子供の頃、和歌の浦への社員旅行へ何度か連れて行ってもらいました。
最初の年は1000系「四国号」で、その後は「サザン」か車だったと思います。
今でこそ名鉄でも見られるように、特別車と普通車が併結して走ることはさほど珍しい事ではありませんが、当時は大変ユニークな存在で、10000系に乗せて貰った時は何とも言えない優越感に浸っていました。
また、すっかり影を薄めたものの、連絡船接続特急という側面も「サザン」の魅力です。
そんな「サザン」の模型ですが、先ずは10000系がグリーンマックスから完成品として発売されました。
色が変わった今の「サザン」も、中間車のバリエーションがあって面白いですが、やはり南海と言えば緑色の旧色が好きです。
流行りのデザインを取り入れつつ、南海伝統のツートンカラーを上手に取り入れた配色は、傑作だと思います。
10000系発売から何年か経ち、現行仕様ながらも併結相手の7100系がマイクロエースから発売されたので、コレクションに加えました。
緑色時代の「サザン」は、10000系2両+7000系または7100系4両の6両編成が一般的でしたが、10000系のみ4両または6両の全車指定席特急、さらに10000系4両+普通車4両の8両編成なども存在していました。この4+4の編成が妙に印象に残っているので、それを再現すべく揃えましたが、7100系単独の6両としても走らせたいので、全部で10両を揃えました。
南海10000系は、それ同士をドローバーで連結する仕様で、ここは同じグリーンマックスの近鉄シリーズと変わらないのですが、残念なことにTNカプラー対応にはなっていませんでした。そこで、スカートだけ取り外してTNカプラーを固着した床下に移植したのですが、接着剤で固められたスカートパーツだけを外すのがとても困難で、時間も手間も掛かる加工でした。
2両はそのようにしたのですが、よくよくこのパーツを見ると、TNカプラーに干渉する部分さえ削ってしまえば何とかなりそうでしたので、ピンバイスとカッターでTNカプラーと同じ形の溝を掘り、TNカプラーをゴム系接着剤でくっつけてみると、とてもスマートに加工が済みました。最初からこの方法をしておけば良かったと後悔しています。
画像中央が製品で、右がTNカプラー。その溝を真似て成型したのが左のパーツです。
右がスカート移植、左がパーツ加工です。左は構造上、バネを外さなければ台車と干渉するので、カプラーを中心に止めることはできなくなりました。
中間の幌はトミックスの485系用をゴム系接着剤で取り付けました。
幌を付けると、KATOカプラーでは長さが足りないので、こちらもTNカプラーを取り付けますが、TNカプラーもそのまま取り付けたのでは幌が邪魔になるので、車体側の突起物を削り取り、前方へずらして瞬間接着剤で固着しています。
大変シャープな出来の製品ですが、残念なのはクーラーのモールドが甘い事です。僅かなくぼみが表現されただけで、何とかこの部分にコントラストを出したいと思い、艶消しの黒を塗ってみましたが、モールドが甘くて塗料がはみ出したり、かえってオーバーな表現になったりと上手く行かず、うすめ液で何度も修正を試みましたが、どうしても納得のいくものが出来ませんでした。
そんな折り、たまたま店頭で見つけたのがレールクラフト阿波座さんから発売されている「南海10000系クーラーメッシュお手軽シール」という、そのものズバリの商品。これを貼りつけるとグッとリアルになり、しかも作業は簡単。まさに救世主となりました。
最後に製品に付属しているシールを張り付けて、10000系は完成です。
7100系はリバイバル塗装として登場した現行の仕様。これを「サザン」時代にするために、スカートを外し、前面の車番をうすめ液で消去しました。本当はもっといろいろ違うのでしょうが、これで雰囲気は出たかと思います。
カプラーは先頭車側をTNカプラーにし、中間はKATOカプラーにしましたが、これも幌が邪魔になるので、カプラーアダプターの柄を長くして取り付けています。
現行仕様のスカートと車番が付いた顔つきもなかなかカッコイイので、10000系に連結する側の車番はそのまま残しています。また、付属の2両編成も、4両編成と同様に片側だけ車番を消しました。
7100系の屋根は賑やかで、特にボコボコと付いたクーラーキセは目立ちます。とても手間でしたが、メッシュ部分に墨入れをしてコントラストを付けました。数が多い分、墨入れ後はとても落ち着いた印象になり、その労を忘れさせてくれます。
前面と側面のシールですが、緑色「サザン」時代のものが見つからず、今のところは棚上げにしています。
10000系の前面方向幕と、7100系の車番有り・無しによって、編成のバリエーションを楽しめるようにしました。
【サザン・難波】4両
←10000系増結→←10000系基本→
【サザン・和歌山港】6両または8両
←10000系基本→(←10000系増結→)←7100系4両→
【現行仕様・普通】6両
←7100系4両→←7100系2両→
厳密には現行仕様・普通の場合、7100系の連結順序は違うと思います。
この1箱を仕上げる為に、ここまで加工が必要とは思ってもみませんでした。
ここ数年のうちでも、これだけ時間が掛かった編成はありません。
それだけに、8両編成の「サザン」がレイアウトを走行した時の嬉しさは格別でした。
この調子で、去年から手つかずの「四国号」も仕上げたいと思います。
最初の年は1000系「四国号」で、その後は「サザン」か車だったと思います。
今でこそ名鉄でも見られるように、特別車と普通車が併結して走ることはさほど珍しい事ではありませんが、当時は大変ユニークな存在で、10000系に乗せて貰った時は何とも言えない優越感に浸っていました。
また、すっかり影を薄めたものの、連絡船接続特急という側面も「サザン」の魅力です。
そんな「サザン」の模型ですが、先ずは10000系がグリーンマックスから完成品として発売されました。
色が変わった今の「サザン」も、中間車のバリエーションがあって面白いですが、やはり南海と言えば緑色の旧色が好きです。
流行りのデザインを取り入れつつ、南海伝統のツートンカラーを上手に取り入れた配色は、傑作だと思います。
10000系発売から何年か経ち、現行仕様ながらも併結相手の7100系がマイクロエースから発売されたので、コレクションに加えました。
緑色時代の「サザン」は、10000系2両+7000系または7100系4両の6両編成が一般的でしたが、10000系のみ4両または6両の全車指定席特急、さらに10000系4両+普通車4両の8両編成なども存在していました。この4+4の編成が妙に印象に残っているので、それを再現すべく揃えましたが、7100系単独の6両としても走らせたいので、全部で10両を揃えました。
南海10000系は、それ同士をドローバーで連結する仕様で、ここは同じグリーンマックスの近鉄シリーズと変わらないのですが、残念なことにTNカプラー対応にはなっていませんでした。そこで、スカートだけ取り外してTNカプラーを固着した床下に移植したのですが、接着剤で固められたスカートパーツだけを外すのがとても困難で、時間も手間も掛かる加工でした。
2両はそのようにしたのですが、よくよくこのパーツを見ると、TNカプラーに干渉する部分さえ削ってしまえば何とかなりそうでしたので、ピンバイスとカッターでTNカプラーと同じ形の溝を掘り、TNカプラーをゴム系接着剤でくっつけてみると、とてもスマートに加工が済みました。最初からこの方法をしておけば良かったと後悔しています。
画像中央が製品で、右がTNカプラー。その溝を真似て成型したのが左のパーツです。
右がスカート移植、左がパーツ加工です。左は構造上、バネを外さなければ台車と干渉するので、カプラーを中心に止めることはできなくなりました。
中間の幌はトミックスの485系用をゴム系接着剤で取り付けました。
幌を付けると、KATOカプラーでは長さが足りないので、こちらもTNカプラーを取り付けますが、TNカプラーもそのまま取り付けたのでは幌が邪魔になるので、車体側の突起物を削り取り、前方へずらして瞬間接着剤で固着しています。
大変シャープな出来の製品ですが、残念なのはクーラーのモールドが甘い事です。僅かなくぼみが表現されただけで、何とかこの部分にコントラストを出したいと思い、艶消しの黒を塗ってみましたが、モールドが甘くて塗料がはみ出したり、かえってオーバーな表現になったりと上手く行かず、うすめ液で何度も修正を試みましたが、どうしても納得のいくものが出来ませんでした。
そんな折り、たまたま店頭で見つけたのがレールクラフト阿波座さんから発売されている「南海10000系クーラーメッシュお手軽シール」という、そのものズバリの商品。これを貼りつけるとグッとリアルになり、しかも作業は簡単。まさに救世主となりました。
最後に製品に付属しているシールを張り付けて、10000系は完成です。
7100系はリバイバル塗装として登場した現行の仕様。これを「サザン」時代にするために、スカートを外し、前面の車番をうすめ液で消去しました。本当はもっといろいろ違うのでしょうが、これで雰囲気は出たかと思います。
カプラーは先頭車側をTNカプラーにし、中間はKATOカプラーにしましたが、これも幌が邪魔になるので、カプラーアダプターの柄を長くして取り付けています。
現行仕様のスカートと車番が付いた顔つきもなかなかカッコイイので、10000系に連結する側の車番はそのまま残しています。また、付属の2両編成も、4両編成と同様に片側だけ車番を消しました。
7100系の屋根は賑やかで、特にボコボコと付いたクーラーキセは目立ちます。とても手間でしたが、メッシュ部分に墨入れをしてコントラストを付けました。数が多い分、墨入れ後はとても落ち着いた印象になり、その労を忘れさせてくれます。
前面と側面のシールですが、緑色「サザン」時代のものが見つからず、今のところは棚上げにしています。
10000系の前面方向幕と、7100系の車番有り・無しによって、編成のバリエーションを楽しめるようにしました。
【サザン・難波】4両
←10000系増結→←10000系基本→
【サザン・和歌山港】6両または8両
←10000系基本→(←10000系増結→)←7100系4両→
【現行仕様・普通】6両
←7100系4両→←7100系2両→
厳密には現行仕様・普通の場合、7100系の連結順序は違うと思います。
この1箱を仕上げる為に、ここまで加工が必要とは思ってもみませんでした。
ここ数年のうちでも、これだけ時間が掛かった編成はありません。
それだけに、8両編成の「サザン」がレイアウトを走行した時の嬉しさは格別でした。
この調子で、去年から手つかずの「四国号」も仕上げたいと思います。