杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

人と犬と

2010年08月05日 | 日記
昨日も、相談者との面談を行った、
暑い猛暑のせいだけではなく、平穏に見える家庭にも、
人に言えない悩みがあることを知らされた。

司法書士、弁護士の先生方とそれぞれ打ち合わせを行う。
日を変えて、改まって相談に伺うことになった。

夫婦間の問題は、他人がなかなか踏み込めぬ領域である。
二人だけならともかく子供が関わってくると、多感な年頃
だけに、細心の注意と情緒への配慮が必要になってくる。

一見平和に見える身近な隣近所も、それぞれ多事多難な内包
に包まれていることを知らされる。

金の苦労と ? はたまた家族の苦労と、どちらが良いかと
問われても答えに窮す。
身体の弱い家族を抱えている者にとっては、健康が一番で
あると答えるに違いない。

世の中はままならない、全てに満足する人間は居ない ?
何処で折り合いをつけるか ? 妥協して納得するか・・・!
難しい。

長年に渡って争いの絶えなかったふたつの家族がある !?
私と同業(司法書士・税理士兼業)のI先生とが協力して
進めてきた難問が有ったが ?
ようやく最終章を迎えることが出来た・・・?

昨日最後の用件となって、あるファミレスでお会いした。
分厚い申請書類と許可書関係、相続関係資料を手渡された。
此処へ至るまでの苦労と当事者のご家族の苦労に思いを馳せた。
いさかいの元となる事件が解決に至ったのである・・・!?

我々の願いは、今までの怨念を水に流して、平穏で心安らかな
日常を取り戻して欲しい、これが私とI先生の願いなのである。

電話連絡を入れて、お届けする打ち合わせをおこなった。
電話口の向こうで安堵と喜びのお声が返ってきた。
多分、今までに無い明るい笑顔で迎えてくださるだろう。
子供さん、お孫さんの緊張の解けた笑顔にも接することが
だきるだろう、嬉しい限りである。

ともにがんばったI先生は、寡黙な中に闘志を秘めた熱血漢。
私よりも、ずっと若いお方だが、私以上の辛抱の出来る人。
彼の、双方の間で仲を取る沈着冷静は、見事の一言である。
両家の信頼を勝ち得て、満開の千秋楽を迎えることが出来た。
チョン !・・・千秋楽の拍子木が軽やかに鳴り響く・・・!?
一件落着・・・。
再会を約してファミレスを後にした。

辺りは、夜のしじま・・・はなみずき通りを行き来する車の
ライトが、流れるように行過ぎる、まるで虹の帯である。
私は、恒例の帰り道をゆっくりと車を走らせた。

ある橋の袂、可愛い広場は、ぼんぼりの明かりに照らされて数台の
車がひっそりと休んで諒を取っていた。

4匹のワンちゃんたちが車と一体となって、寝そべっている。
私は、運転席と助手席のガラス窓を下げて車を止めた !
「ごはん食べたかい ? 元気かい !」 彼や彼女は私に目を向けて
安堵の表情で顎を地べたに着けた。
「大丈夫だよ ! 元気で居るからね !」 私は勝手にそう思いたい。

ファミレスで、地元の新聞の何面かに愛媛県動物愛護センタ-へ
20名ほどのグル-プが訪ねた記事と写真が掲載されていた。
処分される直前の犬が、(すがるような視線を向けていたと!?)
書かれていた。

私は、その殺処分される時点のガス室の現実を確認しなければと
考えている、耐えられない悲しみに襲われるだろうと思うが ?
か弱き犬、猫たちのためにも、自身の目で見届けたいと思っている。
その最後の瞬間の、苦しみがどのようなものか確かめたいと思う。

橋の袂のワンちゃんたちが、どうか一日でも長く命が永らえます
ように祈りながら帰途についた。

生暖かい夜風が、複雑な心を揺らして、頬を撫でた ・・・。。。

                                  合掌


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