Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

最後の「日常」を求めて~鹿島鉄道~(その7)

2007-01-29 06:57:35 | 鉄道(地方・専用線など)
常陸小川駅に戻ってきた。
相変わらず人気のない静かな駅前だ。
結局、出会った同業者の数も小川高校下で見かけた自転車の人と、常陸小川・四箇村間で出会った単車に乗った男性の二人だけ。
静かすぎるくらい静かな半日だった。

常陸小川13時19分発の列車、22レに乗る。
鉾田へ向かって走り去っていったキハ601の折り返し列車だ。
これに乗って石岡へ戻ろうと思う。
平日の昼下がり、ということでのんびりと帰ることができるだろう。
石岡までの切符を買い、ホームに上がる。
他に列車を待つのは若い男女が二人だけ。

やってきたキハ601に乗り込む。
車内はガラガラ、お客さんは両手で数えられるかどうか。
おかげで思惑通りのんびりと車内を観察することができた。
鉄道ファンで賑わう土曜・休日ではこんな雰囲気はもはや味わえないのだろうなと思う。
のんびり・・・と言っても15分程度の短い乗車時間だったが、日本最古のディーゼルカーの乗り心地を堪能して石岡に到着した。

石岡駅構内では朝のお勤めを終えたキハ602が留置されていた。

そのキハ602と手をつないでいたキハ714の方はと言えば、既に切り離されて機関区の定位置に留置されている。

そして、この日結局走らなかったキハ431も駅構内に留置されていた。

元々走る機会が多いとは言えない形式とはいえ、こちらも走る場面を見たかったな、そんなことを思う。キハ430形は二両で塗装が異なるが、個人的にはこちらの方が好みだから余計にそう思うのかもしれない。

一通り構内を見渡した後、駅の事務室で記念切符を購入して改札口を出る。
改札口を出る際に、切符を係員に渡そうとしたら「記念に持っていってください」とのことだったので、財布に入れて跨線橋を渡った。

今回の訪問で全形式の走行写真を一通り撮れたこと、これから段々人の訪問が多くなることを考えると、3月の廃止間際に行くかどうかは考え所。
この日、廃止直前とは思えない「普段の雰囲気」を味わえたのでこれで十分だという気もしているのだが。

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