sptakaのブツブツDiary

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12月20日(木)松田優作の話

2007-12-20 11:02:50 | ブツブツ日記
12月20日(木)松田優作の話
 相当なねくら野郎だったくらいのことは想像がつく。劇団出身だから、演技についてもぶつぶつとうるさい。松田美由紀と二度目の結婚をして、自宅に役者仲間を招いて酒を飲んでいるときの話だ。「ん~、そういう演技についてはどう思うんだよ」「そうじゃなくてよお、お前自身がその役に対しての思い入れの程度を聞いているんだよ」と、ぼそぼそと、理屈っぽい暗い話が延々と続く。室内はシーンとして、左翼系学生がテロの密談をしているような具合だ。
 美由紀が日本酒の熱燗のお代りをテーブルに運んでくる。そのとっくりをテーブルにおく、コトンという音でさえも、ちょっとうるさいと、亭主にギロッと睨まれる。ほとんど音がしないように、細心の注意をしながら、静かに運ぶ。もし皿でも落として割って、騒音を立てようものなら、ビンタが飛んでくるのも目に見えている。そして美由紀は言っていた。「あんな会合だか、打ち合わせての、何が楽しかったんだろう?」
 そういうごちゃごちゃねちっこい話し合いというのは、今企業の中でも全くなくなった。ごちゃごちゃは、面倒だ。適当にやってもなんとかなる。わかるだろう?言っていることくらいは。いや、全然分からない。
 たとえば嫁と姑の問題は、時代がいくら進んでも永遠のトラブルになっている。改善のヒントは?と会社の若いものが言う。嫁が姑にプレゼント攻勢をするとかさあ。???全然違うのだ。いい女を口説くときのテクニックとして、プレゼント攻勢は明らかにある。しかしそれが結婚して、しかし大トラブルになった時に、「プレゼントで仲直りすれば」といっても、信じる大人は全くいない。方法と手順が全く違うのだ。ところが今世間では、こういう方法が最善の方法じゃないのかと言い出すものがいる。
 そうですか、ならば検証してみましょう。世間の多くの家族間の殺人放火も含めた事件は、双方がこのくらいの方法しか思いつかなくて、しかし自分の感情には忠実で、だからトラブルは解決できなくて、最悪の事態を招いている。
 じゃねえんだよ。差し迫った事態に、ブツブツ長時間酒を飲んでも飲まなくても、相手に言い聞かせる、もしくは相手の言い分を理解しようとする(話し合う)それしか改善しないわけだ。同じようにその途中で携帯電話が鳴ろうものなら、うるさいと、そんな電話を壊してしまう者も、また世間には全くいない。
 じっくりした話のやり取りができない。話が聞けないし、理解できない。日本人は不真面目になっていると同時に、ゆとりになっている。

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2 コメント

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そういえば (iris)
2007-12-21 18:38:15
20年くらい前、恵比寿駅前の焼き鳥屋で深夜、松田優作と桃井かおりが二人で飲んでいるところに居合わせましたね!!
オーラ出まくりで近づけない雰囲気だったような・・・。
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Unknown (sptaka)
2007-12-22 17:00:05
30年前と言ったほうが近いような?
返信する

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