隻手の声(佐藤節夫)The voice of one hand clapping.

世の中の片手の声をココロで聴こう。

仏教に出会えてよかった。ダライ・ラマ法王Nice to meet Buddhism ; Dalai Lama

2015-04-10 18:45:15 | Weblog
仏教に出会えてよかった。ダライ・ラマ法王 Nice to meet Buddhism ; Dalai Lama
平成乙未廿七年卯月十日

 4月8日仏陀がお生まれになられた、縁起の良い日である。
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ法王14世が岐阜で講演なさるというので、お正月から申し込んだが、即日完売。2000人の僧侶、一般市民からのキャンセル待ちとなった。後日反響の高さに曹洞宗岐阜青年会は、スクリーンによるサテライト会場を設けて対応してくれ、バスによる参加もスムーズであった。
300人位がサテライト会場で聞き入った。
 故義理の兄の一周忌法事でこの講演を知ったのであるが、世相が落ち着き、株値も2万円に届くようになってきた。安倍首相は60カ国を巡る外遊で外面はよくなって、沖縄も「粛々と」工事を進め、「一旦急あれば」の準備に余念がない状況で、今後どうなるだろう?という
心配心で会場に来られていたと勝手に推測しております。

 その講演ですが、かなりレベルの高い仏教の専門用語が出て、腹には収まらなかった。
仏陀がお生まれになり、法を説かれてから、約2600年の月日がたっている。そして仏陀、仏法、僧伽といわれる三宝に帰依をする仏教徒も存在している。
 仏教といっても、この世の創造主としての神の存在を受け入れていませんが、因果の法に基ずく、縁起の見解、というものを説いている。

 宗教的な実践あるいは修行は、愛と慈悲の心を育むこと、持つもので満足すること、そして、自己規制というふうに、自分を慎みつつ、きちんとした正しい生活をする、ということを、共通の修行として説かれています。哲学的な見解からは、難しいが、「上座部の教え」
「般若経の教え」「般若波羅蜜つまり完成された智慧」を自分自身の心の中に育んでいくべく、
わたしたちは今の修行者の段階から、自分なりに得た智慧というものを、自分の心の中になじませていかなければなりません。そして、最終的に、私自身が、その一切智(いっさいち)の境地に至ることができるということになる。
 たとえ仏陀の説かれた教えであっても、そのお言葉を、お言葉通りに受け入れてよいかどうか、ということを、自分自身で調べていかなければなりません。

まだまだ続きますが、最後に質疑応答セッションが設けられた。
**なんで合掌するのですか?
合掌するということは尊敬の意を表している。心の中で敬意を持つことが一番。
ピタッとくっつけてしまうやり方と真ん中を膨らますようにして親指を中に、折り込むというやり方がある。膨らませた形というのは宝珠に似ている。
 真ん中に空っぽの空間が出来るけど、この空間が、仏陀の持っておられる発心(ほっしん)。
真理のお体を成就するためのことを象徴しているわけです。

 80歳になられる法王様は 仏教徒の一人として、よりよき修行者となるよう、自分はまだ学生なのであるという認識を常に維持していますと述べられた。

 この講演の全文は、「曹洞宗岐阜県青年会」ホームページより「LIVETEXTへアクセス」へどうぞ。
 
 NHKグローバルメディアサービスには感心した。法王の話された言葉を忠実に翻訳し、しかもスクリーンに流してくれたのである。オリンピックへ向けての凄い進歩である。

第14世ダライ・ラマ法王  <プロファイル>
1935年7月6日生まれの第14世ダライ・ラマ法王はチベット仏教の最高指導者に贈られる名誉ある称号であり、現法王は2歳のとき、ダライ・ラマ法王13世の転生者であると認定されました。1949年、中国のチベット侵攻により、弱冠16歳のダライラマ法王は政治上の全権を担うように懇願され、1950年に政教両面の最高指導者となりました。1959年に首都ラサで起きたチベット人民による民族蜂起を中国軍が残虐に弾圧したため、ダライ・ラマ法王は難を逃れて亡命せざるを得ませんでした。以来、ダライ・ラマ法王は北インドのダラムサラに移住し、そこにチベット亡命政府を再編しています。1989年にはチベットの自由を求める非暴力の活動が認められて、ノーベル平和賞を受賞しました。ダライ・ラマ法王は、これまでに世界6大陸62以上の国々を歴訪しています。1959年以来、ダライ・ラマ法王の唱える平和、非暴力、宗教間での相互理解、地球規模での責任感、慈悲といったメッセージは世界中で認められ多数の賞が法王に贈られました。

これを機に、「今、何をしなければならないのか?」を考え、実践していかねばと啓発された。

お読み下され、感謝致します。