天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

京急 1500形

2011-09-29 | 車両【私鉄】
川崎にある巨大商業施設のオープニングに携わった際、数ヶ月ですが川崎に住んでいました。
レンタカーも借りていましたが、都内への移動は京急を好んで利用していました。
まだ京急蒲田駅が高架になる前で、20分に1本は京急川崎駅で快特の増結・解放が繰り返されており、アクロバティックな光景は長い時間ホームに居ても全く飽きないものでした。そこからすっかり京急の魅力に取り付かれました。

さて、模型は欲しいものを全部買えるわけでもないので、私は国鉄型に絞って、後は乗務経験のあるJR車両を買うことにしていました。持っていた私鉄車両はバザーやオークションで整理し、コレクションを制限していた時期もありました。
しかし、模型店でマイクロエースの京急2100形が、それも最後のひと箱が売られているのを見つけて、悩んだ挙句にとうとう誘惑に負けて買ってしまい、そこからは「京急だけ」という例外を設けて抑えていたのですが、とうとう「京急と京急線に乗り入れる車両」にまで広がり、いつの間にか京阪にまで手を出すようになって、今では全てが崩れました。



マイクロエースの京急1500形は大変良く出来た製品で、そのままでも十分楽しめるものだと思います。
1000形もこのクオリティで出していただきたかったと強く思います。



京急といえば最初に書きましたようにアクロバティックな運用も魅力のひとつです。
1500系も様々な系列と併結しますので、前後の先頭車カプラーをTOMIXの密連カプラーに交換しています。
交換は、ダミーカプラーを外して取り付けるだけで丁度よいと思います。

中間車のカプラーは、付属のKATOカプラーアダプターを台車に取り付けた後にKATOの密連カプラーを取り付けますが、このままでは連結間隔が広くなってしまうので、小加工します。



先ず、密連カプラーのポッチ(ストッパーの部分)を削ります。
その状態で車両に取り付けてみて、どれくらい連結器を短くできるかを測ります(目分量です)。
カプラーとアダプター、共にニッパーで切り詰め、車体に充てがい、適当な長さになったところで瞬間接着剤で固着します。
私はだいたい1mm〜1.5mm位を目安にしています。
もちろん、走らせる線路状況によって長さは変わってきます。私はR280をクリアできるように加工しています。



全てボディマウントの伸縮式カプラーを取り付けることができたら、こんな加工をしなくても狭い連結面を楽しめますが、なかなか費用も掛かりますし、アソビが少ないので脱線が多くなるかもしれません。何よりも、ジャンパ栓が表現されているのがとても気に入っているので、このカプラー交換の方法はいろんな車両に施工しています。

シールは8両編成に「特急・印旛日本医大」を、4両編成に「普通・川崎」を貼りましたが、運転するときは気にせずいろんな形式をくっつけて、12両編成を楽しみたいものです。

489系 はくたか 白山

2011-09-24 | 車両【国鉄・JR】
489系の編成に乗る機会はほとんどありませんでしたが、信越線の碓氷峠が廃止された1997年の冬季に運転された9517M「シュプール妙高志賀」が金沢のH編成で運転された時(朧気な記憶で、間違っているかもしれません)に乗務したことがあります。
スーパー雷鳥のラウンジカーとはまた一味違う「ラウンジ&コンビニエンスカー」を満喫しました。
フリースペースは小さく、お客さんもチラっと見に来て「こんなものか」といって帰っていくような反応でした。



489系は同年3月に開業した北越急行の特急「はくたか」に充当されることになり、臨時列車を中心に運用され、そのうち1本に乗務する機会ができました。臨時ならではの、トンネル内待避線での長時間停車もあり、これまで行ったことがなかった上越線の越後湯沢まで行けるとあって、とても楽しい乗務でした。



金沢のH編成は、「能登」の定期運転終了で大いに脚光を浴び、TOMIXからHG仕様で完全新規として発売されました。
私は「能登」には乗ったことがありませんでしたが、乗務した編成ですし、購入して「はくたか」に仕立てることにしました。
TOMIXの489系は、碓氷峠フィーバーの時に「白山」として発売されていたことがあって、そのセットも持っていますが、今回のHGと比べると当然ながらかなり見劣りがするので、少しでも現行仕様に近づけるよう、こちらの旧製品編成の小改造も併せてすることにしました。



HGの「能登」には、信号煙管取り付けパーツと、ラウンジカーのラジオアンテナ取り付けパーツが付いています。
これを利用して旧製品にもそれぞれ取り付けました。
次にトイレタンクを旧製品にも取り付けます。床下の台枠のような出っ張りを削り、ヤスリで平面にしてゴム系接着剤で取り付けました。
旧製品の電動サボの部分は凹んでいるので、1ミリのプラ角棒を入れ、カサ上げしてシールを貼りました。
シールはジオマトリクス製のもので、国鉄色のHG編成に「はくたか」、白山色の旧製品に「白山」を貼りました。
「はくたか」のヘッドマークはペンギンモデルのものを使用しています。
その他、号車札・種別札も貼りました。



そして、購入してから10年以上放置していた宮沢模型の「EF63&489系パーツセット」を取り付けることにしました。
ペラペラの紙にビッシリ印刷された説明書き。具体的にこの場所に取り付け、なんてことは書いてなくて「実車を参照」や「要工夫」といった文言が並びます。今では「不親切だ」とか言う人もいるかもしれませんが、当時のパーツセットなんて全てこんなものでしたし、また、ユーザーもこんなものだと思っていたので、別に腹も立ちません。時代でしょうね。逆にこの「あっさり」感が心地よかったりします。



解放テコやジャンパ栓受け・エアーホースを取り付けて黒色に塗装。台車に取り付ける乗務員ステップ・速度検知装置と床下に取り付けるATS車上子も同様です。
ボンネット部分に取手を取り付けて、白色に塗装しました。
0.3ミリや0.5ミリのドリルを手に、細かい作業を続けます。長らくこのような作業をしていなかったので、なんだか懐かしかったです。



出来上がった製品同士を並べると、旧製品も少しはHG仕様に近づけたかと満足しています。
金属パーツの取り付けは、やり始めるまでは腰が重いですが、いざ作業を始めると夢中になってしまいます。いけません。
まだEF63パーツはそのままになっているので、これもいつか取り付けたいと思いますが、また10年掛かるのかもしれません。



偉そうに書きましたが、サロは1000番台ベースのデタラメのままです。

南海1000系

2011-09-17 | 車両【私鉄】
小学校に入りたての頃だったと思いますが、和歌山の和歌の浦へ行った社員旅行の帰りに一度だけ「四国号」に乗ったことがあります。
当時バイブルだった「ヤマケイレイルシリーズ 私鉄特急列車」に掲載されていた四国号に乗れるとあって興奮していたのを覚えています。
大市交・阪急・京阪くらいしか乗る機会がない幼少期。どこか古めかしいデザインと塗装でありながら、指定席を有し、ヘッドマークも誇らしげに爆走する1000系にすっかり魅了されました。家に帰ってからも1000系のページを穴が空くほど見ていました。

和歌の浦への社員旅行はその後もありましたが、その時は既に「サザン」が登場していました。
撮り鉄だったろも南海沿線に行くことはほとんどなく、南海1000系を見ることも乗ることも、これが最後となりました。

ちなみに、その後京福電鉄で再開し、乗車しています。

さて、秋に各社から限定の「鉄道コレクション」が発売され、あちこちで盛り上がっているようですが、
何箱も買わないと編成にならなかったり、そもそも編成にならなかったり、朝早くから並ばないと買えないなど、苦労やお金の割に合わないかな、などと思い、今までこの手のものは買ったことがありませんでした。

しかし、今回は南海1000系。
いつかマイクロエースから出るだろうと思いながらずっと「待ち人」でいたことと、ご丁寧にフル編成化のための屋根パーツが付いていること、ロスが先頭車2両で収まることなどから、思い切って購入することにしました。

朝、駅の始業から発売開始ということで、4時50分に南海なんば駅に行きましたが、行列どころか誰も居ない状態で、あっさりと4箱買うことができました。売り手としてはプレミア感を出すために発売個数を絞ることもあるのでしょうが、私のような模型ライトユーザーには有り難いことです。



パッケージのデザインや、車両紹介の文面も素敵で、大変満足しました。
説明書通りに編成を組み、屋根を交換してパーツを付け、ブックケースに収納しました。
車両番号のシールを一箇所貼ってみたのですが、やはりシールであることがバレバレで、どこかにインレタがないか探していたところ、大阪市内の模型屋さんが後日発売するようなので、それを待つことにしました。しかも、床下パーツも発売してくれるそうです。これも有り難いことです。



まだ走行化もしていませんが、今までコレクションになかった南海、そしてこの色が手元にあるということがとても嬉しいです。

そして、さらに嬉しいニュースが。
阪神は5311系、京阪は2000系を発売するとのことです。
どちらも2箱買えばそのまま編成になります。
鉄道コレクションも侮ることができませんね。

581系 485系 シュプール妙高志賀 

2011-09-05 | 車両【国鉄・JR】
このところ仕事が多く、土木作業はおろかカプラー交換すら出来ていない日々が続いていますが、
寝付けないので少しだけ作業しようと久々にブックケースを開けました。

まずはトミックスの「583系きたぐに旧塗装セット」
これを、90年代に走っていた「シュプール妙高志賀」に仕立てます。



私が初めてシュプール号に乗ったのは93年の3月、それが縁で、4月から乗務員をすることになります。
とにかくシュプール号が大好きで、冬期の乗務はほとんどシュプール号でした。
また、97年からは妙高高原で仕事をするようになり、その往復にもシュプール号をよく利用しました。
とにかくいろんな思い出が詰まった列車です。

シュプール号の中でも好きだったのが、581系と485系を併結した「妙高志賀」の9503M・9504Mでした。
581系の「開かずの貫通扉」が遂に開き、まさかの485系との連結。堂々たる14両編成は、シュプール号黄金期の象徴だったと思います。



94年の運転は、同じ14両編成でも、581系8両+485系6両と、581系7両+485系7両の2編成が交互に運転されていました。
前者はサロを抜いたオールモノクラス・10M4Tの強力編成、後者は共にサロが入り、581系のサロはロビーカーでした。
週末運転の9501Mには、581系10両単独の編成がよく用いられました。

「583系きたぐに旧塗装セット」は10両編成セットで、これに485系をプラスして、いろんな編成を楽しみたいと思います。
実車はリネン室の窓が埋まっていますが、塗装だけで雰囲気は十分だと思います。
シールを貼るときに注意したのは号車札で、シュプール号は姫路方が1号車ですが、編成自体は「雷鳥」「きたぐに」とは逆になります。これは、通常は向日町を出て北方貨物線を通り大阪駅に入りますが、シュプール号は向日町を出てそのまま姫路へ行くためです。



シール貼りとパーツ取り付けで時間となりました。
485系は次の機会に作業したいと思います。