天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

金沢→長岡→スカイツリー

2012-06-24 | 日記
金沢の夜、居酒屋、おでん屋、バー、中華屋とハシゴして、ホテルに帰ったのが2時半。普段なら翌朝はゆっくりしてしまいますが、485系に乗れるとなると早起きも苦になりません。5時半に起床し、朝食を食べて金沢駅へ。いよいよ485系特急「北越1号(1051M)」に乗車です。
てっきり3000番台が来るかと思っていましたが、ホームに停車していたのはノーマル上沼垂!これは嬉しい誤算です。



発車まで車体を眺めます。サボ周りは模型でもよくいじるところ、じっくり観察します。昔はいつでも、何処でも見ることができた485系も、今では大変貴重な存在。この機会を逃したら、今度いつ会えるか分かりません。しっかりと目に焼き付けます。




ガラガラの車内に腰を下ろし、『北越』は静かに走り出しました。485系のモーター音を満喫します。車内に流れてきたのはオルゴールの鉄道唱歌。いい感じです。何百回と乗っている485系ですが、飽きることはありません。新聞を読み、紅茶を飲んで、日本海を眺めたり、うたた寝したり、ゆったりと485系に揺られます。



3時間の乗車が本当にあっという間で、長岡に着きました。ホームから新潟へラストスパートをかける485系を見送ります。
私の初乗務は特急『白鳥』号で、この485系上沼垂色でした。そんな思い出も浮かびながら、去りゆくテールライトを眺めていました。



続いて乗車したのは『MAXとき318号』です。デビューから15年、当初はカモノハシのようなフェイスに閉口しましたが、慣れました。自由席に乗りましたが、長岡発車時には8割方が埋まり、越後湯沢でほぼ満席になりました。
318Aを大宮で降ります。



大宮からは東武鉄道直通の特急『スペーシアきぬがわ』に乗ります。やってきたのは東武100系の『粋』編成でした。
切符を買う時間が有りませんでしたので車内でJRの車掌から切符を買いましたが、デッキで切符を持っていない旨告げると、すぐに座席を案内され、私が着席してから発券するなど、とても丁寧で好印象でした。



スペーシアに乗るのは初めてです。車内は割と年配の観光客が大半で、ビジネスマンもチラホラ、7割程度の乗車率でした。座席は大変座り心地が良く、デッキやトイレもスッキリしていて、いい車だと思います。
この列車の楽しみは、何といっても栗橋駅の連絡線通過です。
JR栗橋駅の、ホームの無いところに停車し、運転手・車掌の交代が行われます。乗務員用に跨線橋から階段が設置されており、この辺りはJR・東武両方の乗務員が利用するので、特に安全に配慮されているのかなという印象です。
発車して線路をガクガクと渡り、いよいよ東武線内を走ります。
東武と国鉄が対日光輸送で競争していたことを考えると、このような直通列車が走ること自体不思議な感じがしますが、利便性・乗車率をみると、大変理にかなっており、良いサービスだと思います。



時間があれば終点まで行きたいところですが、最初の停車駅・栃木で下車します。
栃木からは折り返しで特急「きぬ」に乗ります。ホームで待っていると、途中まで先行する区間快速がやってきました。6050系です。この存在をすっかり忘れていました。「乗りたい」衝動に駆られます。
しかし、特急券は買ってしまっていたので、とりあえず「きぬ」に乗車。これもまた『粋』編成でした。最初の停車駅・春日部で下車し、ここから6050系に乗車することにします。



6050系を待っている間、やってくる列車を眺めていました。野田線こそ昔の東武の代名詞的存在・8000系がやってきますが、新しい顔・50000系やメトロ車、そして東急車までやってきて、賑やかです。



春日部から6050系を、そして民鉄最長複々線を満喫します。
京阪ファンとしては民鉄複々線距離日本一の座を東武に明け渡してしまったことに残念な思いもありますが、多種多彩な列車が走る伊勢崎線の複々線は楽しいものです。
その複々線区間をボックスシートの6050系が走っているというのも面白いです。隣のボックスでは、登山帰りのおばちゃんが、向かいに座っていた10代後半の女性に話しかけ、北千住まで楽しそうに会話が弾んでいました。昔のローカル線等ではよくありがちな光景ですが、それもまた、ボックスシートが生み出す旅情なのでしょうか。



北千住で後続の区間準急に乗り換え、「とうきょうスカイツリー」駅で下車。ここで以前お世話になった先輩と昼食を食べます。
それにしても「ここが業平橋駅か?」と驚くばかり。初めてここを訪れた時は、現在スカイツリーが立っている場所に地上ホームがあり、浅草駅に入ることの出来ない10両編成の列車が発着していました。ホームも駅舎も一新され、近代的な面持ちです。

ソラマチの中は平日にも関わらず人がいっぱいで、食事は橋を渡ったところにあるお蕎麦屋さん「かみむら」さんで食べました。実にこの二日後にテレビで紹介されていましたが、スカイツリー効果でお客さんは倍近くになっているそうです。
ここの名物は海老天が3本、縦に突き刺さった「タワー丼」で、複数で来店しているお客さんは必ず1人、このタワー丼を注文しているように見受けられます。それにしてもこの「タワー丼」、「スカイ」にも「ツリー」にも掛かっていないのが面白いです。私は天ぷらそばを食べました。東京のつゆが大好きで、出張の際は必ず1杯は蕎麦を食べます。手打ちらしく、美味しかったです。



先輩とわかれ、再び東武へ。次の目的地・川崎に向かいます。時間があったので、曳舟から亀戸線に乗りました。
複々線を10両編成が駆け抜けるそばから、2両編成がのんびり走る。このコントラストも東武の魅力の一つです。



亀戸から総武緩行線、総武快速線と乗り継ぎ、横浜まで出て京急に乗りました。
蕎麦を食べること同様、ほんの少しでも京急に乗ることも、東京に来た時の「儀式」みたいなものです。
川崎で打ち合わせを終え、再び京急に乗って鎌田へ。工事は日に日に進んでいるようです。完成が楽しみです。



最後に新橋で友人と飲み、最終の「のぞみ」で帰りました。
金沢→長岡→大宮→栃木→春日部→北千住→とうきょうスカイツリー→曳舟→亀戸→錦糸町→横浜→京急川崎→京急鎌田→新橋→品川→新大阪と巡った、これもまた鉄分たっぷりの一日でした。

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2 コメント

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Unknown (marble)
2012-06-26 23:09:36
1051M、いいですね。朝食は「おにえ寿司」ですか?
沼垂の485系の、薬品的なつーンとしたデッキの臭いを思い出します。
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Unknown (管理人)
2012-06-27 09:53:49
朝食は全日空ホテルのバイキングでした。
「おにえ寿司」、朝の上り雷鳥でよく食べましたねー。もしくは100万石!
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