2006FIFAワールドカップ。
ドイツは地元開催でありながらあまり期待されていなかった。しかし蓋を開けてみれば3位というまずまずの結果。しかも今回は前回大会2002FIFAワールドカップ(準優勝)のときとは違い若いメンバーでベスト3という結果を残したことで2年後のユーロ2008に向け各国が毎回苦しむ世代交代をスムーズに進行さることに成功し、世界ベスト3の勢いそのままにユーロ予選に望むことができた。
そして、ドイツ代表はワールドカップの勢いを2年保ち、優勝最有力候補としてユーロに臨んだ。しかし、やはりサッカーの神は強いチームが順当に勝利するという詰まらない展開を許さずドイツに試練をあたえた。
グループリーグ第2戦でクロアチアにあっけなく敗戦を喫し、第3戦地元のオーストリアとのゲームもフリーキックによる一点でなんとか乗り切った。
そして決勝トーナメントでは2試合連続のシーソーゲームが待ち構えていた。
決勝戦までに立ちはだかる一番の強敵とされていたポルトガルと準々決勝でいきなり対決。ドイツはこの戦いを逃げ切り勝ちで収め準決勝へ。
準決勝はさらなる過酷なシーソーゲームとなった。
02W杯に以来、再び国際舞台に登場したトルコとの対戦。試合は終始トルコペースで進む嫌な展開、前半22分にはトルコが先制。エースのニハトが欠場しているトルコに対しまさかの先制を許したドイツは、後半26分にシュバインシュタイガーのゴールでなんとか同点にすると、後半34分にはトルコGKリゥストゥが判断ミスを犯す幸運に恵まれ2-1と逆転。
しかし攻勢だったトルコは逆転後も慌てずに試合を進め、後半41分にセミフがゴールを決めて2-2の同点に。
そして迎えた後半ロスタイムにドラマは起こりました。このまま行けば延長というシーンでラームが劇的な勝ち越しゴール!ドイツは劣勢を強いられながらも決勝戦へ駒を進めました!