関東甲信で雨雲発達 埼玉で猛烈な雨 厳重警戒を
2024年8月7日 21時17分
関東甲信は大気の状態が非常に不安定になって、急速に雨雲が発達していて埼玉県では午後7時ごろにかけて1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ気象庁は相次いで「記録的短時間大雨情報」を発表しました。道路冠水や低い土地の浸水、川の氾濫などに厳重に警戒してください。雨雲予報 データマップ
気象庁によりますと、暖かく湿った空気や気温の上昇などの影響で関東甲信は大気の状態が非常に不安定になっていて、局地的に雨雲が発達しています。
埼玉県では午後6時30分から午後7時ごろにかけて、東松山市ときがわ町、鶴ヶ島市、鳩山町、越生町、嵐山町、小川町、川越市の各地で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ気象庁は「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表し、安全を確保するよう呼びかけています。
これまでの雨で埼玉県と山梨県では土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
また、埼玉県を流れる入間川・小畦川では氾濫警戒情報が発表されています。
さらにこの時間、発達した雨雲は東京都内や甲信にも流れ込んでいます。
▽午後7時半までの1時間に東京・練馬区で52.5ミリ、▽午後8時までの1時間に長野県軽井沢町で50ミリのいずれも非常に激しい雨が降りました。
関東甲信では7日夜遅くにかけて、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
8日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽関東北部で120ミリ、
▽関東南部で100ミリ、
▽甲信で80ミリと予想され、
まとまった時間でこのような雨量に達するおそれもあります。
気象庁は低い土地の浸水や急な川の増水や氾濫、それに土砂災害に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、「ひょう」に注意するよう呼びかけています。
帰宅時間帯にあたるため、冠水した道路には決して近づかず交通機関への影響にも十分注意してください。
8日も昼前から大気の状態が不安定になる見通しです。
急に冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保するようにしてください。
埼玉県に「記録的短時間大雨情報」
気象庁によりますと、埼玉県の川越市付近では、レーダーによる解析で午後7時までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。災害が発生する危険が迫っていることから、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう、呼びかけています。
気象庁によりますと、埼玉県の越生町付近と嵐山町付近、それに小川町付近では、レーダーによる解析で午後6時50分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。災害が発生する危険が迫っていることから、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう、呼びかけています
気象庁によりますと、いずれもレーダーによる解析で埼玉県の東松山市付近では、午後6時30分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が、ときがわ町付近では、午後6時40分までの1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が、また、鶴ヶ島市付近と鳩山町付近では、午後6時40分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。災害が発生する危険が迫っていることから、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう、呼びかけています。
気象庁によりますと、埼玉県のときがわ町付近では、レーダーによる解析で午後6時30分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。災害が発生する危険が迫っていることから、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう、呼びかけています。
《被害》
“住宅が水につかった” 通報相次ぐ
埼玉県の越生町、鳩山町、毛呂山町を管轄する西入間広域消防によりますと、住宅が水につかったという通報が相次いで寄せられているということです。午後7時の時点でけが人の情報は確認されていませんが消防が詳しい状況を調べています。
埼玉 川越 10か所以上冠水
埼玉県の川越警察署によりますと、大雨の影響で市内の少なくとも10か所以上の道路が水につかっているということです。警察は警察官を現場に向かわせてけが人がいないかなどを調べています。
“アンダーパスが冠水” 複数の通報
埼玉県の川越市と川島町を管轄する川越地区消防によりますと、アンダーパスが冠水しているという通報が複数寄せられているということです。午後7時の時点でけが人の情報は確認されていませんが消防が詳しい状況を調べています。
アンダーパスに車が1台冠水 動けず
埼玉県の飯能警察署によりますと、日高市高萩地区で、国道407号のアンダーパスに車が1台冠水して動けなくなったという通報が寄せられているということです。高萩地区ではこのほかにも複数の道路冠水が確認されているということで警察が詳しい状況を調べています。
《ライフライン》
埼玉と東京で停電
東京電力によりますと、埼玉県と東京都で午後8時現在、あわせておよそ1万265戸が停電しています。
停電が発生しているのは、埼玉県では、▽朝霞市で5590戸、▽和光市で2440戸、▽鶴ヶ島市で1070戸、▽川越市で430戸、▽北本市で210戸、▽桶川市で10戸、▽新座市で5戸の、あわせて9755戸です。
東京都では、▽練馬区で280戸、▽千代田区で230戸の、あわせて510戸が停電しています。
警戒のポイントは
短時間に猛烈な雨や激しい雨が降ると、低い土地では雨水を排水できなくなり、浸水することがあります。
浸水が始まる前の早めの避難が大切です。
ただ、浸水が始まっている中での移動は危険です。
外に避難するのが難しい場合は、自分のいる建物の高い階に移動するなど身を守る行動をとって下さい。
線路や道路などの下を通る「アンダーパス」は大雨で冠水しやすく、気づかずに車が入り込み乗っていた人が死亡する事故もたびたび起きています。
大雨の中で車の運転はなるべく控えて下さい。
また、大雨に伴って土砂災害の危険度も高まります。
土砂災害が発生する直前には、▽斜面から小石が落ちてきたり突然水が湧き出したりするほか▽斜面に亀裂ができたり▽「山鳴り」や「地響き」が起きたりすることがあります。
こうした異常に気づいた場合には直ちに安全を確保してください。
斜面や渓流などには近づかず、離れた頑丈な建物の高い場所に早めに避難するのが安全です。
川の氾濫にも警戒が必要です。
都市部を流れる川では、短時間の激しい雨で水位が急激に上昇し、氾濫の危険性が高まります。
また、大きな川では、流域の広い範囲で雨が降り続くと、氾濫の危険性が高くなります。
自分のいる地域で雨が降っていなくても、上流で降った雨で増水することがあります。
気象情報のほか、川の水位の情報や自治体の避難情報を確認し、早めの避難を心がけて下さい。
川の様子を見に行くことは危険なので控えてください。
気象庁によりますと、関東南部では落雷も相次いで観測されています。
ゴロゴロという雷の音が聞こえたら危険が迫っているサインです。
雷は高いところに落ちやすいため雨宿りしようと木の下に入ったり、軒下に移動したりすると被害に遭う危険があります。
屋外にいる人は、鉄筋コンクリートの建物や車の中に避難してください。近くに安全な場所がない場合は木や電柱などから離れ姿勢を低くして身を守って下さい。