天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

山セクション22

2014-03-22 | レイアウト
鉄橋部分の地形を作っていきます。



ウッドランド製のロックモールドは、大きめのものと小さなものがいくつかついているものの2種類を選びました。
水で溶いた軽量石膏を流し込み、取り出すのですが、完全に固まってしまうと取り出しにくくなってしまいますので、固まる様子を見極めながら取り出したほうがよさそうです。
いくつか割れてしまいましたが、使えそうなものを選別し、ウッドブラウンと灰色、サーフェイサーを吹き付けました。



川沿いに岩を固着し、その高さに合わせて発泡スチロールを敷き詰めていきます。先に橋脚を立てているので、高さを気にすることがなく、とても気楽に行うことができました。
本来であれば地形を作ってからその高さに合わせた橋脚を作っていくものだと思いますが、おかげで作った橋脚のほとんどが土台に埋もれてしまうものも多かったものの、結果良しとしておきます。



新聞紙を短冊状にし、木工ボンドを塗って斜面として使用します。橋脚の周りは丁寧に、後はかなり大雑把です。
乾燥したらTOMIXのシーナリープラスターを塗って、地形の表面を作ります。プラスターは薄めにして、隅々まで流し込み、再度薄めのものを上塗りして地形を均しました



TOMIXのカラーパウダーに水と木工ボンドを入れて溶き、ペースト状にしたものを塗っていきます。ところどころにライトブラウンのパウダーを上から撒いて、自然な仕上がりにしました。
これで一通りは地形ができたことになります。完成のイメージもグッと湧き上がります。
ここからはさらに、草むらや茂み、小さな木を植えるなどして完成に進めます。

全体作業6

2014-03-08 | レイアウト
非電化線を暫定的に開通させ、試運転を行いました。
試運転はキハ85+キハ8500の「ひだ」「北アルプス」編成です。
(編成の記事はこちらです)
http://blog.goo.ne.jp/spur4722m/e/4e3eef4fc5a108946cdf2d0377790684




駅セクションのホームが無い線路から出発します。非電化線の「本線」は、このホームの無い箇所にしています。
ポイント操作により、駅の5番線に入ることも可能ですが5番線は上り本線・下り本線との共用ホームですので、ショートの心配が無いこの線路を常用する事にしています。



発車すると右へ大きくカーブを描き、高架の本線を潜ります。入口には緩和曲線を入れていますが、概ねR280程度です。
半回転すると本線の高架に沿って走ります。この辺りは、新幹線のお株を奪われた並行在来線といった感じでしょうか。
レイアウトボードの端ギリギリですので、大したシーナリーは期待できません。



再び本線を潜り、本線と機関区との間を3%の勾配で登ります。
本線と機関区との間にスペースはあまりありませんので、石垣やコンクリート製の法面で左右を固められた勾配箇所になると思います。
あくまでもこの辺りは機関区が主役ですので、機関区の建物などに隠れる所が多くなると思います。



川を渡り、本線の大鉄橋を潜って川沿いを走ります。この辺りは旧山陰本線の保津峡辺りをイメージ出来ればと思っていましたが、大鉄橋が近すぎて目立たない場所になってしまいました。
川沿いを走るとトンネルに入り、非電化線最大の見せ場・岩場のループに入ります。山の斜面に沿って半円を描きながら勾配を上がっていく、力強いSLやディーゼルカーを表現したく製作しましたが、もう少し草木を増やして賑やかにしてもいいと思います。



山セクションからループセクションに移ります。この箇所はまだ本線も非電化線もシーナリーが一切ありません。
非電化線は大体の配線が決まっただけですが、本線を3回オーバークロスしなくてはならず、その高さと位置関係が難しそうです。



ループセクションを抜けて、再び駅に戻ってきて試運転は無事終了です。
ループセクションから駅セクションにかけては、3%勾配が続く本線を跨ぐために7%近い勾配で非電化線を通さなくてはなりません。
よって、実物ではありえないジェットコースターのような勾配になってしまいました。
ループセクションの配線を調整すれば、もう少しマシになると思いますので、ここは大きな課題として今後検討します。

本線優先でずっと作業を進めてきましたので、非電化線を繋げて走行できるようにしたのは今回が初めてでした。
着工から約10年、ようやく全線に渡って試運転をすることができ、とても嬉しかったです。
ジョイント部分のゆがみ、曲線の具合、勾配など、試運転をして浮き彫りになった課題もたくさんあります。

最後に上り本線・下り本線・非電化線・機関区の自動運転と4列車を同時に走行させました。
行き交い、交差しあう列車を眺めるのはまさに至福の時で、この先もよりシーナリーの充実に励もうと思う次第です。