河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.04.03乙女椿&花冠6月号原案

2011-04-03 15:43:46 | Weblog
[好きな句」
野猿出づ谿におりけり楤芽摘む/小口泰與
野猿が出没する谷間に分け入って楤の芽を摘む。野趣にあふれた佳句と思います。

「投句」
ふくよかに花満ち乙女椿かな
芽吹き待つ枝に休める春の禽
庭先の花壇バラの芽頼もしき

正和の取材、編集になる東北大地震かんれんのの街頭インタビュー記事を朝5時45分からの「元気KOBE」で聴く。
一回放送分を仕上げた翌朝の事故だったようだ。神戸大震災で命を拾った彼としてはまさに渾身の一作と云うべきだろう。テープはダビングして形見にくれるそうな。

垣根横の乙女椿が満開になっている。高校野球は東海大相模が猛打で九州国際大付属を6-1で破り


優勝。nhk杯囲碁は謝女流本因坊が瀬戸大樹を5.5目差で破る。



11-6月用
①遠蛙さびしき夜や山裾に
②海辺まで続く並木や辛夷咲く
③春禽の一瞬枝を揺らし去る
④春寒し見えざるものが相手なり
⑤鳥雲に列島経めぐる災厄に
⑥雨止みて庭に明るき草若葉
⑦花菜摘むさやかな風味思いつつ
⑧花待たず独り逝きたる君哀し
⑨ミツバチの羽音光を震わせて
⑩冴え返るみちのくの人耐えられよ