天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

C56

2013-01-15 | 車両【国鉄・JR】
私は関西育ちですので、C56といえば「SL北びわこ号」が真っ先に思い浮かびます。
本線で動く蒸気を見たのも乗ったのも、C56-160号機でした。
機関車は大型のものが好きなので、C56にはあまり興味がなかったのですが、JTBキャンブックスの「遥かなりC56」という本を読み、小海線で高原野菜を満載した臨貨を牽引する「高原のポニー」に一目惚れしました。

C56はマイクロエースから何種類か発売されていて、小海線で活躍した150号機もラインナップされていますし、野菜を運ぶツム1000はTOMIXから発売されているので、Nゲージでも安易に再現できるのですが、マイクロエースの蒸気機関車、特に小ぶりなC56は車高の高さが目立ち過ぎ、どうもオモチャっぽさが強く感じられるので、購入はしていませんでした。

年末にKATOからC56が発売、しかもツム1000に通風コンテナを搭載したコキ5500まで発売、さらにツム1000は扉が開いて中の積み荷が見えるという、ドンピシャのアイテムが登場しましたので、こちらを購入しました。



C56は、C62・D51に続くKATOのファインスケール蒸気(?)第3弾です。
こんな精密なものがこの価格で出たのが奇跡と言えば言い過ぎかもしれませんが、手にとって暫くは見入りました。
キャブ下の配管や排障器は下回りをグッと引き締めてくれています。
こんなに小さいのに、ライトはちゃんと点灯しますし、キャブ内の表現まであります。
KATOの技術力の高さにただただため息が出ます。しかも低価格。
低速で運転させ、下回りを見ているだけでも飽きが来ません。



C56は製品に付属のナックルカプラーに交換しただけで、あとはナンバープレートを取り付けて加工はしませんでした。
続いてツム1000ですが、薄い扉にも関わらず、「開」「閉」とも固定されるようになっており、とてもよく出来たものだと思います。
ただ、積み荷のパーツが単色で艶がありましたので、少々タッチアップしてみました。



わかりにくいですが、上から製品のまま、薄い黒を塗ったもの、木材の部分に「ウッドブラウン」を塗ったものです。
全てのパーツに薄い黒を塗ってスジを浮き立たせ、ウッドブラウンで木材を表現しましたが、パーツ全体をもう少し明るい茶系統に塗った後に、木材の部分を塗装した方が良かったかもしれません。



カプラーは全車カトーカプラーに変更しました。
ナックルカプラーにしたかったのですが、コストが掛かるのと、ナックルの方がほんの少し連結間隔が広くなってしまうので、形状はあまり好きではありませんが、妥協しています。



ブックケースの中敷きはキャスコのワム用で、これを切ったり貼ったりして調整しました。
ウレタンパーツの固着は、今までは両面テープで行っていましたが、切り貼りの面積が大きいので、コニシの「ウルトラ多用途SU」で固着しています。無理に力を入れれば外れてしまいますが、普通に取り扱えば大丈夫なようです。

ブックケースには車両があと4両入ります。何が似合うか妄想するのも楽しいものです。
オハフ33を2両入れてもいいですし、3両編成で臨時急行「こうみ」とすれば、併結相手の「信州」も揃えたくなります。
DCを入れるならキハ10か52でしょうか。
そういえば、宮沢模型からキハ52「ときめきの恋列車」も発売されています。

C56がこれだけレベルの高い製品でしたので、カタログに掲載されているC59にも大いに期待するところです。
春に発売予定の「20系さくら」に合わせてC11はどうなるかと調べましたが、こちらは従来のまま発売されるとのことでした。
長大編成も良いですが、C56に貨車を何両か繋げてローカル線レイアウトをのんびり走らせる、そんな運転もしたいものです。