尾瀬の長蔵小屋は今でも小屋の廃棄物を尾瀬沼に捨てているらしい。しかも過去にはドラム缶も捨てていて、環境庁も談合してそれを隠していたなど、まあありえるだろうなあ。腐っている。長蔵小屋の先代は立派な自然保護だったが、今は三代目になるのか、腐ったチンピラである。
尾瀬というところは、自然保護しようがしまいが、うんかのごとくに客が押し寄せて、寝ていても儲かってしょうがない観光地になっている。北玄関の福島の桧枝岐は人口が600人しかしない寒村なのだが、周辺のすべての村は先の町村合併をしたのだが、それに囲まれた陸の孤島の桧枝岐だけは、合併すると損すると、無視して依然として桧枝岐。何もこの村が悪いというわけじゃないのだが、観光地という小判が近くにあると、村もここまで傲慢になる。長蔵小屋もどうせ同じだ。
尾瀬は東京電力が所有する国立公園という珍しい場所で、あそこは昭和の始めか大正に、ダムにする計画があった。だから東京電力が土地を持っている。ところが何かの事情でそれを取りやめたことが、今の観光地になる。
例えば3月4月の尾瀬というのは、普通は積雪3mを越え、だれもいなくて静かなところなのだが、実はスノーモービルの馬鹿連中が、南玄関の戸倉のほうから鳩待峠を越えて侵入して、雪原を暴走族みたいにして走っているわけだ。犯人は、鳩待峠からつなぎ橋くらいまで降りてきて、そこにモービルを隠して翌週にまた来る。そして除雪され停めてある車で帰っていく。ところが、つなぎ橋というところは、東京電力のゲートの中にあって、普通はそこまで徒歩で3時間くらい歩かないと到達できない。どうしてスノーモービルの中年暴走族がゲートの中まで侵入できるのかといえば、犯人は、東京電力か、地元の群馬片品村の関係者か、あるいはゲートの鍵などは、合鍵を作って闇で流通させているといわれる、その関係者の友人連中なのである。
しかもいつも不思議なのは、2月に除雪などはすべて終わっているのに、5月連休までゲートをしめているのは、どうしてか? もしかして、除雪業者も村も電力も談合して、かってに除雪して、仲間のモービルだけを入りやすくしているんじゃないのかとまで、勘ぐる。
地元からして、ここまで腐りきっていれば、長蔵小屋が今でも尾瀬の中に不法投棄していたとしても、おかしくない。地元というのは、そこまで間抜けであって、どんな自然であっても、ネコに小判で、重要性が理解できないわけなんだなあ。日光との国立公園合併話は、尾瀬だったか他だったか、それも儲かっているところが突っ張りあって、全然妥協しないわけでしょう。当たり前の自然保護をいうのは、いつも都会の人であって、田舎地元は、金さえ儲かれば、尾瀬の魂などは平気で切り売りするという、愚か者なんですよ。チャンスがあれば、世界遺産と騒ぐのも田舎で、きっかけに客を誘致すると、こいつらに保護の頭なんて皆無なんですね。