最後の「日常」を求めて～鹿島鉄道～(その3)

ふと腕時計を見る。
鉾田へ向かったキハ602＋キハ714の到着時刻が迫っていることに気づく。

結局、
小川高校下駅付近で撮ることにした。
駅近くでカメラを構えてジッと待つ。

列車到着直前、一台の自転車が駅に着いた。
利用客の筈はなく、撮影機材を自転車に積んだ鉄道ファンだった。
自転車で移動する手もあるのか・・・と今さらながら感心する。

キハ714とキハ602の二両編成がやってきた。
先頭の道産子、キハ714を見ると、お客が乗っている様子はない。

列車は駅に着いた。
が、誰も乗り降りする人はなく、カメラを構えた鉄道ファン二人(うち一人は自分)に見送られて列車は出発していった。


二両目のキハ602の車内を見ても乗客の姿はまばら。
10時前と時間が中途半端なことは否めない。
が、二両編成の様子を眺めているとどことなく一仕事終えてホッとした趣で石岡への道を歩んでいるようにも思えた。