古書店がまた一軒・・・。

昨日の旅行の帰り道、鶴舞に立ち寄った。
目的は言うまでもなく、名古屋古書会館の古書即売会。
今回は「第55回 倉庫会」として金曜日から昨日までの3日間、開催される。
ちなみに、今回は目録なし。

会場に着いたのはいつもより遅い14時過ぎ。
最終日の午後・・・であれば、もう少し賑わっていてもいいのだが、会場入り口の均一本コーナーにいる人もまばら。
という訳だから、本会場にもそんなに人がいる訳もない。
見回すと、片手ぐらいの人が静かに本選びの一時を過ごしていた。

神田で結構散財していたので、今回はあまり買う気はなし。
それでも本会場で二冊、均一本コーナーで二冊、合わせて四冊購入して会場を後にした。
結局、二千円札一枚でおつりが出る買い物しかしなかった。

会場を後にして、いつも通り古書街を流すと、その中の一店、「BOOK-INN」が9日限りで閉店する旨の貼り紙を見る。
店に行ってみると、棚の片づけはかなり進んでいたが、閉店記念セールはやっていない。
ここで取り扱っていた本の多くは上前津の海星堂書店へ行くという。
名残という訳でもないが、たまたま見つけた文庫本を一冊買って鶴舞を後にした。

それにしても、先月の人生書房閉店といい、今回の「BOOK-INN」といい、閉店がこうも続くとちょっとね・・・と思う。
特に「BOOK-INN」が閉店したことで、約5年前には5軒連なっていた古書店も残っているのは山星書店と大学堂書店の二軒のみになってしまった。
そんな所に、今の古書店が置かれている状況の厳しさが現れていると思いながら歩く。

満開の桜もどこか霞んで見えた。

(即売会で買った本)
「別冊山と渓谷 ありがとう、そして・・・さようなら国鉄」山と渓谷社
「レール見聞録」森下 武信 文芸社
「間違いだらけのクルマ選び '91年版」徳大寺有恒 草思社
「オタクと三人の魔女」大原まり子 徳間書店

(古書店で買った本)
「世界の海軍 2006-2007」海人社
「NEWアコード」徳大寺有恒 光文社文庫