俳優・高橋克明さん「心筋梗塞」で逝去 前兆となる“3つの初期症状”を医師が解説
8/29(木) 11:17配信
Medical DOC
俳優・高橋克明さん「心筋梗塞」で逝去 前兆となる“3つの初期症状”を医師が解説
俳優の高橋克明さん(59)が、「心筋梗塞」のため8月19日に逝去していたことを所属劇団が発表しました。
【イラスト解説】「心筋梗塞」を予防する可能性の高い“食べ物”
心筋梗塞は、心筋への血流が遮断されることで心筋が壊死する危険な病気です。この記事では、心筋梗塞の前兆となる初期症状や原因、セルフチェック法、予防法、何科へ受診すべきかなどを医師の豊島先生が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はMedical DOCにて【「心筋梗塞の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
「心筋梗塞」とは?
心筋梗塞は、心筋への血流が遮断されることで心筋が壊死する危険な病気です。通常、心臓に栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管にプラークがたまり、それが破裂して血栓が形成されることで血流が途絶します。
症状は何の前兆もなく突然起こることもありますが、心筋梗塞になる前に前兆となる症状が出現することがあります。今回は心筋梗塞の前兆や原因・予防法について解説します。
心筋梗塞の前兆となる初期症状
「階段を登ると胸が締め付けられる」
階段を登ると胸が締め付けられる場合、労作性狭心症かもしれません。労作性狭心症は、階段の上り下りや日常生活動作によって引き起こされる胸痛です。運動をすると心臓が必要とする酸素の量が増えます。
しかし、心臓に栄養を送る冠動脈が狭窄していると、その需要に応えられず、胸痛が起きます。運動をすると痛みが生じ、休息すると痛みが和らぐのが特徴です。
初めは激しい運動をした時だけ症状が出ますが、病気が進行すると歩行など負荷の少ない日常生活動作で症状が出てしまうようになります。労作性狭心症は心筋梗塞の前兆です。このような症状がある場合は循環器内科を受診し、心電図などの精密検査を受けましょう。
「朝方の胸痛」
朝方の胸痛は冠攣縮性狭心症かもしれません。冠攣縮性狭心症は、冠動脈が一時的に痙攣し、心筋への血流が急激に減少することで発生します。この症状は特に早朝や安静時に起こりやすいです。
早朝に多い理由として、夜間安静時に副交感神経が亢進し、アセチルコリンが分泌されることが関係していると考えられています。
この病気の原因は完全には解明されていませんが、喫煙、ストレス、寒冷などが誘因となることが知られています。このような症状がある場合は循環器内科を受診し精密検査を受けましょう。
「肩や顎・奥歯の痛み」
肩や顎・奥歯に痛みが生じている時、それは心筋梗塞・狭心症の放散痛かもしれません。心臓の近くには肩や顎・奥歯につながる神経が集まっているため、心臓の血流が低下して痛みを感じると、肩や顎・奥歯の神経にも刺激が伝わり、放散痛が出現すると考えられています。
心臓は左寄りにありますが、肩や顎の痛みは左側だけでなく右側でも起きることがあります。
動かしても痛くない肩こりや虫歯がないのに奥歯や顎が痛むようなときは心筋梗塞や狭心症の放散痛かもしれません。気になる症状があるときは、まずかかりつけの内科を受診し相談してみましょう。
8/29(木) 11:17配信
Medical DOC
俳優・高橋克明さん「心筋梗塞」で逝去 前兆となる“3つの初期症状”を医師が解説
俳優の高橋克明さん(59)が、「心筋梗塞」のため8月19日に逝去していたことを所属劇団が発表しました。
【イラスト解説】「心筋梗塞」を予防する可能性の高い“食べ物”
心筋梗塞は、心筋への血流が遮断されることで心筋が壊死する危険な病気です。この記事では、心筋梗塞の前兆となる初期症状や原因、セルフチェック法、予防法、何科へ受診すべきかなどを医師の豊島先生が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はMedical DOCにて【「心筋梗塞の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
「心筋梗塞」とは?
心筋梗塞は、心筋への血流が遮断されることで心筋が壊死する危険な病気です。通常、心臓に栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管にプラークがたまり、それが破裂して血栓が形成されることで血流が途絶します。
症状は何の前兆もなく突然起こることもありますが、心筋梗塞になる前に前兆となる症状が出現することがあります。今回は心筋梗塞の前兆や原因・予防法について解説します。
心筋梗塞の前兆となる初期症状
「階段を登ると胸が締め付けられる」
階段を登ると胸が締め付けられる場合、労作性狭心症かもしれません。労作性狭心症は、階段の上り下りや日常生活動作によって引き起こされる胸痛です。運動をすると心臓が必要とする酸素の量が増えます。
しかし、心臓に栄養を送る冠動脈が狭窄していると、その需要に応えられず、胸痛が起きます。運動をすると痛みが生じ、休息すると痛みが和らぐのが特徴です。
初めは激しい運動をした時だけ症状が出ますが、病気が進行すると歩行など負荷の少ない日常生活動作で症状が出てしまうようになります。労作性狭心症は心筋梗塞の前兆です。このような症状がある場合は循環器内科を受診し、心電図などの精密検査を受けましょう。
「朝方の胸痛」
朝方の胸痛は冠攣縮性狭心症かもしれません。冠攣縮性狭心症は、冠動脈が一時的に痙攣し、心筋への血流が急激に減少することで発生します。この症状は特に早朝や安静時に起こりやすいです。
早朝に多い理由として、夜間安静時に副交感神経が亢進し、アセチルコリンが分泌されることが関係していると考えられています。
この病気の原因は完全には解明されていませんが、喫煙、ストレス、寒冷などが誘因となることが知られています。このような症状がある場合は循環器内科を受診し精密検査を受けましょう。
「肩や顎・奥歯の痛み」
肩や顎・奥歯に痛みが生じている時、それは心筋梗塞・狭心症の放散痛かもしれません。心臓の近くには肩や顎・奥歯につながる神経が集まっているため、心臓の血流が低下して痛みを感じると、肩や顎・奥歯の神経にも刺激が伝わり、放散痛が出現すると考えられています。
心臓は左寄りにありますが、肩や顎の痛みは左側だけでなく右側でも起きることがあります。
動かしても痛くない肩こりや虫歯がないのに奥歯や顎が痛むようなときは心筋梗塞や狭心症の放散痛かもしれません。気になる症状があるときは、まずかかりつけの内科を受診し相談してみましょう。
心筋梗塞の主な原因
「冠動脈の動脈硬化」
冠動脈の動脈硬化とは、冠動脈の内側にコレステロールがたまり、血管の中が狭くなる状態で、心筋梗塞の最も一般的な原因です。コレステロールの塊であるプラークが破裂すると血栓が形成され、心臓に栄養を送る冠動脈にこの血栓が詰まると心筋梗塞を起こします。
冠動脈の動脈硬化の主な原因は生活習慣です。生活習慣が原因となって発症する高血圧や糖尿病、脂質異常症も動脈硬化を引き起こす原因となります。
「高血圧」
高血圧は心筋梗塞のリスク要因です。血圧が長期間にわたって高い状態が続くと、血管壁にダメージを与え、動脈硬化を促進します。また、高血圧があると、心臓がより強く働かなければならないため、心臓の負担を増大させ、心筋が厚くなります。
心筋が分厚くなると心臓の血液を貯めておく部屋が小さくなり、一回の拍動で押し出せる血液量が減ってしまう可能性があります。
「糖尿病」
糖尿病は、特に血糖コントロールが不十分な状態が続いた場合に、心筋梗塞のリスクを増加させます。高血糖は血管を傷つけ、動脈内のプラーク形成を加速させる可能性があります。
また、糖尿病は心筋梗塞の他のリスク因子、例えば高血圧や脂質異常症と併発することがあります。
内臓脂肪型肥満に高血圧・空腹時高血糖・脂質異常症などが組み合わさることをメタボリックシンドローム(通称:メタボ)と呼び、メタボになると心筋梗塞や脳卒中になりやすくなるため注意が必要です。
「喫煙」
喫煙は心筋梗塞のリスクを増加させる要素になります。タバコの煙に含まれる化学物質は、血管を収縮させ、血液を粘着性にし、冠動脈のプラーク形成を促進します。さらに、喫煙は血圧を一時的に上昇させるため、高血圧を悪化させることがあります。
「ストレス」
精神的・身体的ストレスは心筋梗塞の発症に影響を与える要因の一つです。
生活習慣病が主な原因とされる心筋梗塞や脳梗塞ですが、ストレスやうつ病との関連も指摘されており、特にA型性格(まじめでテキパキと仕事をこなすタイプ)の人に心筋梗塞が多いという報告があります。
また、イスラエルでの研究では、警報やミサイル攻撃によるストレスが心筋梗塞発症数の増加と関連していました。ストレスが高まると、体はストレスホルモンを放出し、これが心拍数や血圧の上昇につながることが原因ではないかと考えられています。
「冠動脈の動脈硬化」
冠動脈の動脈硬化とは、冠動脈の内側にコレステロールがたまり、血管の中が狭くなる状態で、心筋梗塞の最も一般的な原因です。コレステロールの塊であるプラークが破裂すると血栓が形成され、心臓に栄養を送る冠動脈にこの血栓が詰まると心筋梗塞を起こします。
冠動脈の動脈硬化の主な原因は生活習慣です。生活習慣が原因となって発症する高血圧や糖尿病、脂質異常症も動脈硬化を引き起こす原因となります。
「高血圧」
高血圧は心筋梗塞のリスク要因です。血圧が長期間にわたって高い状態が続くと、血管壁にダメージを与え、動脈硬化を促進します。また、高血圧があると、心臓がより強く働かなければならないため、心臓の負担を増大させ、心筋が厚くなります。
心筋が分厚くなると心臓の血液を貯めておく部屋が小さくなり、一回の拍動で押し出せる血液量が減ってしまう可能性があります。
「糖尿病」
糖尿病は、特に血糖コントロールが不十分な状態が続いた場合に、心筋梗塞のリスクを増加させます。高血糖は血管を傷つけ、動脈内のプラーク形成を加速させる可能性があります。
また、糖尿病は心筋梗塞の他のリスク因子、例えば高血圧や脂質異常症と併発することがあります。
内臓脂肪型肥満に高血圧・空腹時高血糖・脂質異常症などが組み合わさることをメタボリックシンドローム(通称:メタボ)と呼び、メタボになると心筋梗塞や脳卒中になりやすくなるため注意が必要です。
「喫煙」
喫煙は心筋梗塞のリスクを増加させる要素になります。タバコの煙に含まれる化学物質は、血管を収縮させ、血液を粘着性にし、冠動脈のプラーク形成を促進します。さらに、喫煙は血圧を一時的に上昇させるため、高血圧を悪化させることがあります。
「ストレス」
精神的・身体的ストレスは心筋梗塞の発症に影響を与える要因の一つです。
生活習慣病が主な原因とされる心筋梗塞や脳梗塞ですが、ストレスやうつ病との関連も指摘されており、特にA型性格(まじめでテキパキと仕事をこなすタイプ)の人に心筋梗塞が多いという報告があります。
また、イスラエルでの研究では、警報やミサイル攻撃によるストレスが心筋梗塞発症数の増加と関連していました。ストレスが高まると、体はストレスホルモンを放出し、これが心拍数や血圧の上昇につながることが原因ではないかと考えられています。
すぐに病院へ行くべき「心筋梗塞の前兆」
「強い胸痛が続く場合は、循環器内科へ」
強い胸痛が続く場合、それは心筋梗塞の症状の可能性があります。心筋梗塞の胸痛は、圧迫感、締め付け感、または焼けるような感覚として表れることが多く、しばしば中央または左側の胸に発生します。
このような症状が出た場合は、速やかに循環器内科を受診しましょう。心筋梗塞は時間との戦いであり、早急な診断と治療が回復の見込みと患者の生存率を大幅に向上させます。
胸痛がある場合は、決して運転せず、救急車を呼ぶか、直接最寄りの病院の循環器内科か救急外来へ周囲の人に連れて行ってもらいましょう。
受診・予防の目安となる「心筋梗塞」のセルフチェック
・胸痛・胸の締め付け感がある場合
・動くと胸が苦しくなる場合
・肩や顎、奥歯に痛みを繰り返す場合
心筋梗塞の予防法
「バランスの良い食事」
心筋梗塞の予防には、塩分の摂取を控え、動物性脂肪を避けたバランスの良い食事が大切です。塩分は血圧を上昇させるため、6グラム以下に抑えることが推奨されます。動物性脂肪は動脈硬化を促進するため、魚を含むタンパク質源を選ぶと良いでしょう。
また、野菜や海藻を多く含む食事はミネラルを豊富に摂取でき、高血圧を防ぐのに役立ちます。ごはんの大盛りは避け、穀物の過剰な摂取による血糖値の急上昇を防ぐことも重要です。
「適度な運動」
動脈硬化の治療・予防として、早歩きやウォーキング、ジョギング、水泳などの軽い有酸素運動を30分以上、週3~4回程度行うことが推奨されています。日常生活での早足や大股での歩行、階段の利用は、無理なく続けられる有効な運動法です。
エスカレーターやエレベーターの代わりに階段を利用する習慣をつけることで、日々の身体活動量を増やすことができます。
「薬物療法」
既に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの診断を受けている場合、医師の処方に従い適切に薬を服用しましょう。正常な血圧、血糖値、脂質の数値を維持することで動脈硬化を予防し、心筋梗塞発症を防ぐことができます。
「ストレスを避ける」
精神的、身体的ストレスは心筋梗塞のリスクを増大させます。十分な睡眠を取ること、散歩やヨガなど自分に合ったリラックス法を身につけること、休暇を取ることなどによりストレスを軽減できます。
また、ストレスが原因で不健康な生活習慣に走ることがあります。暴飲暴食、喫煙量の増加など、ストレスがかかった時に自分がしてしまう不健康な生活習慣に気付き、修正することが大切です。
「強い胸痛が続く場合は、循環器内科へ」
強い胸痛が続く場合、それは心筋梗塞の症状の可能性があります。心筋梗塞の胸痛は、圧迫感、締め付け感、または焼けるような感覚として表れることが多く、しばしば中央または左側の胸に発生します。
このような症状が出た場合は、速やかに循環器内科を受診しましょう。心筋梗塞は時間との戦いであり、早急な診断と治療が回復の見込みと患者の生存率を大幅に向上させます。
胸痛がある場合は、決して運転せず、救急車を呼ぶか、直接最寄りの病院の循環器内科か救急外来へ周囲の人に連れて行ってもらいましょう。
受診・予防の目安となる「心筋梗塞」のセルフチェック
・胸痛・胸の締め付け感がある場合
・動くと胸が苦しくなる場合
・肩や顎、奥歯に痛みを繰り返す場合
心筋梗塞の予防法
「バランスの良い食事」
心筋梗塞の予防には、塩分の摂取を控え、動物性脂肪を避けたバランスの良い食事が大切です。塩分は血圧を上昇させるため、6グラム以下に抑えることが推奨されます。動物性脂肪は動脈硬化を促進するため、魚を含むタンパク質源を選ぶと良いでしょう。
また、野菜や海藻を多く含む食事はミネラルを豊富に摂取でき、高血圧を防ぐのに役立ちます。ごはんの大盛りは避け、穀物の過剰な摂取による血糖値の急上昇を防ぐことも重要です。
「適度な運動」
動脈硬化の治療・予防として、早歩きやウォーキング、ジョギング、水泳などの軽い有酸素運動を30分以上、週3~4回程度行うことが推奨されています。日常生活での早足や大股での歩行、階段の利用は、無理なく続けられる有効な運動法です。
エスカレーターやエレベーターの代わりに階段を利用する習慣をつけることで、日々の身体活動量を増やすことができます。
「薬物療法」
既に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの診断を受けている場合、医師の処方に従い適切に薬を服用しましょう。正常な血圧、血糖値、脂質の数値を維持することで動脈硬化を予防し、心筋梗塞発症を防ぐことができます。
「ストレスを避ける」
精神的、身体的ストレスは心筋梗塞のリスクを増大させます。十分な睡眠を取ること、散歩やヨガなど自分に合ったリラックス法を身につけること、休暇を取ることなどによりストレスを軽減できます。
また、ストレスが原因で不健康な生活習慣に走ることがあります。暴飲暴食、喫煙量の増加など、ストレスがかかった時に自分がしてしまう不健康な生活習慣に気付き、修正することが大切です。
「心筋梗塞の前兆」についてよくある質問
Q.足に心筋梗塞の前兆となる症状は現れますか?
豊島先生:
通常、心筋梗塞の前兆は胸の痛みや不快感として現れることが多いですが、症状は足にも現れることがあります。足の症状としては、冷感やしびれ、痛み、時には歩行時の足がつるなどの血流不足が示唆される徴候が挙げられます。
これらは心筋梗塞の直接的な前兆というよりは、末梢動脈疾患などの循環器系全体の問題を示唆している可能性が高いです。
しかし、これらが心筋梗塞のリスクを高める状況の一部である可能性があるため、こうした足の症状があれば、循環器内科への受診をおすすめします。
Q.左肩に心筋梗塞の前兆となる症状が現れる原因を教えてください。
豊島先生:
左肩に感じる痛みや不快感は、心筋梗塞の放散痛かもしれません。これは、心臓が刺激を受けると、その痛みが肩や腕にある神経を通じて左肩に放散するために生じます。
症状は肩こりや筋肉痛と誤解されがちですが、他の心筋梗塞の前兆と組み合わさっている場合、特に注意が必要です。
編集部まとめ
心筋梗塞は予告なく突然に命を脅かす病気ですが、前兆や注意すべき生活習慣について知ることで予防や早期発見が可能です。今回ご紹介した前兆を経験したことがある方はより健康的な生活習慣を意識して過ごしましょう。
定期健診でメタボの項目で引っかかったり、心筋梗塞の前兆が何度も再発していたりするような場合は、循環器内科を受診し相談しましょう。
豊島 大貴 先生(医師)
【この記事の監修医師】
豊島 大貴 先生(医師)
昭和大学卒業。関東圏の総合病院で勤務。専門は循環器内科・一般内科。心筋梗塞、狭心症、心不全、弁膜症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの患者さんの診察をしている。
【資格】
日本心エコー図学会 SHD心エコー図認証医
【所属学会】
日本内科学会、日本循環器学会、日本心エコー図学会、日本超音波医学会、日本心血管インターベンション治療学会など
Medical DOC
Q.足に心筋梗塞の前兆となる症状は現れますか?
豊島先生:
通常、心筋梗塞の前兆は胸の痛みや不快感として現れることが多いですが、症状は足にも現れることがあります。足の症状としては、冷感やしびれ、痛み、時には歩行時の足がつるなどの血流不足が示唆される徴候が挙げられます。
これらは心筋梗塞の直接的な前兆というよりは、末梢動脈疾患などの循環器系全体の問題を示唆している可能性が高いです。
しかし、これらが心筋梗塞のリスクを高める状況の一部である可能性があるため、こうした足の症状があれば、循環器内科への受診をおすすめします。
Q.左肩に心筋梗塞の前兆となる症状が現れる原因を教えてください。
豊島先生:
左肩に感じる痛みや不快感は、心筋梗塞の放散痛かもしれません。これは、心臓が刺激を受けると、その痛みが肩や腕にある神経を通じて左肩に放散するために生じます。
症状は肩こりや筋肉痛と誤解されがちですが、他の心筋梗塞の前兆と組み合わさっている場合、特に注意が必要です。
編集部まとめ
心筋梗塞は予告なく突然に命を脅かす病気ですが、前兆や注意すべき生活習慣について知ることで予防や早期発見が可能です。今回ご紹介した前兆を経験したことがある方はより健康的な生活習慣を意識して過ごしましょう。
定期健診でメタボの項目で引っかかったり、心筋梗塞の前兆が何度も再発していたりするような場合は、循環器内科を受診し相談しましょう。
豊島 大貴 先生(医師)
【この記事の監修医師】
豊島 大貴 先生(医師)
昭和大学卒業。関東圏の総合病院で勤務。専門は循環器内科・一般内科。心筋梗塞、狭心症、心不全、弁膜症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの患者さんの診察をしている。
【資格】
日本心エコー図学会 SHD心エコー図認証医
【所属学会】
日本内科学会、日本循環器学会、日本心エコー図学会、日本超音波医学会、日本心血管インターベンション治療学会など
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