1. 事件発生のタイミングの真相
仮にフランスに利益をもぎ取られる悔しさからの脱却の意向が社内で蔓延していたとして、そういう機運の中で棚からぼたもちのようにゴーンの横領などの悪事を見つけたのか？という疑問。並行して湧いた問題だったのか？ 真相はどうなのか？
２．じっくり行くしかない
日産はもっと主導権を握りたいのだろうが、フランス支配の図式のアライアンスを急に崩すのは現状の資本関係から難しい。日産が独自性を持ちたい意向は理解できるがこの先の自動車業界は過去と比較できないほど険しく厳しく不透明だ。なまじ独立意識を出し過ぎると所詮、ひとりでは生きていけないこの業界で、日産のそこそこの開発力や販売力がチャイナの餌食になりかねない。現状の中でじっくり行くしかなさそうだ。
３．日産の社風
上記の環境の中で競争に勝ち抜く戦力が十分な会社とも思えない。ゴーンを支えた現社長や元副会長がガバナンスやコンプライアンスを強化してきたつもりだったと言っていたが、経営的には所詮こうして当局の力を借りないと悪事さえ炙りだせない程度の自浄作用のない組織の弱々しい烏合の衆である。プライドは高いがサラリーマン的な風土は、かつて国内販売でトヨタに完敗して以来いまでも変わっていないようだ。
４．ゴーンの逆襲
金がありプライドの高いゴーンがこのまま、おとなしく引き下がるとは思えない。その反撃は恐らく凄そうで面白しろい展開になりそうだ。コレは将来映画化間違いなし！
