天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

但馬空港 城崎 サンライズ 移動あれこれ

2015-12-27 | 日記
親に似て乗り物が好きな長男が、最近飛行機にも興味を持つようになったらしく、年明けに3歳を迎えるのを前に、航空運賃が掛からないうちに乗せてやろうと、近場の但馬空港まで連れていくことにしました。
私もこの路線を利用するのは初めてです。

普段羽田行きばかり利用しているので、伊丹の16番ゲート以外を利用するのも久しぶりです。
端の方にあるゲートからバスに乗り、小さな飛行機に乗りました。定員は40名に満たない機種です。



大阪に午前のうちに戻るときに利用する便で、但馬空港行きの乗り継ぎを案内していることがありますが、この日の利用客も殆どが乗り継ぎ客のようでした。確かに、大阪圏ではアクセスや本数から鉄道を利用することが多いでしょうし、京都、神戸であれば間違いなくJRを利用するでしょう。言い方を変えれば、この路線は関西圏以外から丹後方面へ来てもらうためのものとなります。我々家族を除き、全員がスーツ姿でした。

福知山線の路線図が頭に入っていますと、離陸してそのまま直進して北近畿を目指すのかと思いましたが、羽田行き同様海側に旋回し、阪神間の海岸線に沿って神戸方面へ向かいます。いわば「こうのとり」ではなく「はまかぜ」に近いルートです。
ドリンクサービスはなく、CAさんが飴玉を配っていました。飴玉のサービスが終わりますと、城崎にある和菓子屋さんのおかきがお土産として配られました。地元アピールに余念がありません。
聞くところによりますと、この路線を受け持つ機体は2機あり、そのうち1機は兵庫県が購入してJALが運行しているのだとか(表現が適切なのか詳しくは知りません)。そこまでして但馬空港を活用しなくてはならないのでしょうか。神戸空港といい、但馬空港といい、兵庫県の空港はどうも中途半端です。



ほんの数分の水平飛行ですぐさま降下に入り、日本海側で旋回して北側からのアプローチで但馬空港に着陸しました。
ちょっとした公民館のような、かわいらしい空港です。
この機材がそのまま伊丹空港行きになって折り返すようで、搭乗手続きが行われていました。
僅か40名足らずの乗客、1日に2往復のために、手荷物検査員が数名、カウンターに数名がいます。大変なコストです。兵庫県は年間1億5千万近い赤字補てんを行っているとのことで、単純に1日当たりにすると40万円となります。1便当たり20万円。40名が利用したとして一人5,000円です。
かなりかなり甘く見積もっていますが、要は但馬空港を利用した人が税収5,000円となるお金を落とさなくてはならないということです。全くもって理解に苦しみます。雇用が生まれたとかなんだとかいうのも、数字の前では無力です。




但馬空港には豊岡駅前のレンタカー屋さんが出張してきていて、それを利用して観光しました。
漁が解禁となったカニを堪能し1泊、翌日の帰路は鉄道を利用します。
レンタカーを豊岡駅で返却し、時間があったのでキハ47系で城崎温泉駅まで戻りました。豊岡駅では、10月で定期運用を終えた381系が2編成、留置されていました。その横を、これは元しらさぎの683系でしょうか、赤いラインに改められた「こうのとり」が颯爽と走り抜けていました。趣味的に見れば381系に乗りたかったですが、一般論でいえば特急料金を払って博物館に展示されているような車が来るよりも元681系が来る方が断然マシでしょう。
この赤いラインの元681系ですが、模型化されれば3+4両編成で変化も多く、編成長も適当なので、魅力的な商品になりそうだと感じます。

キハ47系には久しぶりに乗りました。3月の改正でいよいよJR東海圏内からキハ40系列が姿を消すのだそうです。西日本も新しい車両が多くなりました。この地域の気動車はどうなるのでしょうか。




城崎温泉駅では「こうのとり」と「はまかぜ」が並びました。かつてはキハ181系と元485系の183系の並びでしたが、時代が移ったことを感じさせられる光景が広がっていました。
あとは「こうのとり」でゆっくりと帰るだけです。福知山では、4本の289系が並びました。381系だったり、183系だったり、たまに「タンゴディスカバディ」が入ったり。福知山駅の4本並びも、時代と共に車両が移り変わっていますね。




車内では城崎温泉駅の駅前にある食堂「山よし」の弁当を食べました。確かひとつ1800円くらいだったと思いますが、そこらの駅弁と比べてはいけないとても美味しいものでした。ずっと気になっていましたがなかなか買う機会がなく、何年か越しに食べることができて嬉しかったです。
小型飛行機と289系、普段気に留めることも少ないこれらに乗れて、新しい発見がいくつもあった小旅行でした。