バブルの頃は1兆、2兆円など「はした金」だと感じていたね。何しろ国家予算が今は100兆円。100万円小遣いがあれば、1兆円(1万円)などは、どうなってもいい。超インフレ感覚でしたね。政府はそう思っているよ。ところが民間感覚となると真逆でね。
20年前に慎太郎が都知事になったときに、3兆円の大盤振る舞いとコケにしたのは、本州四国の3本の橋でしたね。あれは1本1兆円。そのくらいの予算があると何ができるのかと思って、しまなみ海道を散歩したことがあったが、なるほど尾道~今治の壮大なものだ。1兆円とは使い勝手が相当あるぞ。これが「はした金」感覚だったとは、物凄い金持ちと勘違いしたよ。
だろうねえ。あんなものは一生かけても償却返済すらできない。維持することも相当な赤字なんです。1兆円の建設費があったものを償却するには、年間売り上げが同額の1兆円くらいあって、初めて20年後に償却できるというのが、世間相場らしくてね。ところが売り上げは200億円程度しかないんだよ。川崎~木更津の海ほたるトンネルにしても、規模も売り上げも同程度。
ええ、1万円の借金返済に、年間200円しか給料がなくて、どうやって元に戻るの。せめてそれは銀座のクラブのように、お爺さんのパトロンか、国家というパトロンの出資だとタダでもらったとして、200億円で、人件費、修理、その他で維持できるかといっても、多分無理だね。10分の1、1000億円くらい売り上げないと。銀座も、せめて5千万円の物件に、500万の総売り上げでさえ、しょぼい。
個人タクシーと同じでね、500万円のクラウン買って、年間500万円の売り上げがあると、6年とか10年でようやく償却(返済)できて、自分の給料も出る。世間相場ってこんなもんで。つまり日本中のJRがすべて赤字ってのもこの実情であって、東海道新幹線の黒字というのも、話にどこかウソがあって、あの建設費は償却されていないと思うけどね。
関空も成田も何もかの1兆5千億円くらいの物件だと思ったが、あれもパトロンの国家予算でタダでもらって、どうにか運営。
ということで、リニアの7兆円も、北海道新幹線の2兆円も、もらいっぱなしはもちろん、維持費すら出ません。これが国家の無駄遣いで永遠に日本経済の負のスパイラル。ホンダやトヨタがアメリカに工場建設して、そこで作った車を世界中に売って~~、なんて話でも建設費はせいぜい500億円程度なものですよ。本来はその程度のおカネで相当なことができるのに、国家政府は他人の税金集めで乱費が仕事ですから。
アタシが知っているのは、東京ドームが25年前くらいに500億円だかで建設されたけれど、これだけは6年足らずで返済償却できたよね。あの立地で4万人が毎日入る。都心にあったからこそで、他の野球場でさえ、すべてダメ。大規模建設ってのは、この程度の無駄覚悟。ハムのエスコンだった、すでに返済しないの前提でしょ。しかも維持費の金食い虫。
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