つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

ささやか

2014-12-05 12:32:29 | ジャズ


  ほんのわずかな量を表現するときの「ささやか」は「いささか」が語源で「細やか」と書きます。


  「微塵」は細かくわずかな量。

 
  「猫の額」は狭さ、「雀の涙」はわずかな量で、こじんまりしたスケールをいいます。


  「露」は「少しも」の意味が含まれます・・・



  今日聴いたジャズ・・・


  LIBBY YORK・・・「SUNDAY IN NEW YORK」



  本作は、ニューヨークを拠点に活躍するヴォーカリスト、リビー・ヨークのリーダー作。


  リニー・ロスネス(p)、トッド・クールマン(b)、ビリー・ドラモンド(ds)というベテラン3人と、

  3曲(1、4、9)にゲストとして参加している、フランク・ウエス(ts)で綴る作品。


  全10曲、馴染みのある、ゆったりとした曲調を中心に、リビー・ヨークの落ち着いた大人のヴォーカルを

 
  堪能できる趣向に仕上がっている。

  冒頭の「MIDNIGHT SUN」は本盤では8分ほどの長めのトラックになっており、フランク・ウエスのテナーがしみじみとした、

  プレイが印象的。続くタイトルチューンの「SUNDAY IN NEW YORK」は軽やかに、リビー・ヨークがニューヨークの街を

  闊歩している光景が目に浮かぶような曲。

  3曲目の「WALTZ FOR DEBBY」は、ピアノトリオをバックにリビー・ヨークがしっとりと歌っていて、

  ピアノ、ベース、ドラムス、、それぞれがベテランらしいサポートを聴かせる。

  途中、マイケル・フランクスの書いた「DOWN IN BRAZIL」が、一風、趣の違ったノリの良い明るい

  素敵なアクセントになって愉しめる。


  「THAT’S ALL」を〆に持ってきたのも、ふさわしい選曲だと思う。


 
1・MIDNIGHT SUN・・・2・SUNDAY IN NEW YORK・・・3・WALTZ FOR DEBBY・・・4・GEE BABY、AIN’T I GOOD
  TO YOU・・・5・DOWN IN BRAZIL・・・6・I GO FOR THAT・・・7・ALL MY TOMORROWS
8・IN THE WEE SMALL HOURS・・・9・LIKE SOMEONE IN LOVE・・・10・THAT’S ALL・・・



    LIBBY YORK(vo)

    FRANK WESS(ts)
    RENEE ROSNES(p)
    TODD COOLMAN(b)
    BILLY DRUMMOND(ds)

   PRODUCED BY LIBBY YORK and RENEE ROSNES:



    2002年4月21、22日 10月28、30日 2003年4月26、27日 7月22日録音・・・


最新の画像もっと見る