去年の参院選“1票の格差” 最高裁「合憲」判断
2020年11月18日 15時42分
去年7月の参議院選挙でいわゆる1票の格差が最大で3.002倍だったことについて、最高裁判所大法廷は、憲法に違反しないという判決を言い渡しました。
去年7月の参議院選挙は、選挙区によって議員1人当たりの有権者の数に最大で3.002倍の格差があり、2つの弁護士グループが憲法に違反するとして選挙の無効を求める訴えを全国で起こしました。
各地の高裁判決では、
▽憲法に違反しないとする「合憲」の判断が14件、
▽「違憲状態」の判断が2件で、
いずれも選挙の無効は認めず、弁護士グループ側が上告していました。
これについて最高裁判所大法廷の大谷直人裁判長は判決で、「格差のさらなる是正を図る国会の取り組みが大きな進展を見せているとは言えない。しかし、合区の解消を強く望む意見もある中で、合区を維持してわずかではあるが格差を是正していて、格差を是正する姿勢が失われたとは言えない」と指摘し、憲法に違反しないと判断しました。
15人の裁判官のうち、
▽1人が「違憲状態」、
▽3人が「憲法違反」とする意見や反対意見を書いています。
最高裁は格差が最大3.08倍だった前回、平成28年の選挙に続いて、3倍程度の格差を再び「合憲」と判断しました。
2020年11月18日 15時42分
去年7月の参議院選挙でいわゆる1票の格差が最大で3.002倍だったことについて、最高裁判所大法廷は、憲法に違反しないという判決を言い渡しました。
去年7月の参議院選挙は、選挙区によって議員1人当たりの有権者の数に最大で3.002倍の格差があり、2つの弁護士グループが憲法に違反するとして選挙の無効を求める訴えを全国で起こしました。
各地の高裁判決では、
▽憲法に違反しないとする「合憲」の判断が14件、
▽「違憲状態」の判断が2件で、
いずれも選挙の無効は認めず、弁護士グループ側が上告していました。
これについて最高裁判所大法廷の大谷直人裁判長は判決で、「格差のさらなる是正を図る国会の取り組みが大きな進展を見せているとは言えない。しかし、合区の解消を強く望む意見もある中で、合区を維持してわずかではあるが格差を是正していて、格差を是正する姿勢が失われたとは言えない」と指摘し、憲法に違反しないと判断しました。
15人の裁判官のうち、
▽1人が「違憲状態」、
▽3人が「憲法違反」とする意見や反対意見を書いています。
最高裁は格差が最大3.08倍だった前回、平成28年の選挙に続いて、3倍程度の格差を再び「合憲」と判断しました。