goo blog サービス終了のお知らせ 

天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

近鉄 あおぞら号

2013-07-13 | 日記
先日行われた近鉄あおぞら号を使用したツアーに参加しました。

この企画は、この度「あおぞらⅡ」に改造された15204-15104(旧12231-12331)の2輌が、初代「あおぞら号」に模した塗装になった事を記念し、大阪から6両、名古屋から6両の「あおぞらⅡ」を貸切列車として運転、青山町車庫に停車させた復刻塗装の車両と並べ、14両全ての車を終結させて撮影するというものです。

子連れの友人2組と私の5名で、大阪発着を申込みました。
上本町駅に付くとツアー参加のバッジを付けた人が大勢います。募集は350人で、私が申込んだときには30名程度の空きがあるとの事でしたので、ざっと300人が集合していることになります。
家族連れもちらちら見受けられますが、ほとんどが愛好者の中年男性でした。



入線してくると大勢の人が撮影を始めます。間近で「あおぞらⅡ」を見るのは初めてです。
小ぶりのヘッドマークも取り付けられていました。

乗車するのも初めてでしたが、乗ってしまえば「普通のスナックカー」でした。ただし、全車が禁煙車になっています。
6号車の真ん中が割り振られたのですが、申込みが期日ギリギリだった事もあり、その後ろはほとんど空席でした。
近鉄特急に乗ると必ずと言っていいほど「柿の葉寿司」を食べてしまいますが、この日も上本町駅で購入した、季節限定のものを食べました。定番の鯖・鮭と、夏だけの鮎が入っていました。



発車後、すぐに「鶴橋通過」を満喫します。列車は大阪線を下り、大和八木へ向かいます。
急行や特急、回送列車を次々に退避し、のんびりとした足取りです。

大和八木到着前に2つ目の満喫ポイント「八木の短絡線」を走行し、橿原線八木西口方面へ向かいます。
臨時の快速急行が運転された事もあったようですが、この短絡線を営業列車が通過することは極めて稀で、多くの人が撮影していました。



列車は橿原線を南下し、橿原神宮前に到着。暫し停車の後、今度は大和西大寺に向かって北上します。
そして大和西大寺から奈良線に入り、3つ目の満喫ポイント、宮津車庫に入線しました。
宮津車庫に入線とは言っても、昼間は停車車両が無く、ただの「留置線」といった感じです。
行きかう奈良線の列車や京都市営地下鉄車両、学研都市線の車両を見て時間を過ごしました。



宮津車庫を出ると奈良線を南下し、大和西大寺駅を通過して4つ目の満喫ポイント、西大寺検車区に入ります。
こちらは宮津とは違い、多種多様な車両が入出庫を繰り返していたので飽きることはありませんでした。



停車中に車内を一巡してみます。
車端部に車椅子が2台、設置されていました。「車内の移動にご利用下さい」と書かれていますが、車椅子を必要とされる方は乗車の際にすでに持ち込んでいると思いますので、どのようなシーンで活用されるのか、もうひとつ浮かびません。
湯沸かし器を備えたシンクと、簡単な調理が出来そうな設備もありました。



ここで配られたお弁当をいただくことにしました。
このツアーの為に作られた包み紙がプレミア感を出していますが、中身はそれはまあ残念な内容の幕の内でした。
お弁当と一緒に、復刻塗装の「あおぞらⅡ」が映ったカードの様なものと、お水、冷却材も配られました。
青山町車庫には日除けが無く、熱中症防止のためなのだそうです。



続いてのお楽しみは、北側からアプローチする八木の短絡線です。
こちらは、本数が減ったとはいえ京伊特急が毎日走行する路線ですが、やはりこういった所を走行する時は楽しいものです。



あちこち寄り道をして、ようやく青山町に到着しました。
到着前に車庫に停まる「復刻塗装」の車両が見え、職員の方が歓迎を示す横断幕を持って手を振っていました。
こういったもてなしは、とても嬉しくなります。



青山町駅の改札を出たところで集合し、列を成して車庫に向かいます。徒歩15分くらいでしょうか。
車庫に向かっている途中、名古屋からの列車も到着しました。こちらには18400系が連結されています。
会場にはグッズ売り場が設けられていました。冷たい飲料でも売っていれば良かったのですが、ありませんでした。
もし販売していたら、それはたくさん売れたでしょうに。



名古屋からのツアー客も集合し、18400系を切り離して入換をして、いよいよ撮影会のスタートです。
取り付けたバッジで3つのグループに色分けされ、それぞれ20分間の持ち時間が与えられました。
その間は線路内に入っての撮影が許されるというルールです。
私たちは一番最後の時間帯だったのですが、炎天下に小一時間待たされるのはなかなか辛いものがありました。
なんとか木陰を見つけ、とにかく子供たちが熱中症にならないように気を付けていましたが、通過する特急を見たり木陰で虫を見つけて遊んだりと、大人の心配をよそに子供たちは楽しそうでした。



従来の「あおぞらⅡ」は正面・側面とも行先表示窓が撤去され、愛称は車体に標記されていましたが、今回の編成は行先表示窓に愛称表示のパネルが取り付けられていて、印象が変わっています。



撮影はさっさと済まし、子供たちが暑さにバテてきたので先に駅へ帰りました。
撮影会はこの後、入換して編成の順序を変え、さらに続くとの事でしたが、そこまで待つ余裕がありませんでした。

冷房の効いた駅の待合室で帰りの列車を待ちます。喫茶店でもあればと探しましたが、唯一あったお店は定休日。その他にも目ぼしいお店は無く、駅で通過する特急を眺める事にしました。
撮影会はまだまだ行われていますが、やはり暑さに耐えかねた人たちが次々と帰ってきました。
大阪組・名古屋組と併せて600名くらいはいるでしょうから、青山町駅は大変な賑わいになっていました。

私は「撮り鉄」ではありませんし、近鉄特急を撮影する機会もそうそう無いので、駅の端でずっと撮影をしていましたが、他の参加者の方は「あおぞらⅡ」以外にはあまり興味が無いのか、それともこれまでに十分撮影しているからなのか、あまりカメラを構える人はいませんでした。
踏切がなり、ファインダーを覗くと黄色い車体が見えてきたので「伊勢志摩ライナーかな」と思って構えていると、だんだん近づいてくる車両は「楽」でした。この瞬間、青山町はドッと湧き上がり、シャッターチャンスを逃した人たちの悲鳴にも似た落胆の叫びが駅を包みました。



やがて名古屋行きの編成が入線して発車し、直後に大阪行きの編成も入線して発車となりました。
帰路は寄り道をせず、途中駅での退避はあるものの、割とスムーズに上本町まで帰ってきました。

近鉄の団体列車で様々な路線を巡り、撮影会まで付いた今回の企画。欲を言えば宮津車庫や西大寺検車区での停車時間と撮影会の時間をもう少し短くしてくれれば良かったかとは思いますが、大いに楽しめた一日でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿