河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.02.27春の潮

2011-02-27 11:42:50 | Weblog
「投句」
春の潮満ちきて蟹の横走り○
春の陽や狭庭横切る鳥の影
やわらかき蓬摘みたし連れ立ちて

好きな句
春耕の水牛が泥光らせて/後藤あゆみ
のどかな南国の風情が目に浮かびます。稲作文化のルーツですね。

いい天気、春うらら。横で見ていたか、蓬はまだ生えてないと家内。それで願望に替える
M先生に返事を出す。彼も今の政治家に怒りを感じている。石原慎太郎の見解を紹介しておく。日本の文化とに感性を大切に。アメリカのいうとおりでだらしがない。今の政治はまるでなってない。救国内閣をという声もあるだろうが、誰を芯に据えるかが難しいと云々。アラブの民衆の力はすごい。文明の衝突。ヨーロッパの白人とその意を戴したアメリカの白人が動かしてきたが、やはり世の流れは止めようがないだろう。
ハンチントンをもう一度読んでみたいと思う。

11.02.25受験生

2011-02-25 18:44:17 | Weblog

春セーター色うららかに空の青 ○
桃の花咲いて華やぐ川の土手
受験生声も明るく開花告げ

(好きな句)
囀りの群れ来て木々を渡りゆく/多田有花
ほんとにこの季節、嬉しい眺めになりました。鳥の種類をよく知らないのが残念ですが、[木々を渡りゆく」に実感があります。

朝、泰介から電話があり、渓君はOKだった由!。仕事を休んで家に待機していたそうな。かなり力が入っていたことがわかる。
朝1時間、夕刻2時間張ンvs井山裕太の棋聖戦第5局を見る。さっぱりわからぬが、結果は夜8時50分の続報を待つことに。井山やや厚いとみて張の勝負手。大振り替わりがどうなるか?

11.02.24黄水仙

2011-02-24 20:59:43 | Weblog
「投句」
春雨に鳥も木の葉もさざめける
さざ波を分けゆく舟や春の風
黄水仙大盃かかげ風を受け ○

(好きな句)
海光に向きて棚田の水仙花/佃 康水
海の光をいっぱいに浴びて咲く棚田の水仙は想うだけでも愉快な気分になります。早春のシンボルでしょうね。


11.02.23春の瀬戸

2011-02-23 18:30:28 | Weblog

紺青の海を行き交う春の水脈 *小口、藤田氏
大橋を越えてたちまち春淡路
瀬戸の海島々浮かべ春うらら

(好きな句)
囀りに目覚め湖上のベランダへ/後藤あゆみ
ベトナムには行ったこともありませんが、湖畔の宿で、自然いっぱいの中で、素晴らしい朝を迎えられたことでしょうね。羨ましく存じます。

11.02.22末黒野

2011-02-22 21:09:59 | Weblog

福寿草今朝あざやかに春の陽に
大川の岸辺に葦の焼かれけり
末黒野を岸に淀川流れゆく

(好きな句)
群青の海を見下ろす椿かな/古田敬二
群青の海に張り出して咲いている赤い紅椿が目の前にに浮かぶような気がします。見事な色彩描写に感じ入りました。


ニュージランド・クライストチャーチで大地震。日本人留学生10数人が行方不明とのニュース。海外旅行はやはりなにがしかの危険を伴うことを認識させられた。
尚子がやってきて3人で夕食。自転車だからとて、ワインも飲んで帰る。良太、瑛子のベルギー時代の話など。先日もらった韓国の“柚茶”の中にボタンが入っていた話など。台湾でかって水だきの中の金属削りくず、魚清寿司のバンドエイドなど。食べ物は外国ばかりでなく、日本でも危ないということになる。
福寿草は冬の季語だが野生のものは春に咲くとも聞くし、今朝あざやかに春の陽に、として無理やり作句する?!

11.02.21春雪

2011-02-21 10:58:20 | Weblog
音もなく街路樹並び春の風
稜線に春雪残し湖晴れる*黒谷氏
比良の峰一筋の雪風光る

(好きな句)
廻り来る回展寿司の浅蜊汁/高橋秀之
春の味覚浅蜊汁。廻ってくれば私も手を伸ばすでしょう素朴な味わいで好きな句。

11.02.20春の小川

2011-02-20 16:30:19 | Weblog
春光や波の音聞く渚道
春霞み海辺に響く球の音○
いつまでも春の小川のように生き *小口氏、小西氏

[好きな句」
波の間の綺羅のさ走り春の潮/桑本栄太郎
春ともなれば波の色もだんだん薄くなり、おだやかな気分がしてきます。波頭が白く小さくひとつずつきらきらと耀きます。これを「綺羅のさ走り」と優雅に表現されました。
もう一つの「春潮の白波立ててタグボー」、も季節感あふれ大変魅力的で、どちらのものかと迷いました。
うす曇り。日曜美術館は大変見ごたえがあった。ゴッホの解説、その浮世絵との関連など。続いて趙治勲-秋山のnhk杯準決勝、ITホワイトボックスなど、教育テレビを見続ける。wiki-eiki-web、がんの在宅緩和ケアの話など。 

11.02.19雨水

2011-02-19 19:58:27 | Weblog
[「投句」
滴りて雨水流れる渓の音
池の端さすらい行けば春の雨*山中氏
岩走る垂水たどりて箕面川

好きな句」
闘病の山は越しけり風光る/山中啓輔
風も光って見えるようなうららかな季節がやってきます。ぴったりの季語を配して、峠を越した闘病の成果を喜んでおられる作者のお気持ちが嬉しい限りです。どうかお大事に、とお祈り致します。

昨夜の井山裕太は残念だった。5時の時点で坂井碁聖
の解説によれば井山白有利~勝勢だったのに、11時の最終場面では黒半目勝ちとなった。プロの寄せは難しく手わからないが秒読みの中で何度か勝敗が入れ替わったようだった。

11.02.17春の雨

2011-02-17 18:38:44 | Weblog

草も木も吾も待ち居し春の雨
春風に丘の辺をゆく鴉二羽
春雨に淡き色見ゆ桜芽木

「好きな句」
禽翔けて小犬走りぬ厩出し/小口泰與
雪解けもま近か、牛小屋の戸を開けて放牧地へ。鶏も子犬も連れて一斉にとびだしてゆきます。春先の農村の微笑ましい風景が活き活きと詠まれています。映画の一場面のようです。

11.02.16雛人形

2011-02-16 19:07:56 | Weblog

「雪止みて生駒連山霞みおり
所在なくバレンタインのチョコ齧る
雛飾その気もなくて孫カナダ

★なだらかな瀬戸の山並み遠霞/佃康水
瀬戸内のなだらかな岸辺に遠霞み。やっと春がやってきたことを実感させてくれる素直な詠みが素晴らしい。