Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

福井鉄道に乗る。(その3)~気まぐれな天気に悩まされて~

2005-12-14 07:39:37 | 鉄道(地方・専用線など)
福井駅前・田原町間を往復して試乗会は終了した。
市内線での800形撮影は堪能したので、今度は第三便終了後、西武生へ運転される800形の団体臨時列車を撮ろうと思う。

試乗列車の最終便となる第三便が福井駅前に到着するのは15:05。
しかし、ここから団体列車が発車する時刻がわからない。
救いは行き先がはっきりしていることと、じっと待っていれば確実にやってくるということ。

時計を見ると、まだ余裕はある。
従って、神明に留置されている600形を撮ってから、9月に来たとき感じが良かった三十八社付近で800形を撮ればいいかと当たりをつけて14:20発の電車に乗り込む。

約30分電車に揺られて神明に到着。
その片隅に600形が留置されている。

ここにいるのは602。確か、601は西武生の工場に入場している。

やってきた福井方面の電車に乗り、目的地の三十八社で下車。
電車を降りると、雨がまた降っている。
果たして来て良かったのか、少し後悔する。
これなら福井新あたりで時間を潰していれば良かったか。

正直、写真を撮るには芳しい天気ではないが、せっかく来たのだから出来る事はやっておきたい。


少し晴れ間が見え、空が明るくなってきた。

と思ったら、また雨。
おまけに濡れた身体に寒さがジワジワと染みこんでくる。
お目当てを待つのも結構辛い。


この写真を撮った時は雨は上がり、晴れ間がまた見えてきた。
窓についた雨粒が陽光に反射する様子が綺麗だった。

ふと三十八社の駅の方を見る。
駅の向こうに虹が見える。
背後にも虹が見えた。
都合二本の虹を見た事になる。
「虹」を絡めて写真を撮った経験は皆無に近いので、雨の中電車を待ち続けた甲斐はあったのかなと思う。

背後ではJR北陸本線の電車の走行音が聞こえてくる。
聞こえてくる物音と言えばそのぐらい。

16時頃。
ようやく虹の彼方から800形の団体臨時列車が到着した。
ホームは未改修だから、ドア扱いはない。
そして、目の前を走り去っていった。


800形が西武生へ去ったのと同じくして、また空が暗くなってきた。
それでも虹はまだ出ていた。
道路に映る様が実に趣があって良かったので一枚撮った。


雨に降られまくったが、虹が見られただけ儲けたと自分を納得させて駅へ戻る。
それにしても、身体の芯まで冷え切ってしまった。


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