天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

プラレール 285系サンライズ

2019-06-11 | 模型全般
長男が2歳くらいの時に初めてプラレールを買い与えました。おもちゃ売り場に行くと、大人の私のほうがワクワクするラインナップ。東日本の新幹線はちゃんとカバーが開いて連結器が出てきますし、「こうのとり」は貫通扉がひらくギミックもあります。さらにマスコン型コントローラーや、サウンドが多彩な駅など、Nゲージ製品群にも引けを取らない充実ぶりです。

そんな長男も小学生になりましたので、プラレールもそろそろ卒業でしょうが、まだ次男と一緒に遊んでくれています。そんな息子から、サンライズ瀬戸と出雲を連結させたいと言われました。息子は息子で、輪ゴムとセロテープで上手に連結する手法を編み出していたのですが、ネットでちゃんとした連結器がついている映像を見たらしく、お願いして来ました。
父の威厳を見せつけるチャンスでもありますが、最近Nゲージもろくに触っていないくらい仕事が多忙で、ましてプラレールを加工するのは初めて。変なことを引き受けたなという感じです。

プラレールは縦方向に自由度があるフック型の連結器と、横方向に自由度があるリング型の連結器をくっつけて走行させます。
基本的に電池ボックスとモーターが入っている先頭車後方にリング型、トレーラー車の後尾車にフック型が付いています。加工は後尾車で行います。



連結器側にフックが付いている、ということは、運転室側にリング型連結器を取り付ける棒が付いています。これにそのまま連結器を取り付けられるよう、運転室側の連結器が出てくるところを加工します。
ドリルで穴をあけ、カッターで穴を切りつないで開口し、ヤスリで整えました。1両はこれで完成です。



次は、フック型連結器を運転室側に取り付けます。同じシャーシの車体から移設するのが良さそうでしたが、生憎プラレールの知識が乏しく、バラ売りしていたE5系新幹線を購入し、カプラーポケット部分を切り取りました。
プラバンを重ねて接着し、ボディに入るように成形。ドリルで穴をあけ、ネジを多めに打込みました。子供はものすごい力で連結作業をしますし、落としたりしても壊れないよう、頑丈にします。
最後はフック型連結器が表に出るよう、ボディに前面に縦型の穴をあけ、これで完成としました。



これでサンライズ瀬戸・出雲の併結運転が楽しめるようになりました。気を良くした息子は、次はこれとばかりに京急の車両を渡してきますが、次はシャーシの形状などを考慮して、もっと簡単に作業できる方法を探してみたいと思います。
私のほうがプラレールにハマってしまいそうですね。

鉄道コレクション 京阪2600系の組成を考える

2016-11-05 | 模型全般
秋になりますと事業者発売の鉄道コレクションシリーズ発売のニュースが楽しみになります。
去年の京阪は流線型の旧1000型でした。恥ずかしながら私はこの鉄コレが発売になるまで旧1000型の存在すら知らなかったのでスルーすることが出来ましたが、今回はまさかまさかの2600系。発表されたときには大いに胸が躍ったものです。
しかし、2600系といえば1次車、2次車があり、台車も多くの種類があります。車掌台窓も2段窓、Hゴム固定窓がありますし、編成も2両から8両まで組めるので、いったいどのような形態で販売されるのか、気になるところでした。
そしてポスターを見てみると、1次車(Aセット)は2600【2段】-2700(屋根を変えれば2900)-2800【H】、2次車(Bセット)は2600【H】-2900(運転台撤去車)-2800【2段】というセット内容…

もう、この時点で頭がこんがらがってくるわけです。

どのセットをいくつ購入してどんな編成を作ればいいか。ここから編成表と雑誌やネット上にある写真との見比べっこが始まりました。

セット構成を見て思うのが、中間車の2700(2900)とパンタ付き制御車が不足しそうだなということです。
また、実車の基本編成の多数が両端とも車掌台窓の形が同じですし、1次車同士・2次車同士という組み合わせがほとんどですので、AセットBセットともに2箱以上は購入するとして編成を考える必要があると思いました。
Excelに車番を打ち込み、それぞれを分類して、いよいよどの編成にするかを考えていきます。

先ず、大前提として「台車は無視する」と都合のいいように決めました。「台車の京阪」と言われる中で台車を無視するのはファンの方から怒られそうですが、台車は後で考えるとして先に編成を組もうということです。
次に、編成から外れる車を極力少なくするようにしました。3両で4500円ですから、1両余っても1500円「損した」気分になります。2年前の700系発売の時には、7両編成で3両の余りが出るために悲しくなりまして、結局組成しませんでしたので、なるべく多くの車両が編成に入るようにしたいものです。

そして、模型で再現したい編成を思い浮かべます。私は中之島線開業の2年程前から守口市に住んでおり、4年後に香里園へ引っ越しました。それ以前は週に1度ほど利用するような生活でした。ですから、昔からのファンの方には馴染みが薄い7両編成が、実は一番しっくりくる2600系のイメージだったりします。
カッコイイ編成といえば、交野線直通の「おりひめ」「ひこぼし」です。種別はK特急、快速急行、準急といろんな時代がありましたが、中でも「快速急行・ひこぼし」は目新しい紫色の表示幕と古めかしい2600系の顔とのコントラストが魅力的で、これが来ると「乗りドク」した気分になったものです。また、誇らしげに【8】マークを車掌台窓に張り付けて複々線を爆走する8連の2600系も、力強くて記憶に残ります。5連で天満橋駅行き止まりホームに停車している区間急行も似合います。一方で宇治線や中書島以北にはあまり縁がなかったので、4連の2600系はそれほど記憶にありません。
そこで、5連「ひこぼし」、8連の「急行」を組成し、あとは余った車両で何かしら組もうということにしました。

楽しい妄想をしているうちにとうとう発売日となってしまいました。この日は朝から仕事だったので、香里園に戻ったのは午後1時。果たして売り切れているのか、一人何箱まで買えるかわからずドキドキして駅のカウンターに行きましたが、何個でも帰るという駅員さんの言葉に拍子抜けしたものの、ホッとしました。それでもすぐに売り切れるかもしれませんので、とりあえずAB両セットを3箱ずつ、18両を購入しておきました。



ここからは編成表と該当車両の並び替えを行います。8両編成のために中間車の2700は極力使わずに5連を組もうと思い、運転台撤去車が2両入った2624-2806編成を選びました。ただ、中間に入る2606は、運転台撤去車を使用するよりも普通の制御車を使用したほうが感じが近いようです。
8両編成の編成表は、ファンの方のホームページやネット掲示板から集められるだけ集め、これも2700が少なくて済むよう、4+4は外していきます(4+4だと2700が4両必要になり、Aセットを大量に購入しなければなりません)。その中で4+2+2の編成がありましたので、2607(4)+2625(2)+2627(2)にしました。1次車も2次車も、パンタなし2900も入るバラエティに富んだ編成です。

この時点で、Aセット3箱、Bセット2箱使用の2両余りという上出来な組成となりました。Bセットがひと箱、丸々余ってしまいました。ただ、制御車屋根が1つ足りず、それをBセットから持ってくる必要があります。そうなると組成13両で5両の余り。これはちょっともったいないです。
余った5両で何か出来ないか。2次車が4両あるので2621編成なら組めそうな気もします。ただ宇治線の編成ですので、これを組みたかったのかと言われれば何だか違う気もします。
そこで思い切ってAセットをもうひと箱購入し、2700を1両手に入れることにより5両か7両を組むことにしました。
しかし、追加購入と欲張ったものの、なかなか残りの車で組める7両編成はありません。
ただ、5両でしたら2604編成が組めそうです。2625編成2両が新色になったとき、エスコートをしていた編成です。この混色編成を目指されているファンも多いと思います。ただ、オリジナル色の2604編成7連というのは、実在した記録は探せませんでした。そこで、もう一つ印象的だった5連の区間急行に仕立てることにしました。これにより余ったのは1次車2両と2次車1両。1次車をくっつけて適当な2両にすればいいのですが、助手席側窓の形が違います。どちらか目をつぶろうと、先頭車として出てくることがほとんどなかった2626を選び、2604編成にくっつけて、なんちゃって7連を楽しもうということで妥協しました。



これで、5連、8連、5連、2連の20両組成、余りは1両となりました。
ただし、2700を2900にすることによって捻出した屋根を先頭車用に改造する必要が1つあるのと、パンタ付き制御車屋根が1つ不足するので作らなければならないこと、2626は中間に封じるものの助手席側窓が違うことが問題です。
ちなみに、余った2次車の運転台を切り継げば、めでたく2626の窓問題は解決します。ですがたぶん、しないでしょう。ですから、当初撤去車を使用しようと思っていた2606を、この余った制御車に変更しました。
もうひと箱、Aセットを買えば、2700がもう1両手に入り、すっきりとした編成が組めるのでしょうが、これ以上買うとさらに泥沼にはまってしまいそうなのでここで打ち止めにいたします。
時代的には8連は黒幕になった後くらい、それ以外は2006年から2008年ごろとなりますでしょうか。

組成だけで何時間費やしたかわかりませんが、まだまだ妄想は広がります。インレタ、シールはどうしましょうか。屋根はどうやって作るか。手を動かしてない今のうちが、幸せなのかもしれません。

12両車両ケース

2012-03-13 | 模型全般
キャスコから12両車両ケースが発売されました。
18m級のケースは今までにも発売されていましたが、今回は21m級まで収納可能ということで、楽しみにしていました。

ウレタンだけの発売も期待しましたが、少しサイズが大きいということで、ケースも含めた発売のみとなっています。
KATOの8両車両ケースは、ほんの少し大きさが大きいようで、これならば無理が少ないのかと使用してみることにしました。



KATOの「489系8両セット」のウレタンに、キャスコの12両ウレタンを重ねてみると、1mm~2mmほどキャスコの方が大きいようです。



今回はそのまま収納してみました。
確かに窮屈な感じはしますが、少し時間を置くと馴染んでくれたようです。
収納スペースが少なくて済みますし、運転会への持ち運びも便利ですので、嬉しいアイテムです。
他にも応用してみようと思います。