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米国株、ダウ反落し108ドル安 金融引き締め長期化を懸念 ナスダック反落 米国・欧州株概況 2023年6月17日 5:37

2023-06-18 07:58:45 | 日記
米国株、ダウ反落し108ドル安 金融引き締め長期化を懸念 ナスダック反落
米国・欧州株概況
2023年6月17日 5:37

【NQNニューヨーク=川上純平】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比108ドル94セント(0.3%)安の3万4299ドル12セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念から売りが優勢だった。半面、米国の消費が底堅く推移するとの期待は相場を下支えした。

リッチモンド連銀のバーキン総裁は16日の講演で、米国の物価上昇率がFRBの目標である2%に戻る裏付けとなるデータが示されなければ「一段の金融引き締めに賛同する」との認識を示した。FRBの金融引き締めが長引き、将来の米景気が冷え込むとの警戒感が意識された。

一方で、ミシガン大学が16日に発表した6月の消費者調査では、1年先の予想インフレ率が3.3%と2021年3月以来の低さだった。FRBが13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に示した政策金利見通しは年内2回の利上げを見込む水準だったが、市場では1回の利上げにとどまるとの見方がある。「抑制されたインフレ期待が慎重な金融引き締めの前兆になる」(BMOキャピタル・マーケッツのベン・ジェフリー氏)として、ダウ平均は一方的に下げ幅を広げる展開にはならなかった。

ミシガン大の同調査では、消費者態度指数(速報値)が63.9と市場予想(60.2)を上回った。15日発表の5月の米小売売上高が市場予想に反して前月比で増加したこともあり、消費が底堅さを保っているとの見方も相場を支えた。

個別では、映画・娯楽のウォルト・ディズニーやソフトウエアのマイクロソフト、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが下落した。半面、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや半導体のインテルは上昇した。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は7営業日ぶりに反落した。前日比93.250ポイント(0.7%)安の1万3689.571で終えた。ネット検索のアルファベットや動画配信のネットフリックスが下げた。

ナスダック指数は週間では430.428ポイント(3.2%)上昇した。8週連続で上げ、18年12月~19年3月以来の週間ベースでの連続上昇となった。半導体のエヌビディアや電気自動車のテスラなど大型株の上昇が指数をけん引した。