つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

流れ紅葉

2012-11-02 16:53:49 | ジャズ

 「もみじ」とは奈良時代まで「もみち」といっていた。
 特定の木のことではなく、葉が変色する意味である「もみづ」の名詞形とのこと。
 『万葉集』では「黄葉」と書いて「もみち」と読ませていた。「紅葉」と書くようになったのは平安時代以後。

 その時代は露などが原因で紅葉が起こると考えられいて、紅葉を散らすのは時雨や霜のしわざとしていた。
 その美しさを錦や幣(ぬさ・・麻、木綿、紙の供え物)に見立て、散っては川に浮かぶ「流れ紅葉」に惜別への思いで眺めてきた・・


  今日聴いたジャズ・・・

  渡辺貞夫・・・「MAISHA」


 本作は、世界に誇る日本のアルト・サックス奏者、渡辺貞夫の1985年の作品。
 貞夫氏が撮影したというジャケットが印象的。
 最初に買ったナベサダさんのアルバムで、ふと、取り出して聴いてみると、なつかしく感動的。
 どのアルバムを聴いてもナベサダさんの作品にはハズレというものがない。

 じつに沢山のミュージシャンが参加している。

1・WHAT’S NEW・・2・MEN AND WOMEN・・3・ROAD SONG・・4・TIMES WE SHARED・・5・GOOD NEWS・・6・DESERT RIDE・・
7・TIP AWAY・・8・STRAY BIRDS・・9・MAISHA・・10・PAYSAGES・・

 6では、サダオさんのソプラノ・サックスを、タイトル曲の9ではフリュートを聴く事ができる。
 2、7ではゲストのブランダ・ラッセルのヴォーカルが聴ける。アルバム全体としては、全曲穏やかで落ち着いた趣がある。
 晩秋の昼下がり・・また宵の一枚にぴったりの作品。


 SADAO WATANEBE(as ss fl)
 DON GRUSIN(key)
 RUSSELL FERRANTE(key)
 CARLOS RIOS(g)
 DAVID WILLIAMS(g)
 NATHAN EAST(b)
 JIMMIE JOHNSON(b)
 HARVEY MASON(ds)
 JOHN ROBINSON(ds)
 PAULINHO DA COSTA(perc)

 BRENDA RUSSELL(vo)
 他


  1985年1,2月録音・・・

  good news:



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