■記事【サンケイスポーツ】
欧州CL1次リーグ第3節(19日=日本時間20日、マドリードほか)E〜H組の8試合を行い、G組のレアル・マドリード(スペイン)はポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(25)が1ゴール1アシストと大暴れ。ACミラン(イタリア)に2−0と快勝し、3戦3勝で首位を守った。E組で昨季準優勝のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、F組のチェルシー(イングランド)、H組のアーセナル(イングランド)も、それぞれ3連勝で首位をキープ。
名門対決の勝負を決めたのは、やはりこの男だった。前半13分、ゴール真正面でFKを得ると、ボールをセットしたのはC・ロナウド。鋭く右足一閃、ボールは相手の壁のわずかなすき間を抜けてゴールに突き刺さった。1分後に今度は、ドイツ代表MFエジルのゴールをアシストだ。
「15分で試合を決めることができたのは満足だね。ただ、もっとゴールができたと思うよ」
追加点こそ奪えなかったもののミランを圧倒し続け、「どうだ」とばかりにニヤリと笑った。
シーズン開幕当初は、決定力不足に陥り、地元メディアから「ゴール欠乏症」と揶揄(やゆ)された。しかし、これで代表戦を含め公式戦5試合連続弾。「集中力を維持できたのがよかった」と自信満々だった。
今季から就任したモウリーニョ監督の信頼が、復調をもたらした。「クリスティアーノは理想とする選手像そのものだ」と“特別扱い”を口にして自尊心をくすぐり、不調でも先発から外さなかった。猫の目のように変わる布陣の中で、開幕からフル出場を続けているのはチームで3人しかいない。
勢いに乗るモウリーニョ監督は「言うべきは、ファンタスティックだったということだけだ。最後の試合を前にベスト16進出を決めたいね」。11月3日、アウェーでのミランとの再戦で1次リーグ突破を決めることを宣言した。試合後、熱く抱擁した指揮官とエース。同郷の2人の揺るぎない師弟関係に、レアルの強さが象徴されている。
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