森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

抑制行動という知性の象徴

2012年09月19日 08時56分37秒 | 脳講座
週末の長い講演がここにきてひびいています。命をすり減らしているのではとも思います。けれども自分の役割を意識し覚悟もできています。今、ここですすめ後身にそれを託さないとまた10年前に戻るのではないかという自負、そして思い込みです。脳科学に関する意識はある程度定着してきたでしょう。

少し後ろの世代があとはクレバーにどのようにそれを用いて世の中をよくしていくか、そろそろ見定め始めたいと思っています。あと数年後に。

命をすり減らす意味は社会的役割・貢献という意識だと思う。ただし人間の脳は報酬と意思決定が互いに絡み合うので、自分はというとそれに見合わない報酬(外的・内的の両者のコラボ)だとすると、そのもの(団体)に対して不快情動も起こるわけです。人間の脳は報酬を最適化・最大化させるわけですから。利己的意識しかない団体や集まりに対しては、脳は無意識にあるいは意識的に排除しようとします。

実は最近の若いセラピストの社会性や倫理観が乏しい団体結成(研究会なども)なども危惧しているところです。その演題名を見たり内容を見たりすると、とても社会の水準を意識しているとは思えないものもありますので。逆にそれをやると将来的に療法士の足下やレベルを見られるのではないかなどをおもい、、、道徳的に倫理的に意識することが大切です。目先の楽しさのみを考えるのではなく、抑制する(文脈や意味を理解し、No-go)ことこそ、人間の脳の知性だと思うのです。

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