Feelin' Kinda Lucky

ちょっと書いとこう・・・・

オモチャの主治医。  An attending doctor for my antique toys

2015年12月19日 | toys & collectibles

アンティークの玩具を扱っていると半世紀以上前のモノもたくさんあります。

なかには外観がオリジナルでいい状態なのに、チョットした内部のメカなどの機能が経年の劣化で動かないということもあります。

そういう時に頼りになる おもちゃ病院の名医師がいます。かかりつけの先生です。

東京からはるか遠く広島のアップシフトの前原さんです。

 ご本業はバイクの独自部品の開発販売とかバイク部品のレストア、あるいは機械設計などの方面のようです。要するにスーパー器用な方なのです。

 今回も この自動車、1950年代のブリキの自動車、1956年式フォード・フェアレインで相当希少なものです。この20年で、オリジナルの塗装のモノは5台未満しか市場に出回っていません。

 

実はこれは電池2本で走行し、前後のライトも点灯するのですが 入手時に前のライトが1つ点灯しませんでした。

前原さんの診断では 電球が切れているとのこと。配線も硬化していて多くの箇所で被覆が脱落しているとのことでした治療は切れた電球をムギ球に交換 配線の被覆損傷部分を配線をそのままで、目立たないようシール剤で補修する というものでした。無理もないですよね。なにせ 60年近く前のモノですからまるで老化した血管の治療のようです。 

↓ご覧の通り両方オリジナルの配線のまましっかり点灯するようになりました。

実は前後のウィンドシールドもオリジナルでなく、わりと素人っぽい修復でしたので なんとか手立てはないか前原さんに相談しました。

↓これが修理前です。

するとクリア素材のままの樹脂でなく 極薄クリアブラウン塗装をして透明度を落とし、さらに表面を多少ざらつかせ 経年変化した感じを見せる方法を提示してくれましたのでそれをお願いしました。

↓これが修理後です。

 

ずいぶんと自然な経年した感じになりました。

こちらのフレンチブルドッグのゼンマイ玩具の歩行メカもグラグラで全然歩かなかったのを修復してもらいました。このくらい朝飯前のようです。

余談ですが・・・ウチのワンコのウ~ル~の背骨の問題もこうして治るといいのに・・・

 

さて、この私の信頼する「主治医のいい点は オリジナリティーを極力そぐわないという点です。ギターもそうですが、

ビンテージものの修復・リファインの最重要点は いかに「オリジナルパーツを替えずに機能・外観を維持出来るかですね。

今回の治療も しっかり見た目は修復がわからない状況です。

実はアメリカにもアンティークの玩具修復のプロもいますが、やはり前原さんの仕上げの美しさにはかないません。

前原さん、今後ともよろしく!

(アップシフトの前原さんのウェブサイトは こちら )

Mr. Maehara of Upshift company in Hiroshima is one of the best specialists of antique toy repair.  What the most remarkable thing about his work is that he always tries to keep most of toy’s original condition with original parts. This time I asked him to repaire my 50’s Japanese made tin car, when I get the car, one of the head lights didn’t work. He fixed it without replacement of wiring though the miniature bulb has been replaced. It was just like an operative treatment for fragile blood vessel.  The dog toy had serious mechanical problem on the feet but he fixed easily as though nothing had happened.  His performance is always professional quality.  


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