先の総選挙の結果について、先日(21日)の朝日新聞「夕陽妄語」で、評論家の加藤周一氏が興味深い指摘をしていた。
ごく簡単に要約して内容を紹介すると、おおよそ以下のようになる。
有権者は現状維持を望む人が圧倒的に多数であるが、しかし、明るい兆しがいっこうに見えてこない日本社会の現状に不満も感じているから、改革という気分だけは味わいたい。そこで、劇場の内部では威勢よく改革を叫んでいるけれど、一歩外へ . . . 本文を読む
22日の日本経済新聞の一面で、「官を開く」という連載記事が始まった。
「第1部 それでも変わらない①」とあるから、これから何部かにわたって、「官」、つまり、国や地方公共団体などの政府・行政組織のあり方を考えるシリーズが続くものと思われる。
第1回の昨日は、「『民』と分担 欧米に遅れ」という見出し。
記事から少し引用する。
「パブリック(公)な仕事はガバメント(官)が担う」。根っこには、こんな論理 . . . 本文を読む
来る25日(日)に、横浜市長期ビジョン 市民提案チーム「創造都市研究会」の主催による「第1回公開意見交換会」が行われる。
詳細は、ヨコハマ経済新聞 「20年後の横浜の「創造都市」の姿を描く市民意見交換会」
日時: 9月25日(日) 14:00 - 16:00
会場: トリエンナーレ・ステーション 2階レクチャールーム
「ZA-IM」ビル(旧労働基準局ビル、中区役所となり)
参加無料。
. . . 本文を読む
先日紹介した、烏賀陽弘道著「Jポップとは何か」(岩波新書)の続き。
「Jポップ」という言葉が生まれたのは、J-WAVEというFMラジオ局が新しく開局した1988年のことだった、というのは、前回紹介した。
今では、J-WAVEも他のFM局とだいたい同じ番組の作り方をしている(と思う)が、開局当時は、他局との差別化をはかるために、「ジュークボックスのような」、「日本にいながら聴けるアメリカのFM局 . . . 本文を読む
ミュージカル「ライオンキング」の演出家として世界的な名声と富を得たジュリー・テイモアが監督した映画「フリーダ」を見る。(2003年第75回アカデミー賞2部門受賞)
フリーダ DTS特別版ジュリー・テイモア監督アスミックこのアイテムの詳細を見る
→ アスミックエース 映画「フリーダ」公式サイト
メキシコ出身のシュールレアリスムの画家、フリーダ・カーロ(1907 - 1954)が主人公。(フリー . . . 本文を読む
横浜トリエンナーレ2005の開幕を間近に控え、横浜シティアートネットワーク(YCAN)推進委員会では、ウェブサイト上に、横浜トリエンナーレ2005「サポーターズ・ブログ」をスタートさせることになった(ブログの運営は「はまことり」が担当)。
これは、従来「はまことり」メンバーが執筆・掲載してきたレポートのコーナー以外に、新たにサポーターの皆さんによるレポートを随時掲載できる体制をつくり、サポーター . . . 本文を読む
あと10日ほどで、「横浜トリエンナーレ2005」が正式にスタートする(9月28日~)。
今回のトリエンナーレは、総合ディレクターの川俣正氏が「展覧会は運動態である」と標榜しているとおり、会期前からいろいろなことが既に動き出しており、会期中も日を追ってどんどん中身が変貌していくようだ。
4月にベルギーの作家ルック・デルー氏によって設置された「横浜トリエンナーレ2005」第一号作品に続いて、昨9月1 . . . 本文を読む
一ヶ月ほど前(8月17日)の朝日新聞に、シカゴ大学教授(日本文学・日本文化)のノーマ・フィールド氏が「アイデンティティ」について寄稿していた。
氏の著書である「天皇の逝く国で」(1988年に昭和天皇が病に倒れたときの「自粛」現象について考察したもの)を使った日本の大学での授業を氏が参観していたときのこと。
「(天皇制は)私とは関係ない」と発言した学生のことが「強く印象に残った」と氏は記している。 . . . 本文を読む
跡見の学生4人がインターンシップでお世話になっている関係で、劇団青年座の「夢・桃中軒牛右衛門の」(宮本研=作、鈴木完一郎=演出。下北沢・本多劇場)の舞台稽古中の劇場に挨拶に伺い、ゲネプロを見せてもらった。
「夢~」の主人公宮崎滔天(本名寅蔵1870 - 1922)は、「中国革命の父」孫文(孫逸仙1866 - 1925)と親交があった明治の国士、革命家である。孫文たちの革命行動に対して献身的な支援 . . . 本文を読む
跡見の3年生2人が、今週(月~金)、東京芸術劇場でインターンを行っている。
今日は学生の研修の様子の視察も兼ねて、毎月一回昼休みの時間帯に入場無料で行われている恒例のパイプオルガン・コンサートに出かけてみた。
開演15分前に劇場入り口に着くと、コンサートに向かうらしい人々の群れが、次々に大ホール直通の大エスカレーター(1階から5階まで)に吸い込まれていく。
5階に着くと、ホール入り口のところで . . . 本文を読む