北陸新幹線開業に関するニュースで湧いた今回のダイヤ改正ですが、最も多くの利用客が影響を受けたのは上野東京ラインの開業です。
私は月に1度、足立区北千住での会議に関西から出席していますが、常磐線を利用するにせよ日比谷線を利用するにせよ、今までは東京~上野間を山手線か京浜東北線を利用して移動しなくてはなりませんでした。それが東京または品川で一度乗り換えるだけで北千住まで行けるのですから、格段に便利になります。今回の開通を大変心待ちにしていました。
ダイヤ改正初日は浦和で迎えました。この日の目的地は築地でしたが、せかっくの開業日ですので上野東京ラインに乗って品川まで行くことにしました。
構内に入ると案内板が一新されていて驚きました。全駅一斉に変更したのでしょうか。作業には大変なご苦労があったのだと思います。
浦和駅、ということで「湘南新宿ライン」と「上野東京ライン」の両方向への表示が並びます。「熱海」「小田原」「逗子」と同方向への行先が並んでいます。日頃から利用されている方には当然のこととして乗り分けることができるでしょうが、私のようなよそ者には、例えば横浜に行くならどれかなと暫く悩んでしまいそうです。最初「上野東京ライン」という名称を聞いたとき、何と工夫も面白味もないネーミングだなと思いましたが、こうして利用する立場になると、どこを通るか一目瞭然で、わかり易いものだなと思いました。
上野東京ライン開業のデメリットとして懸念されていたのものの一つが、一か所で発生した遅延が遠くの箇所にまで及ぶというものです。ホームに上がりますと、次の列車は急病人対応により8分遅れで運転とのことでした。初日からこのような遅れがあり、関係の方は気を揉まれたでしょう。
気になったのはホームのアナウンスです。高崎・宇都宮方面に向かう列車にも「上野東京ライン」と案内されていましたが、既に通過してきた区間の愛称なのですから、ここで乗客に認識させる必要はないと思います。浦和から北に向かうのに、その列車が湘南新宿ラインを通ってきたものか上野東京ラインを通ってきたものかを知る必要はないと思います。
今日は土曜日でしたのでグリーン料金は安めに設定されています。今まで通り上野までの列車でしたらグリーン車には乗りませんが、今日は品川までですのでグリーン券をホームで購入しておきました。
8分遅れで到着した10両編成の熱海行は、案の定すし詰め状態。グリーン車にも空席が見当たりませんでした。こういった場合、すぐに続行で後続列車がやってきて、それが空いているということが多いように思いますので、1本やり過ごすことにしました。
案の定、直ぐに後続の熱海行がやってきましたが、案外これもかなりの乗車率。グリーン車に乗りましても空席は僅かでした。
後日の報道を見ますと、これまで15両編成で運転されていた東海道線の列車が10両編成に変更されて大変な混雑に変わった、という記事がありました。これが上野東京ライン開業によるデメリットのもう一つかと思います。東海道線は国府津駅や小田原駅で付属編成の切り離しを行っています(今でも行っているかは知りません)が、大宮以北にそのようなことが出来る駅はあるのでしょうか。柔軟な輸送体系が確立できれば、上野東京ラインはもっと多くの方に歓迎されるのではないでしょうか。
列車は上野駅に到着しました。これまではここが終着駅、全員が下車する駅ですが、本日からは途中駅となります。グリーン車は2割ほどしか下車がありませんでした。予想を超える乗車率です。ということは、今までは残っている人たちが山手線や京浜東北線に流れ込んでいた訳ですから、上野東京ラインの効果は凄まじいものがあると言えます。
秋葉原をリクライニングシートにもたれながら、山手線・京浜東北線を右手に見て通過するというのは不思議な感覚です。これもすぐに慣れることでしょう。
この改正から、京浜東北線快速は神田駅に停車するようになり、土日ダイヤでは御徒町駅にも停車するようになりました。確かに、上野東京ラインが快速線の役割を担う訳ですから、これは妥当なのかもしれません。私は毎日この区間を利用するわけではないので、これが便利になったのかどうかはわかりませんが、京浜東北線快速が走る意味はより薄れたように思います。
列車はあっという間に東京駅に着きました。たったこれだけの区間の開業ですが、その効果や与える影響は大変なものだと再認識します。東京ではまとまった下車がありましたが、それでも沢山の方が直通していました。
東京駅から乗車してきた方は、今までは始発駅だったので1本待てば着席できましたが、これからはそうもいかないのでしょう。
品川に入線する手前の電留線にはグリーンの帯をまいたE501系が何本かまとまって停まっていました。これもかなり違和感があります。
大きな変化を感じながら、目的地の品川に着きました。向かいのホームにはE531系が停まっています。便利な時代になりました。
後日、朝ラッシュの終わり頃に北千住から品川まで乗りました。
常磐線の快速列車が品川へ直通するのは概ね1時間に2本。上野東京ライン直通列車の2本前からホームで眺めていましたが、数名の方は乗り過ごしていたので、直通列車を待っての乗車だと思います。この日も満喫するためにグリーン車を利用しました。
北千住駅で見る「品川」の行先表示に感動します。車内は通勤時間ともあってグリーン車もほぼ満席。座席に荷物を置いて寝ている方に起きていただいて着席しました。
品川に着きますと、向かいには常磐線の特急「ひたち」が停車していました。品川からも多くの方が乗っています。「ひたち」「ときわ」利用の方にも大変便利になりました。それと引き換えに、上野駅地上ホームは寂しくなったことになります。辛うじて常磐特急が始発駅として発着していた地上ホームも、大半が高架ホームからの発着に変わり、「ああ上野駅」という歌の情景は、完全に過去のものとなった気がします。
私にとっても便利になった上野東京ラインの開業。しかし、朝の常磐線快速直通は9時33分発の水戸行きまで設定がなく、北千住で10時からの会議に間に合わないことを知るのは、この後のことでした。残念です!
私は月に1度、足立区北千住での会議に関西から出席していますが、常磐線を利用するにせよ日比谷線を利用するにせよ、今までは東京~上野間を山手線か京浜東北線を利用して移動しなくてはなりませんでした。それが東京または品川で一度乗り換えるだけで北千住まで行けるのですから、格段に便利になります。今回の開通を大変心待ちにしていました。
ダイヤ改正初日は浦和で迎えました。この日の目的地は築地でしたが、せかっくの開業日ですので上野東京ラインに乗って品川まで行くことにしました。
構内に入ると案内板が一新されていて驚きました。全駅一斉に変更したのでしょうか。作業には大変なご苦労があったのだと思います。
浦和駅、ということで「湘南新宿ライン」と「上野東京ライン」の両方向への表示が並びます。「熱海」「小田原」「逗子」と同方向への行先が並んでいます。日頃から利用されている方には当然のこととして乗り分けることができるでしょうが、私のようなよそ者には、例えば横浜に行くならどれかなと暫く悩んでしまいそうです。最初「上野東京ライン」という名称を聞いたとき、何と工夫も面白味もないネーミングだなと思いましたが、こうして利用する立場になると、どこを通るか一目瞭然で、わかり易いものだなと思いました。
上野東京ライン開業のデメリットとして懸念されていたのものの一つが、一か所で発生した遅延が遠くの箇所にまで及ぶというものです。ホームに上がりますと、次の列車は急病人対応により8分遅れで運転とのことでした。初日からこのような遅れがあり、関係の方は気を揉まれたでしょう。
気になったのはホームのアナウンスです。高崎・宇都宮方面に向かう列車にも「上野東京ライン」と案内されていましたが、既に通過してきた区間の愛称なのですから、ここで乗客に認識させる必要はないと思います。浦和から北に向かうのに、その列車が湘南新宿ラインを通ってきたものか上野東京ラインを通ってきたものかを知る必要はないと思います。
今日は土曜日でしたのでグリーン料金は安めに設定されています。今まで通り上野までの列車でしたらグリーン車には乗りませんが、今日は品川までですのでグリーン券をホームで購入しておきました。
8分遅れで到着した10両編成の熱海行は、案の定すし詰め状態。グリーン車にも空席が見当たりませんでした。こういった場合、すぐに続行で後続列車がやってきて、それが空いているということが多いように思いますので、1本やり過ごすことにしました。
案の定、直ぐに後続の熱海行がやってきましたが、案外これもかなりの乗車率。グリーン車に乗りましても空席は僅かでした。
後日の報道を見ますと、これまで15両編成で運転されていた東海道線の列車が10両編成に変更されて大変な混雑に変わった、という記事がありました。これが上野東京ライン開業によるデメリットのもう一つかと思います。東海道線は国府津駅や小田原駅で付属編成の切り離しを行っています(今でも行っているかは知りません)が、大宮以北にそのようなことが出来る駅はあるのでしょうか。柔軟な輸送体系が確立できれば、上野東京ラインはもっと多くの方に歓迎されるのではないでしょうか。
列車は上野駅に到着しました。これまではここが終着駅、全員が下車する駅ですが、本日からは途中駅となります。グリーン車は2割ほどしか下車がありませんでした。予想を超える乗車率です。ということは、今までは残っている人たちが山手線や京浜東北線に流れ込んでいた訳ですから、上野東京ラインの効果は凄まじいものがあると言えます。
秋葉原をリクライニングシートにもたれながら、山手線・京浜東北線を右手に見て通過するというのは不思議な感覚です。これもすぐに慣れることでしょう。
この改正から、京浜東北線快速は神田駅に停車するようになり、土日ダイヤでは御徒町駅にも停車するようになりました。確かに、上野東京ラインが快速線の役割を担う訳ですから、これは妥当なのかもしれません。私は毎日この区間を利用するわけではないので、これが便利になったのかどうかはわかりませんが、京浜東北線快速が走る意味はより薄れたように思います。
列車はあっという間に東京駅に着きました。たったこれだけの区間の開業ですが、その効果や与える影響は大変なものだと再認識します。東京ではまとまった下車がありましたが、それでも沢山の方が直通していました。
東京駅から乗車してきた方は、今までは始発駅だったので1本待てば着席できましたが、これからはそうもいかないのでしょう。
品川に入線する手前の電留線にはグリーンの帯をまいたE501系が何本かまとまって停まっていました。これもかなり違和感があります。
大きな変化を感じながら、目的地の品川に着きました。向かいのホームにはE531系が停まっています。便利な時代になりました。
後日、朝ラッシュの終わり頃に北千住から品川まで乗りました。
常磐線の快速列車が品川へ直通するのは概ね1時間に2本。上野東京ライン直通列車の2本前からホームで眺めていましたが、数名の方は乗り過ごしていたので、直通列車を待っての乗車だと思います。この日も満喫するためにグリーン車を利用しました。
北千住駅で見る「品川」の行先表示に感動します。車内は通勤時間ともあってグリーン車もほぼ満席。座席に荷物を置いて寝ている方に起きていただいて着席しました。
品川に着きますと、向かいには常磐線の特急「ひたち」が停車していました。品川からも多くの方が乗っています。「ひたち」「ときわ」利用の方にも大変便利になりました。それと引き換えに、上野駅地上ホームは寂しくなったことになります。辛うじて常磐特急が始発駅として発着していた地上ホームも、大半が高架ホームからの発着に変わり、「ああ上野駅」という歌の情景は、完全に過去のものとなった気がします。
私にとっても便利になった上野東京ラインの開業。しかし、朝の常磐線快速直通は9時33分発の水戸行きまで設定がなく、北千住で10時からの会議に間に合わないことを知るのは、この後のことでした。残念です!