)。有限の地球上で人類はこのまま安全、平和に継続してゆけるか?と言う命題で作られた2006年のスウェーデン製ドキュメント。西欧型の価値観を転換して再生可能な循環型社会を構築することが急務と言う。

1.09水煙3月号投句控

2008-01-09 16:22:08 | Weblog
初詣で鎮守の森に鳥の声
初明かり美しきかな青き星
柿咥え軽く飛び立つ初鴉
わかさぎの躍る氷湖や陽の光
冬野菜摘みてボウルのサラダかな
冬枯れの小さき枝にも小鳥棲む
風呂吹きの湯気白くして師走かな
やわらかく流れる大和冬の川
枯れ蓮の池に映りて碧き空
小寒と言えども風もなき朝

20.1.09当季雑詠(年末年始)

2008-01-09 16:13:56 | Weblog
窓に入る陽射しの淡く冬至る
餅つきの数を数えてデイの暮れ
枯れ蓮の下泳ぎ行く鴨の群れ
風呂吹きの湯気暖く妻笑顔
冬椿嬉し一年巡り来て

生かされて喜びの年初御空
ゆるやかに流る大和や冬の川
去年よりの想いを継ぎて初日記
鈴生りの八朔夕陽を溢しけり

家内は昨年の入院手術から無事1年が経過し、大阪の絵画教室へ通うだけの気力が戻ってきた。今日は一人で留守番。寒中と言うのに3月並みのポカポカ陽気だ。