天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

大阪マラソン

2011-11-11 | 日記
大阪マラソンに参加しました。
フルマラソン参加は4度目です。
前回は今年3月の篠山で、所要時間は5時間9分でしたが、その時から8㎏ほど体重がオーバーしているので、自他共に完走は不安視されていましたが、せっかく当選したのでもちろん出場することにしました。



エントリーは前日か前々日に済まさなくてはなりません。
3万人も出場するのですから、当日現地でこの作業をするのは大変なことです。
しかし、遠方の方は必然的に前日までに大阪入りして宿泊しなければなりません。
まあ、これも「狙い」のうちなんでしょうが、中途半端な距離に住んでいる人は、大変でしょう。
当日エントリーも設けつつ、前日までにエントリーしたらキャッシュバックみたいな仕組みがあったら、公平感が生まれると思います。

エントリー会場はインテックス大阪。中埠頭かコスモスクエア駅から歩く所にありますが、3万人がここまで往復するのですから、大阪市交通局もいい臨時収入になったのではないでしょうか。



前々日だから空いてるだろうと思っていましたが、なかなか盛況でした。
帰って仕事があったので足早に出口へ向かいましたが、最後に模擬店コーナーがあり、沖縄そばとだるまの串カツを食べました。
仕事場にはギリギリ戻ることになりました。

そして当日。スタート位置へは大阪城公園から歩くことになりますが、環状線はランナーでいっぱい。ホームもランニング姿の人で溢れかえっています。異様な光景です。



エントリーは終わっているのでスムーズにスタート位置へ行くことが出来ました。



号砲がなってから大渋滞の中を歩いて15分、ようやくスタート位置を通り過ぎました。
さすが3万人。10㎞付近まで人混みが続き、のびのびとは走れません。
街中ですし、初めての大会なので沿道は寂しいだろうと思っていましたが、どこも人だかりで、熱心に応援してくれます。
本当にありがたいです。元気が出ます。

26㎞地点で初めての給食に辿り着きましたが、dollのバナナが美味しくて美味しくて、丸々3本食べました。
福知山でも篠山でも、私が走る頃にはバナナが無くなっていることが多いので、嬉しさも一入です。
結局ゴールまでに合計8本食べることになりました。

後半は雨に打たれ、寒かったですが、歩いたり止まったりしながら何とかゴールしました。
6時間30分、ネットで6時間15分。甘い制限時間に助けられました。

帰りは中埠頭からニュートラムに乗りましたが、ホームに入るのに20分ほど並んでの乗車になりました。
コスモスクエア駅は人が多すぎて、入線に抑止が掛かっていたようです。

やはり体重が重く、散々な結果でしたが、総じて楽しい大会でした。
ボランティアの方に、心から感謝いたします。



長野 急行「きたぐに」

2011-11-08 | 日記
長野へ行ってきました。冬季以外に行くことは滅多にありません。

集合は10時に軽井沢。前日に東京入りし、一泊して向かうつもりでした。
しかし、大阪での仕事が終わらず、朝一番の「のぞみ」で東京へ行き、長野新幹線に乗ることで決めかけていました。
夜行の急行「ちくま」が今でも走っていれば間違いなくそれにしたのにと思いながら時刻検索をしていると、思っていもいない列車が表示されました。急行「きたぐに」です。
急行「きたぐに」に乗って直江津まで行き、そこから信越線を南下すれば10時に軽井沢に着くことがわかりました。
直江津から普通列車での移動はしんどいかもしれませんが、583系に乗車する数少ないチャンスです。
しかし、この時点で発車時間が迫っていましたので、とりあえず車を駅に向けて走らせ、間に合えば乗ることにしました。

新大阪駅のパーキングに車を止め、みどりの窓口で発券します。
「北陸線経由、直江津から長野を通って名古屋までの乗車券と直江津までの急行券」
さほど難しい券を頼んだつもりはありませんが、窓口の人が新人なのか、なかなか発券できません。じわりじわりと発車時間が迫ってきます。「北陸線、直江津、信越線、長野、篠ノ井線、篠ノ井、中央線、名古屋!」と言うとやっと出てきました。
少々駆け足で改札を通り、売店でウイスキー二本とイカフライ、たばこを2箱買って電子マネーで決済し、ホームに降りると到着1分前でした。と、思ったら私が発車時刻と思いこんでいたのは大阪駅のもので、実際には5分ほど余裕がありました。



5号車が喫煙車なので、4号車の座席車に乗車します。ここで食事をして、583系の椅子を満喫してから寝台に移る計画です。新大阪発車の時点で1ボックスに1~2名程度の乗車率でした。どうせしばらくしたら寝台に行くつもりだったので、特に気にせず座席に座ります。
京都で各ボックス2名程度の乗車となりました。近郊区間を乗車するサラリーマンや登山客、USJのお土産を抱えた若者と、顔触れは様々です。
あらためて車内を見ると、昼夜兼行車両の工夫が随所に見られます。限界ギリギリまで広げられた屋根、座席に取り付けられた灰皿と、それに干渉しないように欠き取られたデザインの収納式テーブル、テクニカルに可動する網棚など、開発の苦労と斬新なアイデアの集合体にただただ感服するばかりです。




5号車デッキで煙草を吸いに出ましたが、こうして車内で煙草が吸える在来線の列車は少なくなりました。
ここで残念なことに気付きます。売店でたばこを2箱買ったつもりが、入っていなかったのです。確かに注文したのですが、慌てていたのと、電子マネーで決済したので、注文が漏れていることに気付かなかったのです。レシートを見ても、確かに煙草はありませんでした。せっかく喫煙車に乗ったのに切らしてしまうとは、とても残念です。

2本目のウイスキーを飲みほしたあたりでウトウトとしてきて、少し眠ってしまいました。起きるとちょうど、車内の電気が暗くなりました。敦賀のデッドセクションです。681系以降、デッドセクションでも室内灯が消えなくなったので、これを体感するのも新鮮でした。そこから寝ては覚め、覚めてはうつつを繰り返していると、いつの間にか金沢に到着となりました。すっかり寝台車に行くタイミングを逃してしまいました。

金沢では40分ほど停まるので、ホームに出て各車両を見て回ります。
グリーン車は10名ほどの乗車でした。寝台車の中は通っていないので、どれほど乗っているのかわかりません。
荷物置き場、スキー板置き場が、シュプール号で活躍していた頃を物語っています。



時間は既に4時前。あと2時間で直江津に着くこともあり、寝台車に行くことは諦めました。
富山で始発のサンダーバードが見られると思っていましたが、まだ入線前でした。
記憶が正しければ、私が乗務していた頃より20分ほど早く、富山を発車しているように思います。

ここからはぐっすり休んで、直江津到着前の車内放送でようやく起きました。
最後に編成を回ろうと思っていましたが、荷造りしている間に直江津に着いてしまいました。

直江津に到着すると、たくさんの人が下車し、走って次の列車に向かっていました。
これは長野まで座れないかもしれないと思って私も走りましたが、大多数の人は北越急行の越後湯沢行快速に吸い込まれていき、私が乗る長野行にはほとんど乗り換えがありませんでした。昔は「きたぐに」で長岡まで行き、上越新幹線に乗るのが北陸路から東京への始発ルートでしたが、今は北越急行経由になっているようです。


まさか急行「はまなす」から1ヶ月で急行「きたぐに」に乗れるとは

直江津からは115系に揺られて、およそ100分の旅です。
妙高高原へスキーの仕事で行く際にも、よく「きたぐに」とこの信越線の115系を利用しました。
当時は「シュプール妙高志賀」もありましたので、大阪での時間の余裕次第でチョイスしていました。
そのことを思い出しながらの乗車です。

北陸新幹線の高架がほとんど完成していて、時代の移りゆく速さを痛感します。
開通したら、この信越線はどうなってしまうのか、あまり考えたくありません。

関山あたりから、母なる山・妙高山がはっきり見えてきます。
妙高高原でのインストラクターの仕事は辛い思い出ばかりですが、朝も夕も、この妙高山が見守ってくれていました。
毎年当たり前のように訪れていますが、雪を頂いていない妙高山を見るのは、とても久しぶりです。



思えば、115系にこれだけ長時間乗ることも、今後あまりないのかもしれません。
乗るまではこの100分がつらいだろうと思っていましたが、あっという間に長野に着きました。

長野に着くと必ず食べるのが駅蕎麦です。
山菜蕎麦か、きのこ蕎麦を食べます。今日はきのこにしました。
このつゆは少し甘めで酸味があるのですが、これに信州名物の七味唐辛子を振りかけると、絶妙な辛みが生まれて、とても美味しくなります。特に冬場、寒いホームで食べる長野の駅蕎麦は、長旅の疲れを癒し、体を芯から温めてくれてる活力源です。



ここからしなの鉄道に乗れば9時半ごろに軽井沢駅に到着しますが、昨夜仕事から直で「きたぐに」に乗車したので、銭湯に行くことにしました。
乗務員時代は善光寺近くの「アルプス温泉」に行くのが所定でしたが、14時から営業ということで無理でした。
駅前にスーパー銭湯ができたという話を思い出して行ってみると、2か月前に閉店していました。残念。
結局、タクシーに乗って1000円程度の「うるおい館」というところに行きました。
川沿いの露天風呂があるのですが、素晴らしい紅葉でした。およそ8時間座りっぱなしの疲れを一気に吹き飛ばしてくれました。

長野に戻り、新幹線まで少し時間があったので駅周辺を散策します。
ガラリと変わった中に変わらないのが、駅ビル「MIDORI」です。
スキーの帰り、このビルの中の食堂でご飯を食べて「しなの」の発車を待っていました。



新幹線に乗ろうとすると、在来線ホームのLEDに「北アルプスいろどり」なる臨時快速の表示を見つけました。
気になって入場券を買い、在来線ホームに行くと、485系「彩(いろどり)」が停まっていました。
全車グリーン車で、ラウンジカーがあり、個室があり、風変わりな列車です。
個室の感じがユーロライナーを彷彿させます。この列車は南小谷行きで、家族連れで3割ほど埋まっていました。
南小谷で降りたらどうするのでしょうか。
珍しがっているところに、これまた臨時快速「十日町そばまつり」号が入ってきました。
ハイブリッド気動車・HB-E300系です。形式もよくわかりません。
2両編成なのに車内販売が乗っています。そば祭りに行くだけでなく、この列車に乗ることも目的なのでしょうね。



どちらも初めて見る車両で、新鮮でした。
このような鉄道に乗ることが楽しい列車、乗ることが目的の列車が増えてくれると嬉しいです。

感心しきっているうちに新幹線発車の時間となり、「あさま」に乗って軽井沢へ向かいました。

「乗り鉄」からすっかり離れていた私が、「はまなす」に続いて「きたぐに」にも乗ることができ、その他にも珍しい車両を見られて、ゆっくりとローカル列車を満喫することも出来て、本当に夢心地な、長野への旅でした。