二ヶ月続けて伊豆箱根方面への出張となりました。前月の熱海出張は小田原までロマンスカーを満喫しましたので、今回はリゾート特急の先駆け、スーパービュー踊り子号をチョイスしました。登場から25年が経過しますが、実は初めて乗車します。時間的にもちょうどいいスジがあって良かったです。
仕事を片付けて近鉄丹波橋から京都へ向かいますが、ちょうど向かいのホームに観光特急「しまかぜ」が入線してきました。リゾート特急という面では、これから乗車するスーパービュー踊り子号の24年後輩に当たります。このあたりから既に、SVOへの期待が高まります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/97/6c88874c9629a1d150d38d285f8a373f.jpg)
新幹線で東京まで行き、構内で弁当を購入して東海道線のホームに上がります。木曜日とあってさすがにガラガラだろうとタカをくくっていましたが、年配の団体客もあり、三割程度といった乗車率でした。私は、停車駅が少ないので区間利用が無いためにほとんど乗ってないと思っていたので、意外でした。
ホームに上がりますと、ちょうどドアが開いたところでした。そこに品川から来た常磐線特急が並びます。上野東京ラインが開通して実現した光景です。驚いたのは、常磐線特急の乗車率の高さです。今までは、この人たちは山手線か何かを利用して上野から利用していたわけですから、上野東京ライン開業の効果は大変なものだとあらためて感じさせられました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/5b/b069eaa2431789fbf6127359ad10e2c2.jpg)
アテンダントが5名、それぞれのドアに立ち、乗車券のチェックをしています。私の乗り口には、同じ年頃の男性が出迎えてくれました。ホームですれ違ったグリーン車に向かう男性乗務員とは別の制服でした。わざと変えているのでしょうか。
一歩車内にはいると、高い天井に大きな曲面ガラスでとても開放的な車内に、気分が盛り上がります。「乗ったらそこは伊豆」そんなコンセプト通り、今から楽しい旅が始まると心が弾みます。この辺り、汎用特急には無い醍醐味だと思います。
座席上の荷物棚は航空機のようなタイプでした。屋根の方まで窓が広がっていますので、車内の視覚的には良いと思いますが、使い勝手はもう一つなのかもしれません。
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発車するやすぐに、子供サロンで弁当を食べようと、座席に荷物を置いて弁当だけを持って向かいましたが、室内飲食お断りとあって結局座席に戻りました。せっかく6号車から歩いてきたのに、残念でした。
車内の設備に目を移しますと、人気のリゾート特急とはいえ登場から四半世紀が経過した列車だけのことはあります。特にトイレ、洗面所に古さを感じました。デッキや階段部分の余裕は素晴らしいもので、とてもゆったりしています。
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席について弁当を食べだすと、先ほどドア口に立っていた男性が『6号車の皆様に~』と大声で車内の案内を始めました。トイレの位置や売店の案内、「坂本龍馬ゆかりの地、伊豆までお供いたします」みたいなことを大声で話しています。一生懸命な姿が滑稽で、車内に失笑が漏れます。観光客メインのリゾート特急なのですから、このような演出も素敵だと思いますけどね。それなりの人がやれば。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/8b/2ccc324ccf7f7cd602275eda3e1c413a.jpg)
早々に弁当も食べ終わる頃、横浜に到着します。日常の横浜駅を非日常の空間から眺める優越感に浸ります。横浜を発車し、大きな窓ガラスに映る見慣れた景色を眺めていますと、車内放送で車内の案内をしていました。そこで、グリーン車専用のサロン室がある事に気付き、どんなものか見てみたくて、横浜からはグリーン車に変更しました。
すぐ近くにいた車掌に変更の旨を伝えると、すぐに移動してくださいとのこと。前方へ歩ていると「業務放送、グリーン車担当。1名変更で向かわれています」と放送が流れました。私が向かうことを全車内に向けて放送したわけです。4号車、3号車と歩きますが、そこに座っている人がみな「あいつがグリーン車に変更する生意気なやつか」と睨みをきかせてくる錯覚に陥ります(自意識過剰ですね)。
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グリーン車のアテンダントが席まで誘導してくれ、無料のコーヒーを頂きました。グリーン車限定メニューという事で、お勧めされたシフォンケーキも頂きました。まあ、味は大したことありませんでした。メニューの中にビーフカレーの文字がありました。レンジメニューなのでしょうが、こんな車内で暖かいカレーを食べたら大ヒンシュクものでしょうに。私自身、シュプール号の車内でカレーを売っていましたが、それはそれで時代の違いを感じます。
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やや固めながらもフットレストが大げさなのでかなりゴージャスな気分になれるグリーン車。バブル時代の車両だなと妙に感心してしまします。平成14年に行われたリニューアル工事前は、液晶モニターやオーディオ設備もあったとか。あの時代の特急は、みんなそうでしたね。
天井が低い分、開放感は普通席ほどないが、グリーン車に乗っているぞという満足感は大したものです。アテンダントも車内に出ずっぱりで、乗客の注文を細かに聞いて回っています。私は短距離の乗車ですが、これはグリーン車料金を支払う価値があると感じました。
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せっかくなのでラウンジにも腰かけます。時代を感じさせる大きなテレビモニターがありましたが「調整中」の紙が貼られているだけの置き物になっていました。ここでならカレーライスにも挑戦できそうでしたが、残念ながら下車駅、熱海に到着です。あっという間のSVOの旅でした。
ホームで発車を見届けます。各ドアのアテンダントが乗車終了の合図を後方に送っていくセレモニーを見て、伊豆へ向かうSVOを見届けました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3d/4bfbb0abd78505804940478a9e1a21db.jpg)
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北千住から半蔵門線へ向かう際に乗る東急車を眺め、駅前の足湯に手を入れたりしているうちに、上りの特急「踊り子」号が入線してきました。これで小田原へ戻ります。リゾート特急の次は元祖踊り子を楽しもうという算段でしたが、ここで緊急の仕事の電話が掛かってきてしまい、結局小田原下車時までデッキで話し込むことに。満喫どころか写真すら取れない残念な移動となりました。
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小田原からは先月乗車したロマンスカーに乗ります。自動券売機で特急券を買おうとしましたが、時間に余裕があったはずなのに何回挑戦しても発券できません。放送で「箱根湯本までの特急券はホームでお買い求めください」とありましたので、そのまま改札を通り過ぎます。それなら最初から券売機に箱根湯本までのボタンを付けるなよと思います。
ホームには2名の女性駅員が階段下に待機していて、1枚200円の特急券を手売りしていました。空いているとこに適当に座ってくださいという感じでした。短い区間ですが、200円という料金設定があることは嬉しいです。一番後ろの展望席に空席がありましたので、そこに座ります。外国人ばかりでした。
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この区間に乗るのは小学校4年生の時に家族旅行で利用して以来です。後ろ向きですが、展望席は大人でもやっぱりワクワクします。
一度、新宿からかぶりつきで乗ってみたいものだなと考えているうちに、数分の乗車で終点、箱根湯本に到着してしまいました。
せっかくなので登山鉄道に少しでも乗りたかったのですが、会議の時間が迫っていたので諦めました。
あっという間の旅程でしたが、SVO、185系、ロマンスカーと3本の特急に乗ることが出来て楽しかったです。デビューから四半世紀が経過したSVOですが、まだまだ元気に活躍いただいて、多くの人を笑顔にしてほしいと感じました。願わくば、このような観光特急がもっと各地に誕生しますように。
帰路は翌朝8時台に、サラリーマンを満載した700系で京都まで帰りましたが、まあ味気のないものでした。
仕事を片付けて近鉄丹波橋から京都へ向かいますが、ちょうど向かいのホームに観光特急「しまかぜ」が入線してきました。リゾート特急という面では、これから乗車するスーパービュー踊り子号の24年後輩に当たります。このあたりから既に、SVOへの期待が高まります。
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新幹線で東京まで行き、構内で弁当を購入して東海道線のホームに上がります。木曜日とあってさすがにガラガラだろうとタカをくくっていましたが、年配の団体客もあり、三割程度といった乗車率でした。私は、停車駅が少ないので区間利用が無いためにほとんど乗ってないと思っていたので、意外でした。
ホームに上がりますと、ちょうどドアが開いたところでした。そこに品川から来た常磐線特急が並びます。上野東京ラインが開通して実現した光景です。驚いたのは、常磐線特急の乗車率の高さです。今までは、この人たちは山手線か何かを利用して上野から利用していたわけですから、上野東京ライン開業の効果は大変なものだとあらためて感じさせられました。
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アテンダントが5名、それぞれのドアに立ち、乗車券のチェックをしています。私の乗り口には、同じ年頃の男性が出迎えてくれました。ホームですれ違ったグリーン車に向かう男性乗務員とは別の制服でした。わざと変えているのでしょうか。
一歩車内にはいると、高い天井に大きな曲面ガラスでとても開放的な車内に、気分が盛り上がります。「乗ったらそこは伊豆」そんなコンセプト通り、今から楽しい旅が始まると心が弾みます。この辺り、汎用特急には無い醍醐味だと思います。
座席上の荷物棚は航空機のようなタイプでした。屋根の方まで窓が広がっていますので、車内の視覚的には良いと思いますが、使い勝手はもう一つなのかもしれません。
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発車するやすぐに、子供サロンで弁当を食べようと、座席に荷物を置いて弁当だけを持って向かいましたが、室内飲食お断りとあって結局座席に戻りました。せっかく6号車から歩いてきたのに、残念でした。
車内の設備に目を移しますと、人気のリゾート特急とはいえ登場から四半世紀が経過した列車だけのことはあります。特にトイレ、洗面所に古さを感じました。デッキや階段部分の余裕は素晴らしいもので、とてもゆったりしています。
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席について弁当を食べだすと、先ほどドア口に立っていた男性が『6号車の皆様に~』と大声で車内の案内を始めました。トイレの位置や売店の案内、「坂本龍馬ゆかりの地、伊豆までお供いたします」みたいなことを大声で話しています。一生懸命な姿が滑稽で、車内に失笑が漏れます。観光客メインのリゾート特急なのですから、このような演出も素敵だと思いますけどね。それなりの人がやれば。
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早々に弁当も食べ終わる頃、横浜に到着します。日常の横浜駅を非日常の空間から眺める優越感に浸ります。横浜を発車し、大きな窓ガラスに映る見慣れた景色を眺めていますと、車内放送で車内の案内をしていました。そこで、グリーン車専用のサロン室がある事に気付き、どんなものか見てみたくて、横浜からはグリーン車に変更しました。
すぐ近くにいた車掌に変更の旨を伝えると、すぐに移動してくださいとのこと。前方へ歩ていると「業務放送、グリーン車担当。1名変更で向かわれています」と放送が流れました。私が向かうことを全車内に向けて放送したわけです。4号車、3号車と歩きますが、そこに座っている人がみな「あいつがグリーン車に変更する生意気なやつか」と睨みをきかせてくる錯覚に陥ります(自意識過剰ですね)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5e/e7ebdffab9d501bdd8f47b9c1fccffff.jpg)
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グリーン車のアテンダントが席まで誘導してくれ、無料のコーヒーを頂きました。グリーン車限定メニューという事で、お勧めされたシフォンケーキも頂きました。まあ、味は大したことありませんでした。メニューの中にビーフカレーの文字がありました。レンジメニューなのでしょうが、こんな車内で暖かいカレーを食べたら大ヒンシュクものでしょうに。私自身、シュプール号の車内でカレーを売っていましたが、それはそれで時代の違いを感じます。
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やや固めながらもフットレストが大げさなのでかなりゴージャスな気分になれるグリーン車。バブル時代の車両だなと妙に感心してしまします。平成14年に行われたリニューアル工事前は、液晶モニターやオーディオ設備もあったとか。あの時代の特急は、みんなそうでしたね。
天井が低い分、開放感は普通席ほどないが、グリーン車に乗っているぞという満足感は大したものです。アテンダントも車内に出ずっぱりで、乗客の注文を細かに聞いて回っています。私は短距離の乗車ですが、これはグリーン車料金を支払う価値があると感じました。
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せっかくなのでラウンジにも腰かけます。時代を感じさせる大きなテレビモニターがありましたが「調整中」の紙が貼られているだけの置き物になっていました。ここでならカレーライスにも挑戦できそうでしたが、残念ながら下車駅、熱海に到着です。あっという間のSVOの旅でした。
ホームで発車を見届けます。各ドアのアテンダントが乗車終了の合図を後方に送っていくセレモニーを見て、伊豆へ向かうSVOを見届けました。
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北千住から半蔵門線へ向かう際に乗る東急車を眺め、駅前の足湯に手を入れたりしているうちに、上りの特急「踊り子」号が入線してきました。これで小田原へ戻ります。リゾート特急の次は元祖踊り子を楽しもうという算段でしたが、ここで緊急の仕事の電話が掛かってきてしまい、結局小田原下車時までデッキで話し込むことに。満喫どころか写真すら取れない残念な移動となりました。
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小田原からは先月乗車したロマンスカーに乗ります。自動券売機で特急券を買おうとしましたが、時間に余裕があったはずなのに何回挑戦しても発券できません。放送で「箱根湯本までの特急券はホームでお買い求めください」とありましたので、そのまま改札を通り過ぎます。それなら最初から券売機に箱根湯本までのボタンを付けるなよと思います。
ホームには2名の女性駅員が階段下に待機していて、1枚200円の特急券を手売りしていました。空いているとこに適当に座ってくださいという感じでした。短い区間ですが、200円という料金設定があることは嬉しいです。一番後ろの展望席に空席がありましたので、そこに座ります。外国人ばかりでした。
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この区間に乗るのは小学校4年生の時に家族旅行で利用して以来です。後ろ向きですが、展望席は大人でもやっぱりワクワクします。
一度、新宿からかぶりつきで乗ってみたいものだなと考えているうちに、数分の乗車で終点、箱根湯本に到着してしまいました。
せっかくなので登山鉄道に少しでも乗りたかったのですが、会議の時間が迫っていたので諦めました。
あっという間の旅程でしたが、SVO、185系、ロマンスカーと3本の特急に乗ることが出来て楽しかったです。デビューから四半世紀が経過したSVOですが、まだまだ元気に活躍いただいて、多くの人を笑顔にしてほしいと感じました。願わくば、このような観光特急がもっと各地に誕生しますように。
帰路は翌朝8時台に、サラリーマンを満載した700系で京都まで帰りましたが、まあ味気のないものでした。