森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

しばらくぶりに

2006年09月20日 18時15分29秒 | 過去ログ

さて、ブログ更新だ。しばらくぶりなので断片的な記憶に頼り、列挙中心になるだろう。

先週末はWCPT(バングーバー)のサブミットを行う。出すつもりはなかったが、地球の歩き方をみると8時間半で行けるようだと脳に情報が入り、近いなと思い、出そうと決心した。単純であるが、情報を取りに行く自分の能動性と近いという比較照合が入ってディシジョンしたのである。関係したみなさんの登録も無事に終わったようだ。気になるのがESC(グラスゴー)の翌日スタートである。もし、ESCに出したら、地球を一回りすることになる。UKは9年前の留学中以来入国していないので行きたいという気持ちがあるんだが。とそのような理由で・・・ 

忙しいので、きちんと登録できているか確認はしておらず。。。

そのまま京都へ。三条大橋の近くの洒落た創作料理屋とおしゃれなワインバーをはしごする。京都は店の雰囲気にいつも感心する。鱧、湯葉と、焼酎で。ベーシックコースの準備をしていないが、遅い到着だったのでそのまま寝る。

ベーシックコース初日。会場に着くなり、PCを取り出し、講義内容を決める。20分程度で完成。情報は多くは与えないことに留意する。脳科学はほとんどはなさず、認知機構、認知過程、運動学習システムについて行為の観点から話す。目からウロコだったならまずまずだったが、どうであったか。

ほかの先生の講義を聞きながら、原稿を打つ。dual taskだが、注意の持続は難しい。

夜は、準備委員、講師のみなさまと懇親。京の街中を歩く。ワインバーにはしごするが、何時に帰ったかは覚えていない。

たぶん4時間ほど眠り、2日目へ。自分の講義はなく、前日と同様に実習指導を行う。みなさん、意外と身体と対話できるでしょう。そのプロセスを体感し、その意味を洞察する、これほど実習は面白いことはありません。あとは他者に伝えるために、その運動、行為、知覚などなどが、どのような脳と身体のシステムなのかを勉強することが大事でしょう。普段何気ない行為も意味があるのです。

夜はレセプション、これまた雰囲気のいい店に。こういうところが本研究会はグレードアップしてきた。創造性である。認知の樹のプロジェクトもストレスにならずに自然体で。あんまし、過去は気にせずに。アドバンスのテーマを想定し、リンクすることが肝心。「概念」世界から「感覚」世界に。他人の目をむちゃくちゃに気にする必要はなし(むちゃくちゃというところに意味がある)。

みなさんとはしご、はしごで、どこに行くのやら・・・上京病院の勝山先生のいろんな知っている店に連れていただいた。古い町屋の中にはいかしたバーが。

4軒ぐらい行き、2時過ぎに帰る。摂南総合病院の本田、信迫、奥埜の3名はそれから4時までやったらしい。さすがに年か、翌日朝一の講義が理由か、ブレーキがかかる。昔ならもちろんやっていた。朝一、講義の準備は前日、他人の講義を聴きながらやったので、なんとか。山田先生の臨床講義は本当によかった。彼女の手続きにはいつも感心させられる。本田先生に感想を聞かれるが、山田先生の講義の出来事について応答し、渇を入れられる。

3日目の講義は、最新脳科学は一切触れず、大事な観点のみを話す。科学的ということはセラピストの「解釈」に左右される。「情報収集」「解釈」「仮説」「検証」「解釈」などの思考の循環を忘れずに。簡単な方向に流されないように。それが医学の進歩のためです。今の治療がいいのなら、10年先は進歩してないということでしょう。

京都での講義を追え、質問も受けずに、伊丹行きのバスに乗る。台風が来なくてよかった。無事に高知龍馬空港に到着。研究の話などをし、そして、教え子たちと談話しながら飲む飲む。ホテルに到着、仮眠をして、高知大学へ。

高知駅から朝倉駅までJRに乗るなんてはじめてだ。朝倉に住んでたのに。いろんな高校生に出会う。田舎ものが都市化を意識すると何ものこらないよ。もう少し、両親たちがんばりましょう。「おじさん化」したのかもしれないが、女子高生は「サル化」していると思った。

高知大学教育学部生涯教育課程スポーツ科学コースの講義に入る。15コマを3.5日で行う超ハードなタイトな時間割。1日4コマが続く続く。現象の観方からスタートし、科学的解釈を加えた。各自のスポーツ場面でのバイオメカに触れさせる。最終は歩行を目視で分析。今まで見えなかったものが見え始めると体験ができたと思う。

夕方どしゃぶりに逢いながら、八木研究室(高知大学医学部認知・行動神経科学教室)の懇親会へ。恩師も元気なようで。いろんな話をするが、最終的には今の研究室生のペーパーに話がシフトする。いろんな思考でいいが、みんな自分の行動にもっと眼を向けてみよう。そうすれば、自分が制御していけ、いい論文がかけるよ。あとは最終的には能力、妥協、センスっていったところかな。そういう自分も総説ばかりだ。最近は・・・ 原著を書きたい自分がいる。

2時過ぎにホテルに帰宅。さすがに5連ちゃんの飲みはつらいと思ったが、意外と元気だ。朝、JRで大学に行く。筋について連鎖の視点から演習を交えてバイオメカする。最終的には歩く行為の比較分析に。「差」を検出するプロセスが、大事。そこから見出せた「現象」に対する「仮説」を「理論」から生み出し、その「検証」のための「過程」そして「手段」を考える。意外な事実に遭遇してくれたと思う。いろんな研究テーマが浮かんだと思うし、漠然だが、トレーニング理論へも反映してくれると思う。たいした講義ではないが、教育学部に科学的な視点をいれることは大事だ。指導要綱のマニュアル化を防止する意味でも。

 

さて、今日も懇親会。近森リハビリテーション病院の懐かしいみなさんと。しかし、これも半分は仕事なのである。

 

みなさん、心配していただき「ありがとう」