天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

バンコク 空港バスと地下鉄

2018-01-29 | 日記
この仕事で初めての海外出張、バンコクへ行って来ました。
タイと聞いて想像するのは、JR西日本から譲渡されたキハ58や14系などが活躍しているということ。ブルートレインが無くなって久しくなりますが、彼らの第2の人生を見ることが出来ればいいなと思っていました。
しかし、仕事で行っていますので、基本はバスでの団体行動。どこかで時間がとれないか旅程表を見てみましたら、プーケットに移動した2日目が観光の自由行動でしたので、少々もったいないですが、プーケット~バンコクを往復し、5時間ほどバンコクで時間を作ることにしました。

旅の始まりは関西空港1100発、タイ国際航空623便。外見もシートもスタッフの制服もタイらしい素敵な配色で、旅心をくすぐられますが、関西空港からいきなり旅程は崩れます。離陸滑走路に侵入した瞬間に欧米人が1人、ひきつけのような状態になってしまい離陸を一旦待機。タイ人のCAさんが下船を促しますが、その人は大丈夫だといって聞かず、しばし押し問答が続きます。結局駐機場に戻ってその方とお連れさんを下ろし、約100分遅れて離陸しました。



ようやく離陸し、先ずはウェルカムドリンク。のどが渇いていたのでジュースと白ワインを2杯、一気に頂きました。ささやかなおつまみを頂きました。落ち着いたころに運ばれてきたお待ちかねの機内食は和食の親子丼みたいなもの。異国情緒に浸りたかったのに残念です。デザートはラクトアイス。普段の生活では食べないものですが、こんな場で食べると美味しく感じます。



バンコクのスワンナプーム国際空港には、何故か30分遅れで到着しました。70分も縮められるなら普段から本気出せよと思ってしまいます。
夜は現地の交流会を済まし、その日は昨日からずっと寝ていなかったので泥のように就寝。翌日は仕事をして、夕方の便でプーケットに飛びます。75分のフライトですが、ちゃんと軽食が出てきました。さすがタイ国際航空です。プーケットに着いてからも夕食があるので、食べないでも良かったのですが、一口食べるとこれがシンプルで意外と美味しく、結局全部食べてしまいました。そのあとは空港近くのホテルのレストランで夕食。1日目はバタバタしていたのと眠気でよく楽しめていなかったのですが、ここへきて元気になってきました。辛いけど美味しいですね。



レストランから一時間ほどバスに乗り、パトンビーチ近くのホテル「ノボテル プーケットヴィンテージ」へ移動。有名な歓楽街でプーケットナイトを満喫しました。けたたましい音量のディスコ、艶やかなポールダンス、呼び込みの方たちに物売りの子供たち。エネルギッシュな人々に感動すら覚えます。アジア人よりも少し欧米人のほうが多いかなという観光客の比率。永遠に続くかのような夜、一歩外れた食堂で食べる、ホテルのレストランとは全然違う料理。そしてまたすすむお酒。こんなうまい酒は久しぶりに飲みました。



お取引先さんが大層ダイビングがお好きということで、翌日はご接待。パトンビーチから車で30分ほど南下したところにあるチャロン港から船に乗ってのスキューバダイビング。船それぞれが桟橋にくっついているのではなく、ハーバーに団子状態で括りつけられた船を6隻わたり、自分の船に乗り移ります。かなりアクロバティックな乗船です。まるで阪神尼崎駅の車内通過みたいです。無理やりかもしれませんが、理屈は同じです。



出港してさっそく、船内で朝食を食べます。移動している間にラチャノイ島に到着し、ダイビング。船に戻ると昼食が用意されていました。ポイントを移動しながら昼食を食べてダイビング、さらにポイントを移動しながらおやつを食べてダイビング。こんなゆったりとした時間を過ごすことは希ですので、大層満喫しました。スキューバダイビングは初めてでしたが、それでも8メートルほど潜水しての遊泳は格別でした。丁寧に教えていただいた「ナイスダイブ・プーケット」のスタッフの皆さんに感謝です。
夜はまたパトンビーチのバングラストリートにて、身体中でプーケットを吸収します。まあ良く飲みました、遊びました。



さて、いよいよ自由行動の日。本来なら7時の飛行機に乗るつもりでしたが、スキューバダイビングをした後は18時間飛行機に乗ってはいけないということで、泣く泣く9時代の便に変更しました。
変更手続きを済ませ、少し時間があったので、空港2階の食堂街で朝食をとります。日本のショッピングモールのフードコートのような作りで、現地の方が普段から食べてるんだろうなというようなエキゾチックなメニューが並びます。中央レジみたいなところでお金をチャージし、そのカードをもって各お店で注文をして支払うシステムでした。難しいです。
何やら混ぜそばみたいなものを購入。これも美味しい!しかし辛い!慌ててミネラルウォーターを購入し、席に戻ると料理は掃除の人に下げられていました。半分も食べていません。



プーケットとバンコクの間は、1日に片道60便近くが運航されている大動脈です。その大半はLCCです。こういった移動には大変助かりますね。LCCさまさまです。私はエアアジアの3002便を予約したのですが、すぐ前のライオンエア航空はどうやら欠航らしく、混乱が生じていました。このあたりはLCCの難しいところだと思います。他にもノックエア、バンコクエアウェイズと様々な会社が入り乱れています。その分、空港に並ぶ飛行機も賑やかです。ノックエアの鳥の塗装、かわいくてセンスありますよね。



本来7時間半滞在するつもりが、5時間になりましたので予定を練り直さないといけないのですが、私はてっきりスワンナプーム空港に着くものだと思い込んで予定を立てていたものの、そうではなくてドンムアン空港発着でしたので、更に予定変更を変更する必要があり、あせりました。
11時にドンムアン空港に到着します。私の最大の目的は14系を見ることで、その為にはタイ国鉄のクランテープ駅(バンコク中央駅)を目指すことになりますが、空港に隣接する ドンムアン駅からは一本でいけるものの、時刻も運転頻度もわかりませんでしたので、ここは諦めてバスで時間が読めるメトロのターミナルを目指すことにしました。事前にドンムアンに来ることが分かっていれば旅程も代わっていたのに、痛いミスです。



空港アクセスバスはモーチットへ行く『A-1』と、さらにその先の戦勝記念塔へ行く『A-2』がメインとなり、あと2系統、合計4系統が存在するようです。ちょうどA-1がやってきましたのでそれに乗りました。第一ターミナルからは私を含めて二名だけの乗車でしたが、第二ターミナルからどっと乗ってきて立客もでました。A-1は10分おきに発着しているそうです。
空港を出るとすぐに高速道路に入り、国鉄線を眼科に眺めながら建設中のレッドライン線を横目に、全て並走しながら南下します。車内では車掌を売り始めました。30バーツだったと思います。日本円で100円、安いですね。
レッドラインが開通すると、国鉄長距離線も上に上がり、複々線でドンムアイまで行くようです。京阪と同じ感じで中線が優等列車(長距離列車)になりそうで、中線が非電化、外線を電車が走る興味深い構造になりそうです。現在、A-1路線のバスが10分おきに走っているのを鑑みると、だいぶ交通体型は変わりそうですね。見方を変えると、タイ国鉄がクランテープ―ドンムアン間を気動車でピストン輸送でもしていれば、特に私のような「バスより鉄道かな」という外国人観光客には利用されていたような気がしますが、これは後ほど、そんな状況でないことがわかります。



程なくしてバスはモーチットに到着。この駅は地下鉄と新交通システムの接続駅です。
バンコクの鉄道を超ざっくり分類しますと、長距離列車のタイ国鉄線、地下鉄がブルーラインとパープルライン、新交通システム(「高架鉄道」と呼ぶようです)のシーロム線とスクムビット線、そして都心とスワンナプーム国際空港を結ぶエアポートレイルリンクがあります。

地下鉄に乗り、2つ先のバーンスー駅を目指します。このあたりの土地は地盤が緩く、地下鉄建設には日本の技術が取り入れられたようで、日本に感謝の意を表す横断幕やポスターがあちこちにありました。地下鉄の構内はやたらと無駄に広いです。広い広いコンコースに券売機が2台という、少々滑稽な風景が広がります。有人券売窓口のほうが人気があります。どうやら、ここの券売機は紙幣が使えないからのようです。
私も窓口で切符を買います。黒くて丸いチップが手渡されました。自動改札機に接触させて入場します。ホームに行くまでも広い広いコンコースが広がります。なんでなんでしょうか。
ホームはガラスのホームドアがあります。地下鉄の車内に情報モニターがあり、走行中にはコマーシャルが流れるのですが、これがなんと音量付きでした。バスやゆいレールのような感覚です。バーンスーに到着し、国鉄線の駅に近い出口を目指しますが、この通路が長い長い。東京駅京葉線くらいはあったように思われました。
それでもここからは先は、何時に、どんな列車が来るか全く未知のタイ国鉄線。期待を胸に、地下鉄の出口を目指しました。(続きます)




駅セクション13

2018-01-17 | レイアウト
今月末に解体予定だったレイアウトですが、事情が変わりまして、少し延期となりました。
いろいろ含めるとあまり良いことではないのですが、レイアウトの解体時期が伸びたのは大変嬉しいことです。
完成をあきらめて記念の写真を撮り始めていただけに、また土木作業ができて本当に幸せです。

さて、駅のほうはシールを貼ったり、小物を付けたりとしていてなかなか進みませんが、架線柱の作成がかなり足を引っ張っています。
KATOの「4線式ワイド架線柱」を現物合わせで延長させているのですが、今使用している接着剤では完全に固まってくれず、補助プラバンを刺したりしてごまかしごまかし進めているような状態でした。



なにかいい接着剤がないものかと探していましたが、そんな時「今までつかなかったものが協力に接着!」というかなり思い切ったコピーの「セメダインPPX」という商品を見つけましたので、ダメもとで購入しました。まず、この架線柱の素材がわからないのですから、もうやみくもに試すしかありません。
結果からいいますと、くっつきました!今まで何日もかかって一組の架線柱を作っていたのが、1回の作業で組めるようになり、大変手間が省けました。もっと早く出会いたかったものです。



駅には開通知らせ灯やスピーカー、時計、ホーム案内板などを屋根に付けベンチや灰皿にシールを貼り、適所に置いていきます。TOMIXのストラクチャーも混ぜて、単調にならないようにしてみました。ホーム越しに車両を見るのはいいものです。あとは人形を置けばもっと賑やかになるでしょうか。



機関区のほうもバラストを大方巻き終わり、こちらもストラクチャーを置いていって賑やかさを出そうとしています。
しかし、どうもサッパリしてしまってゴチャゴチャ感が出ません。蒸気の機関区は様々なストラクチャーが発売されていますが、電気機関区のそれはあまり出ていないと思います。
KATOのカタログに「電気機関区セット企画中」みたいな記事がかつてあったと思いますが、ここらで発売してくれないでしょうか。



駅はあと、屋根部分を3ブロック作るのみになってきました。
単調な作業が延々と続いていますが、気を抜かずに続けていきたいと思います。

模型を撮影する

2018-01-01 | レイアウト
今までこのブログでは、スマホで適当に撮影した写真を掲載してきました。
一昔前のデジカメよりも綺麗で明るく、照準が合った写真が手軽に撮影出来て喜んでいます。
先日、旧友が遊びに来て、レイアウトの写真を本格的に撮影してみようと試みてくれました。
彼とは小学生時代、あちこち遠征にいったもので、いつも彼の撮る写真のほうがカッコよくて羨ましく思ったものです。
機材はよくわかりませんが、三脚を立て、セルフタイマーにして、シャッター速度もかなり遅く設定し、200枚くらい撮ってくれました。その一部を掲載します。



仕事で香川県に住んでいた時期が長かった彼が持ち込んできた琴電です。このレイアウトで短編成を運転する機会はあまりなく、新鮮でした。
後ろの木が一本、傾ているのが気になりますね。こうしてレイアウトの「粗さ」を見つけられるのも撮影のいいところだと思います。



こちらは「北斗星トマムスキー」に見立てた「夢空間」です。
こうしてみると背景に大きな山を作成した甲斐があったというものです。
山間部に設けたレストランもいい味を出しています。架線が途中で無くなっているのは残念ですね。早く作業しなければ。



これも彼の所有車両、能勢電鉄です。こうしてみると一の鳥居の鉄橋を思い出します。
どういう撮影技法かわかりませんが、夕暮れを思わす色に仕上がっています。



これもまた彼の所有車両、大阪市交通局60系と阪急7000系です。7000系は神戸線仕様の物ですので離合はお遊びですが、雰囲気は出ています。
私たちは千里ニュータウンで育ちました。自転車で撮影に行った千里山周辺の雰囲気になっていると思います。
私はこの区間を165系が駆け抜けるイメージで作っていたのですが、こうして切り取ってみると千里山に見えてくるのは面白いです。



こちらは関大前や豊津あたりの雰囲気でしょうか。
この辺りは小さなセクションですが、こうして接写すると住宅地を走るように見えてくれます。
実際には後ろの団地はこの場所にはありません。私が手で下から支えて撮ったものです。阪急バスもいい味を出してくれています。



実際にはJR線が上で、阪急線が下を交差しますが、まあイメージということでは大山崎、しかし60系が走っているから南方でしょうか。
被写体によってイメージは随分と変わってくるものです。



非電化線も撮影してくれました。切り立った岩に沿って走ってくる様子がカッコいいですね。気に入っています。
しかし、ヘッドライトくらいつけなくてはなりません。勿体ないことをしました。



最後に、これはセピア色に仕上がったものです。70年代に撮影した写真が家から出てきた、という感じでしょうか。
阪急の連結器が曲がっているのが残念です。撮影の時には気にもしていなかったのですが、細部にも気を使って1枚を撮影することが大切だなと感じました。

私にとってNゲージは「レイアウトを作る」のが醍醐味で、そこから「走らせる」「車両を加工する」「コレクションを楽しむ」となっていますが、ここへきて「写真を撮る」という楽しみも生まれました。最近では「インスタ映え」なんて言葉もありますが、わざとらしくても1枚の写真を完成させるためにあれこれ仕込むのは楽しいものです。
早く大まかに完成させて、撮影に時間を割きたいと思います。