天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

京阪ファミリーレールフェア2012

2012-10-27 | 日記
10月14日、京阪寝屋川車庫で開催された「ファミリーレールフェア2012」へ行ってきました。
この手のお祭りに行くのは久しぶりです。

当日は9時から、京阪主要駅で80形の鉄道コレクションが発売という事で、どのようなスケジュールにするか悩みましたが、寝屋川市駅で鉄コレを買い、その後車庫へ行くことにしました。

8時に友人と駅で待ち合わせ。既に30名ほどが並んでいました。9時の発売開始時には80名くらいの列になっていたと思います。
お目当ての80形を購入し、寝屋川車庫へ。たくさんの家族連れと、我々同様の鉄道ファンが車庫を目指して歩いています。
寝屋川市はこれといったホールやイベント会場も無く、夏祭りも年々縮小傾向なので、まさに今日が一番人の多い日かも知れません。すごい人出です。



会場に着くと、朝3時から部品即売会に並んでいた友人を発見。彼はもう一巡並ぶという事でした。

その近くではオークションが開催され、懐かしいヘッドマークが並んでいました。花博の時に専用塗装車が取り付けていた「はな」「みず」「みどり」のマークです。オークション開始価格は3万円。11時が〆切でしたが、後で聞いてみると11万円で落札されたようです。落札された方の京阪への情熱が感じられます。



60形「びわこ号」も、庫から出て注目を集めています。
「びわこ号復活プロジェクト」の市民会議に出てから久しくなりますが、その進捗具合が気になるところです。
画像左手に3000系とおそろいのヘルメットを被った子供たちが小さく写っていますが、これは車両を綱引きするイベントでした。



ここで時間になったと同時に携帯の充電が切れ、写真が撮れなくなってしまいました。
すぐに仕事へ戻りましたが、どうしても写真を撮りたかったので、閉会まで残り30分というところでギリギリ車庫に戻ってきました。クラシック仕様になった旧3000系と、原色の2600系の並びを撮影するためです。



こんな当たり前の光景が、もう春までに見られなくなるなんて信じられませんが、カウントダウンは確実に進んでいます。
来年のこのイベントでは、旧3000系を見ることはできませんし、2600系も色が変わっているでしょう。

たくさんの子供に交じって洗車体験をし、グッズを買い足して会場を後にしました。
社員の皆さんのご苦労やお気使いが感じられる、とても温かい感じのイベントでした。



リニア・鉄道館

2012-10-24 | 日記
名古屋にある「リニア・鉄道館」に行ってきました。

香里園で朝の仕事を終え、6時43分発の急行で丹波橋へ向かいます。この時間は特急車の急行が続行で来るのですが、2本とも期待した8030系ではありませんでした。ともあれ、快適な京阪特急で旅の始まりです。



丹波橋で特急券を購入します。喫煙席をお願いしました。
私が予め調べた時刻では、大和八木で宇治山田行きに連絡だったのですが、『八木からは喫煙コーナーをご利用下さいね』と言われ、そこで名古屋行きに連絡しているのに気付きました。ネットの乗り換え検索で調べたのですが、「乗り換え時間」を5分に設定していたので、4分接続の名古屋行き甲特急が引っ掛からなかったようです。
しかし、そうなると乗るのはアーバンライナーになってしまいます。私は12200系に乗りたかったので、予定通り伊勢中川乗り換えの宇治山田行きをお願いしました。『この方が遅く着きますよ?』と不思議な顔をされましたが、鉄道ファンにはよくある事です。



丹波橋7時17分発の橿原神宮前行き・吉野連絡特急に乗ります。やってきたのは22000系でした。このフェイスはカッコイイとも取れますし、昆虫の様だとも取れます。私も嫌いでは無いのですが、やはり『昔の顔』が好きなので、これが来ても嬉しくはありません。ただ、車内は広々していてシートもゆったり、こちらの方が快適なのは確かです。
早いもので登場から20年が経過していますが、あまり古さは感じさせません。それは、22000系が無駄なものを省いた、洗練されたものという一面と、今でも12200系などが現役でたくさん走っているので、それと比較しての面があると思います。



喫煙車は10人程の乗車。観光のカップルがひと組で、行楽シーズンにしては少し寂しい気もします。
大和西大寺を出て、4両編成で2割程度の乗車率でした。

大和八木で半分程が下車しました。私もここで乗り換えです。
暫くすると橿原神宮前方面から『貸切』表示のビスタカーが京都方面に向けて通過して行きました。制服を着た小学生が乗っていたので、遠足か何かでしょう。子供の団体ですから、ビスタカーを充当させると2階席のある2・3号車と1階席しかない1・4号車で揉めるなんて事が無いのかなと、くだらない心配をしてしまいます。
大阪線のホームに上がると、大阪方面のホームに準急が停車し、それを後続の快速急行が先発していったかと思えば、さらに『貸切』表示の特急車が続行して行きました。こちらは中学生らしき団体で、大阪方に2両の22000系、名古屋方に4両の12200系でした。ビスタカーとは違い全て1階席ですが、22000系と12200系の間には25年の差があり、車内の印象や乗り心地も違うでしょうから、それはそれで揉めるのでは無いかとまたもしょうもない心配をしてしまいます。もっとも、私が学生なら間違えなく12200系に乗って『満喫』するでしょう。

少し時間があったので売店に寄ります。奈良土産がいろいろと並んでいて、このあたりも長大路線近鉄ならではといった感じですが、あまり売れている様な感じは受けません。もともと奈良にはこれといった銘菓も有りませんのでいた仕方ないとこです。「鹿の鼻くそ」なんてセンスのかけらも感じさせられない酷いお菓子の見本が、朽ち果てた状態で置かれていました。



売店で買い物を済ますと、8時20分発の宇治山田行き特急が入線してきました。ビスタカー単独編成でした。乗車率は3割程度といったところでしょうか。



車内で、先程購入した柿の葉寿司を食べます。『梅守』というメーカーのものでしたが、なかなかしっとりとしていて美味しいものの、塩味がキツすぎて食べ終わる頃には烏龍茶を飲み干していました。
近鉄特急に乗ると無性に柿の葉寿司を食べたくなるのですが、食後の一服と合わせて、これがまたなんとも言えない幸せな時間なのです。



あっという間に伊勢中川に着きました。全て喫煙車を選んだので、どれも1号車に乗る事になりますが、大阪線と名古屋線は山田線に入ると号車の振り方が逆になりますので、僅かな乗り換え時間で端から端へ歩かなくてはなりません。ホームを歩いているうちに入線となりました。編成は名古屋方がビスタカー、鳥羽方がスナックカー4両の8両編成でした。この列車だけ無理に喫煙車を選ばず、スナックカーに乗りたいところです。



3本乗り継ぎの旅程もあっという間に終わり、近鉄名古屋駅に到着しました。
向かいのホームに、名伊甲特急が停車していました。2010年春から、名伊甲特急は平日の運転を止め、土休日2往復のみの運転となってしましました。普段は「伊勢志摩ライナー」で運転されるようですが、現在リニューアル工事の最中で、この日はスナックカーでの運転でした。乗客からすれば雲泥の差がある運用変更ですが、我々からすれば12200系スナックカーが甲特急として運転されることは嬉しい限りです。



名古屋からは「あおなみ線」で、博物館のある金城埠頭へ向かいます。
名古屋貨物ターミナルでは、名古屋臨海鉄道のND552を見ることが出来ました。塗装もDD13そのままで、ひと昔前はどこの貨物駅でもみられた光景が広がっています。



「リニア・鉄道館」に着くと、すぐに模型運転ショウが始まる時間だったので、先ずはそこへ向かいました。
入場制限は100名。座席は無く、着席して見るのではなく、回遊して様々な個所を見るのが名古屋スタイルのようです。
朝から夜までの1日を、20分間に凝縮したショウなのですが、例えば夕方になるとライブ会場の歌手が動き出したり、夜になると地面が入れ換わって保線員が大量に登場し、そこに検査車両が停車したり、細かい見どころが満載です。
車両は0系、100系、300系、700系、N700系はもちろん、在来線は381系、373系、117系と、東海の車両が所狭しと走り回ります。リニアも走ります。DCCを採用した自動運転で、同じ線路上を続行で運転したり、高山線を再現した単線では「ひだ」と普通列車の通過退避シーンがあったりと、運転のバリエーションだけでも十分に楽しめます。シーナリーはもう一つですが、ギミックと運転は感動モノでした。



自分が乗務した頃の車両が博物館に入っているというのは不思議な気分でもありますが、こうして綺麗な状態で保存していただき、手に触れられるというのは嬉しいものです。
私が乗務していたのは西日本のV編成ですから厳密には違うのですが、初めて100系食堂車に乗務した時の驚きや感動が、甦って来るようです。重い荷物をもってこの狭い通路を往復したな、厨房で食べた賄いが美味しかったな、と、思い出は尽きません。



食堂車の2階にはコーヒーマシンがそのまま残っていました。懐かしいです。
ここで煎れたコーヒーを、当時阪神タイガースの選手だった和田監督、八木裕さんに提供したことを思い出しました。広島戦のナイター後、146Aに乗ってこられた時でした。



軽食コーナーでは、新幹線の車内で販売されている「スジャータ」のアイスクリームが販売されていました。お馴染みバニラと抹茶、そして期間限定のみかん味とりんご味がありました。
私はみかん味を食べたのですが、商品説明の欄に「みかんは神奈川産と静岡産を1対1の配合で使用しています」とあり、東海道新幹線が走る両県に配慮したものかと推測できます。



金城埠頭から名古屋港まで、土休日だけ運行している船に乗りました。水族館やショッピングモールがある名古屋ベイサイドと博物館を結ぶことで、ファミリー・カップル層には好まれそうなコース設定となっています。
乗船客は私達を除くと10名程度でした。20分程の船旅で、名古屋港に到着します。

地下鉄で金山まで行き、名鉄で新名古屋駅まで移動しました。今では「名鉄名古屋」駅に改名されています。
金山駅で15分ほど、行き来する列車を眺めていました。
次々にやってくる名鉄車、東海道線の旅客車・貨物車、武豊線直通車、何分居ても飽きない駅です。

名古屋で味噌煮込みうどんを食べ、再び近鉄名古屋駅に行きました。
駅では、いよいよデビューする近鉄の新型特急「しまかぜ」の座席を体験できるブースがありました。
包み込まれるようなレザーシート、しかもマッサージ機能付き。これは快適過ぎます。
パンフレットを見るとカフェもあるようで、登場が楽しみですが、サービスの維持継続は心配なところでもあります。
スナックカーの二の舞にならない様にするには、徹底したブランド戦略が必要でしょう。
係りの人に「何か新特急に期待されることはありますか?」と聞かれたので「私は神戸に住んでいるので三宮まで来て下さい」と嘘をつくと「そういったお声が一番多いんですよ!○○駅に停めてくれとか、京都始発をつくってとか言われるんです」と返され、恥ずかしくなりました。
関西私鉄とすれば、京阪新3000系のデビュー以来の衝撃となりそうな「しまかぜ」。乗ってみたいものです。



18時25分の甲特急をやり過ごし、5分後に発車する乙特急に乗り込みました。
3人で乗りましたが、1人は大和西大寺、私が丹波橋、もう一人が京都での下車で、近鉄特急お誂え向き一行といったところです。編成は大阪寄り4両が22000系、名古屋より4両が12200系スナックカーで、我々は22000系の乗車でしたが、車掌さんにお願いして途中からスナックカーに変えて貰いました。あえてこちらに乗ることから、鉄道ファンだと思われていることでしょう。

大和八木から22000系に乗って、本日5本目の近鉄特急を満喫します。
ビスタカー、スナックカー、Aceと、今日もいろいろ乗ることができました。
丹波橋から京阪8000系特急で枚方市まで行き、そこから準急に乗り換えますが、ここで最後のご褒美、旧色の1000系が迎えてくれました。



守口市が拠点の時は、近鉄線に乗るとなると鶴橋駅乗り換えしか思いつきませんでしたが、最近では枚方よりの発着が多いので、丹波橋乗り換えは負担が少なく、気に入りました。東京への出張も、今までは新大阪発着としていましたが、これからは京都発着も選択肢に入れようと思います。

今回も大満喫の小旅行となりました。今年は近鉄特急によく乗っている方ですが、未だサニーカーに当たっていないので、次の機会も乙特急をまめに乗り換える行程にしたいと思います。