天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

金沢

2012-06-24 | 日記
金沢へ出張してきました。
6月19日のお昼過ぎ出発組が3名で、仕事の都合により私だけ夜出発となりました。
しかし、この日は台風4号が日本列島接近。運行に支障はないかと、朝からニュースやらホームページやらを入念にチェックし続けます。

すると、10時30分の時点で、大阪駅13時42分発の特急「サンダーバード23号(4023M)」から最終まで、ウヤ(運転取りやめ)の発表がありました。すぐに先発組に連絡し、12時42分発の21号(4021M)に乗るよう伝えました。案の定、彼らが持っていた指定席券は4023M。3人とも仕事を変更してすぐに大阪駅へ向かったので、無事4021Mに間に合ったそうです。鉄道マニアはごく稀に世の中の役に立つことがあります。
私は当日の金沢入りを諦めて、ホテルをキャンセルしました。

翌20日。台風一過の晴天とはいきませんが、雨も降らずの天候になりました。早朝から事務所に入り、一通り仕事を済ませます。
乗車するには大阪駅9時42分発のサンダーバード11号(4011M)。金沢駅13時半の集合でしたので、これに乗って1時間前に到着して、金沢駅にあるとても美味しいと評判の回転寿司を食べようという目論みです。金沢駅の回転寿司が美味しいという話は以前から聞いていて、北陸に行った際は何としても食べたいと思っていました。

ところが、こんな時に限って仕事の電話がジャンジャン掛かってきます。結局ギリギリになって会社を出て、京橋駅到着9時30分の京阪準急に乗り込みました。当然、みどりの窓口で悠長に切符を買う時間はありません。しかし、suicaで入場すれば後々精算がややこしくなります。京橋駅で取り合えず160円の切符を買って環状線ホームに駆け上がり、9時32分発の大阪方面行環状線に何とか間に合いました。
大阪までの所要時間は7分なので、これで4011Mの発車3分前に到着します。小走りで11番線へ行けば間に合うでしょう。やれやれと思っていると、放送が流れてきました。

『只今、塚本駅で人身事故が発生し、JR神戸線は運転を見合わせております。詳しくは駅係員までお尋ね下さい。』振替輸送の案内も無いところをみると、どうやら事故発生からあまり時間が経っていないようです。塚本駅、というと、宮原からの回送列車も通過するので、何らかの影響があるかとも思いました。逆に、少し位遅れてくれたほうが、乗り遅れる心配も無いと思っていました。
車内から大阪駅の東海道線を見ると、車内が空の西明石行き普通が入線待ちをしていました。早速よくわからない状況になっています。
大阪駅に到着し、一番端の環状線ホームから、一番端の11番線まで走りました。ホームに上がる前に目に飛び込んできた電光掲示板には『遅れ4分』とあり、ここで一安心。ゆっくりとホームに上がりました。


※画像左の掲示板は、電車線が30分の遅れと出ています。

4分の遅れとあった電光掲示板ですが、そのうち『5分』『6分』と遅れが増えて行き、入線して来る気配すらありません。9番線には物凄い混雑の新快速が入ってきました。外線快速、福知山線の列車と2分毎にどんどん入線してきます。どうやら上り線は開通して間もないようです。ですからまだまだつっかえている様です。

9番線から9時18分に発車予定の特急「スーパーはくと2号」も入線してませんでしたので、これはまだ時間が掛かるだろうと、このタイミングで正規の切符を買う事にしました。
みどりの窓口で『北陸線長岡経由上越新幹線で東京を回って東海道新幹線で新大阪までの乗車券と、大阪から金沢までの特急券』と注文をしましたが、発券がとても遅かったです。隣の窓口の人と何やら確認したり、時刻表まで持ち出す始末。『山科から新大阪までは連続乗車券です』というと、やっと理解したみたいで、ようやく切符が出てきました。確かに、どこそこ経由や座席は何号車の何番だと難しい注文を付ける鉄道マニアもいます。しかし、今回発注した連続乗車券なんて、昔で言えば国内旅行取り扱い主任ですら知っている様な、運賃計算の基本中の基本です。窓口に座るプロであれば、その位の事は知っていて欲しいですし、仮に教えてもらっていなかったとしても、プロとして自ら勉強して欲しいものです。



ひょっとしたら4011Mはもう発車したのでは無いかと心配しまいたが、まだ入線すらしていませんでした。自由席の列は後続の、本来ならば10時12分発4013Mに乗るはずだった乗客も含まれ、だんだんと伸びてきています。10時4分、本来の発車時刻22分遅れでようやく入線し、結局25分遅れで大阪駅を発車しました。



2列車分の乗客を乗せて発車するのですから、さぞ混み合うかと思いましたが、4011Mは敦賀・武生に停まらない、いわゆる『かっ飛び』タイプなので、4013Mの乗客はホームで待ち続け、分散した結果、半分にも満たない乗車率で出発しました。
新大阪発車後も徐行を繰り返し、京都では前を走っていたスーパーはくと2号の回送発車待ちを喰らい、最終的に京都駅発車では40分遅れまで膨れ上がりました。

湖西線内でも先行列車を追い越すため、近江舞子、近江今津通過前はかなりノロノロ運転。敦賀駅通過の時点で、56分の遅れまで増幅していました。

この時点でお寿司は諦めました。長い会議、お腹が空くだろうと車内販売にお弁当を求めましたが、富山のます寿ししかないということでした。源の名物駅弁「ますの寿し」は、お土産で買って帰るには良いと思いますし美味しいのですが、車内で、しかも1人で食べるには、いささか抵抗があり、購入しませんでした。
賞味期限の長い「ますの寿し」は、破棄に(車内販売業界では残った弁当を「廃棄する」と言わず「破棄する」と言います)なることも無いので、経営的には良いのですが、こんな風に商売していたので信用をなくし、駅や百貨店で買い物をしてから乗車するお客様ばかりになって、今の状態があるわけで、この辺りがトータルでサービスを構築するJR九州と違うなと思います。
私が乗務していた頃は、この時間ですと新潟行き「雷鳥23号」になりますが、弁当は平日でも110個売っていました。今ではどのくらいの売上なのでしょうか。
それでも空腹には勝てないので、ホットコーヒーを買います。「ご一緒にドーナツはいかがですか?セットでプラス100円です」と言われ、素直に従いました。私の時代にはサンドウィッチの他に、ブームになる前の「マネケンワッフル」を積んでいましたが、当時は知名度が無く、全く売れませんでした。
「ドーナツです」といって渡されたのは、「黒糖ドーナツ棒」と書かれた何やら小さい箱。中を取り出すと、かりんとうみたいな物体が出てきました。熊本の駄菓子屋さんが製造する、沖縄産黒糖使用のお菓子だそうです。何か見たことあるような…と思いましたが、なでしこジャパンの選手も所属するINAC神戸のユニフォームに書かれていたお菓子でした。なでしこ効果で注文が殺到していた時期もあったそうです。確かに、美味しいですが、回転すしを諦め、普通のお弁当にすらありつけず、止む無く腹の足しとして食べるには、切ない甘さのお菓子でした。



列車はその後も遅れを回復する事なく、福井でちょうど一時間の遅れになり、最終的に金沢到着は70分の遅れとなりました。『特別急行』の面目もあったものではありません。少しでも遅れを回復しようと努力をした形跡もありません。今に始まった事ではありませんが、全くやる気の無いJR西日本に腹が立ちます。これが特急料金を払い戻す2時間の瀬戸際だったら頑張るクセに。

駅に降り立つと電話が掛かってきて、何と集合時間が30分遅れるとの事。これはラッキー!すぐに駅の高架下2階にある回転寿司『すし玉』さんに行きました。



貝柱・うに・イクラが一つの軍艦に乗った『北海』や、富山湾で取れたホタルイカなど、美味しく頂きます。平日は海老で出汁を取った味噌汁が無料でした。お手頃な価格で美味しいお寿司がたくさん食べれるのが、このお店の人気のようです。
昼食後のデザートとして黒糖ドーナツを頂きたかったものです。

いろいろありましたが、結果的にはお寿司を満喫し、お腹いっぱいで仕事に向かいました。

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