Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

名古屋地区、今年最後の古書即売会は・・・。

2007-12-22 18:51:22 | 古書
雨だった。
今年の名古屋地区の古書即売会は雨に見舞われることが多かったと記憶しているが、今回もその例に漏れなかったようだ。

今回の古書即売会は「第65回 倉庫会」。
いつものとおり金曜日、21日から日曜日、23日までの日程で開催される。
ここの即売会は目録を出さないため、会場での掘り出し物探しがメインとなる。

会場に着いたのは午後二時近く。
入り口の均一コーナーにはあまり人がいない。せいぜい、二、三人か。
いつもなら人だかりができている場所に人がいないというのも考え物だ。
せっかくなので、均一コーナーの本を見て納得。
見事なまでに上下モノの一方しかなかったり、雑誌の山。
そんな中で「新太平記」が5冊そろいで見つかったので購入して本会場のある二階へ上がる。

二階の本会場も閑散・・・としているかと思ったが違った。
10人ちょっとの来場者が本の品定めをしている。
その中に入って会場を一巡してみるが、どこかの即売会で見かけた本ばかりとあっては今ひとつ掘り出し物探しにも身が入らない。
結局、二冊手にして会場を後にしたが、今年一年を振り返った名古屋古書会館での即売会の結果を考えると、何となく「ぼんやり」としたイメージがある。
本については常に何かしら買ってはいるのだが、本命には辿りつけない。
言い換えれば「会場に来ること」が自己目的化していたとも言える。
その結果が、「名古屋古書会館での即売会に全部来場、皆勤賞」ということになる。
そう考えると何とも皮肉だ。

会場を後にして鶴舞の古書店を流す。
今年も古書店の退潮は止まるところを知らなかった。
一店、この界隈から姿を消したことを思い出す。
そんなことを思いつつ、もはや古書店「街」とは言えなくなった、通りを歩く。
来年は4日から古書即売会が始まる。
どのような本が待っているのだろうかと一縷の期待を繋いでみるが、変わり映えのしない古書店の顔ぶれを考えると、それは少々難しいのかもしれない。

(即売会で買った本)
「日本海軍艦艇写真集 哨戒・護衛艦艇」光人社
「人生には何ひとつ無駄なものはない」遠藤周作 鈴木秀子監修 朝日文庫
「新太平記 全5巻」山岡荘八 講談社
「羽田沖日航機墜落事故」三輪和雄 朝日文庫

(古書店で買った本)
「鉄道ピクトリアル 1951年8月号」株式会社電気車研究会
「同       1951年12月号」同上
「同       1952年10月号」同上  


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